夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

アイ ラブ アインシュタイン (ネタバレしています。)

2016-09-17 01:02:44 | 宝塚観劇つれづれ



みんなが待ちに待った、花組の兄貴こと、瀬戸かずやくんの初主演作の初日(9月15日)を観てきました。
ここ2・3年で、あきらくんの兄貴度は上がり続け、主演する実力も人気も、機が熟した感があります。

思ったとおり、開演アナウンスも最初の登場も歌い終わったあとも、あきらくんへの拍手は最初から凄かったです。

ストーリーは、アンドロイドは 愛 という感情を持つことができるのか? を軸にして、天才科学者アルバート(瀬戸かずや)と亡くなった妻のミレーヴァ(桜咲彩花)、ミレーヴァの面影があるアンドロイドのエルザ(城妃美伶)が、愛 についていろいろ語る、というか考察を繰り返します。
ミレーヴァの弟でやはり科学者のトーマス(水美舞斗)は、アルバートとミレーヴァの事情を全て知っているらしく……
一方で、アンドロイドに仕事を奪われた人間たちがアンドロイドを完全に支配するために決起して政権を握ろうという動きが盛んになります。その指導者のヨーゼフ(英真なおき)と息子のヴォルフ(亜蓮冬馬)は、アルバートと以前、何かの関係があったらしく……

パラレルワールドです。
谷貴矢センセの演出家デビュー作。
頭のいい人が書く脚本の典型のような感じです。
でも観客が混乱するほどには、話を拡げ過ぎず、なんとか踏みとどまっています。
きっとこの脚本を演じるにあたって、出演者たちはディスカッションを繰り返したのだろうな……
(ちょっと、小池修一郎センセの『マインド・トラベラー』を思い出しました。)
歯車を組み合わせた感じの装置が斬新でした。


あきらくんは、初日のせいかセリフの小さなつまずきはあったものの、アルバートはこう演じる!という迷いのない主演者だったと思います。
プログラム表紙と同じプラチナブロンドのストレートヘアーが、知的だけれどどこか異次元の雰囲気を感じさせていました。



ヒロインはダブルで、ベーちゃんと美伶ちゃん。
ベーちゃんはアルバートへの包容力がすごく感じられるミレーヴァでした。『ミーマイ』のマリア公爵夫人が良い経験になっているかなぁ。だからといって、ベーちゃんに今後、おばさま役だけがまわってくるのは嫌だけれど。
アンドロイドのエルザの美伶ちゃんは可愛かったです。もっと大人びた感じの娘役かと思ったら、少女のような役も大丈夫なのね。
エルザにはミレーヴァの面影がある、という設定ですが、舞台上では全く別人(外見だけではなく心も)にしか見えない……という部分が、この脚本の苦しいところでしょうか……

マイティはまずかっこいい。華がありますね。
最初、アルバートの単なる友人かと思いきや、話が進むにつれて、重要度が増していき、キーポインターであることが明かされていきます。
柚香 → 鳳月 → 瀬戸 ときたら、きっと次のバウホール主演はマイティですね (^O^)

英真なおきさんは、腹に一物を抱えた人間を重くなく飄々と演じていて、さすがです。
亜蓮冬馬くんの役が大きいことにちょっと驚きました。美少年のビジュアルが際だっていて、歌えるのね。
若手中心の公演で、天真みちるくんの存在感は、貴重です。
和海しょうくんと綺城ひか理くんは、ニコイチのような使われ方でした。和海しょうくんって、ちゃんと歌えるしビジュアルもいいのに……もう路線には乗れないのかな〜(´・_・`)


さて、フィナーレがついておりまして……
黒燕尾で真ん中で踊るあきらくんを堪能いたしました。すごく爽やか。
こちらも、割れんばかりの拍手でした。
何度かのカーテンコールのあと、スタオベして、あきらくんの初日をお祝いしました。


バウホールでデビューを飾った若い演出家の実験作、というような雰囲気の『アイ ラブ アインシュタイン』でした。
これからいずれ大劇場でデビューするのでしょうが、ひとりよがりで詰め込み過ぎの作品を発表しませんように。ちゃんと生徒さんへのあて書きができる作・演出家になりますように。
って、生徒さんだけではなく、演出家がどう育っていくのか?、まで考えるようになったとは (苦笑)




コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『 桜華に舞え 』(1) | トップ | 『仮面のロマネスク』 in 仙台 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございます ()
2016-09-26 12:28:41
麻里子さん
いつもありがとうございます。
あきら兄貴の主演は、みんな待っていましたよね (⌒▽⌒)
はっきりと番手がついていなくても、実力と人気があれば主演できるということは、あとに続く下級生の励みにもなると思います。
あきらくんは今や貴重な 花男 ですよね。

新人演出家の作品にしては、まあ、破綻がなく良かったですが、麻里子さんのおっしゃるように、もっと分かりやすいともっと良かったです。
ボケーッとスターさんに見とれていると、ストーリーが分からなくなりそうでした(⌒-⌒; )
返信する
ほんとですね (麻里子)
2016-09-26 11:27:30
桜さん、こんにちは。
最後の生徒さんだけでなく、脚本家さんや演出家の今後まで心配なさるようになっちゃうのは、私も同じです(笑)
若手の深甚の演出家のデビューから、成長後まで、お互いに観れるようになってきたんですね☆年月の流れを感じます。
あきらさんは、かっこ良くて、出演者は頑張っていましたね。
もう一捻り、分かりやすさが欲しかったかな。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

宝塚観劇つれづれ」カテゴリの最新記事