日々遊行

天と地の間のどこかで美と感じたもの、記憶に残したいものを書いています

青いアネモネ

2009-03-02 | Flower

Anemoneivy

日が過ぎて、はなびらが外側へ反ってしまったアネモネ。

この青を捨てることができず、黒い花粉が落ちても水切りをして

飾っていた。相性のよいグリーンが花店にあったので

最後のすがたをグリーンと一緒にカメラにとどめる。

他に使用した葉◆アイビー(ブルー)、ドラセナ、ヒヤシンスの葉


ぼくが小鳥に 寺山修司

2009-03-01 | 

 

    ぼくが小鳥に

ぼくが小鳥になれば

あらゆる明日はやさしくなる

食卓では 見えないが

調和がランプのようにあかるい

朝 郵便配達夫は花圃(かほ)を忘れる

歳月を忘れ

少女は時を見捨て

ぼくには 空が青いばかり

そこに世界はあるだろう

新しいすべての名前たちもあるだろう

だがしかし 名前の外側では無窮の不幸もあるだろう

小鳥となるな

すくなくとも ぼくはなるな

手でふれてみない明日のためには

                        寺山修司「ぼくが小鳥に」 三つのソネットより