日々遊行

天と地の間のどこかで美と感じたもの、記憶に残したいものを書いています

手洗い、うがい、マスク・・・

2021-01-14 | 日常




以前よりもハンドソープの減りが早い今日この頃。

そしてブランケットにくるまって窓を開けている自分。

春よ来い。


日比谷花壇 ハナノヒを利用して

2020-07-23 | Flower

日比谷花壇が配信している「ハナノヒ」のアプリを
スマートホンにダウンロードして購入し
店舗でそのパスポートを提示して花を買えるシステムを利用してみた。

「ハナノヒ」には4つのプランがあり
月6回、8,787円で1回3,000円分のお花を買える「ハナハナプラン」を
選んだが、半額で買えるお得感がある。
3,000円分を月6回は多いので、友人と3回ずつに分けて利用した。
(コロナの影響で利用したのは春〜初夏)

1回目

チューリップ、ガーベラ、宿根スイートピー、コロニラなど

2回目

ウイキョウ、マトリカリア、コリアンダーなど

3回目

ジェーンベリーとブルーベリー


東京のコロナ感染が増え続けている。
危機感がいっそう増し、皆が平穏を望んでいるのに
収束に向かうことの難しさを痛恨する昨今。


映画 私の20世紀

2020-06-15 | 映画

       雪の街、いつしか眠りに落ちた2人の少女は運命の星に導かれ


エジソンの白熱電球の発明によってまばゆい光に
人々が酔いしれる1880年のある日、双子の女の子が誕生した。
名はドーラとリリ。



孤児になったドーラとリリは通りかかった2人の紳士に
それぞれ引き取られ別の運命をたどることになる。

その20年後、成人した2人はまったく違う数奇な人生を歩んでいた。
ドーラは女詐欺師、リリは気弱な革命家として。

そして1900年の大晦日、
オリエント急行で紳士とディナーを楽しむドーラと
人がひしめく三等席からリリが降りたブダペスト。

ドーラは変わらずに詐欺を繰り返し
リリは仲間の元へと向かった。

そしてリリの前に現れた謎の男Zが2人を同一人物と思い込み
運命のいたずらによって彼は翻弄される。

モノクロの濃淡で映し出される映像は
光も闇も魔法をかけたファンタジーのようで
星が語り、動物が身の上話を始める。
パブロフの犬は開放され、どこまでも走り続けた。
それまでの抑圧から解き放たれ、新しい20世紀に向かうように。

男Zはやがて鏡の迷宮へ入っていった。

男を惑わす詐欺師となったドーラ


街中に爆弾を投げようとするリリ


20世紀はマッチから電球へ、ロバから汽車へ
伝書鳩から電報へと新しい科学の発展に湧き立つ
新時代の幕開けでもあった。

ドーラとリリを演じたセグダ・オレーグは
2人を生んだ母親の役も演じ3役をこなした。

謎の男Zを演じたオレーグ・ヤンコフスキーは
ロシアのタルコフスキー監督の
「ストーカー」「鏡」「ノスタルジア」に出演し、
どの作品でも寡黙な演技が印象的だった。


2CELLOS チェロは走り、チェロは跳ぶ

2020-06-04 | 音楽

シックに、あるいは挑発するように
クラシックからロックまで超絶技巧でチェロを弾く2人、
ルカ・スリックとステファン・ハウザー。

ルカは5歳からチェロを始め、ロンドンの名門であるロイヤル・アカデミー・ミュージック英国王立音楽院に入学。
音楽界の殿堂といえる数々のホールで演奏を経験。

ステファンは8歳でチェロを始め、ロンドンのトリニティ・カレッジ・オブ・ミュージックと
マンチェスターの有名校ロイヤル・ノーザン・カレッジ・オブ・ミュージックで修業を積む。
英チャールズ皇太子の前で演奏の経験を持つ。


クラシック出身の2人が世に知られたきっかけは、
マイケル・ジャクソンの「スムーズ・クリミナル」を動画サイトへアップしたところ
その激しい演奏に再生回数はぐんぐん伸び
3日後には大手レコード会社からオファーが殺到したというエピソードがある。
OFFICIAL VIDEOでは右にルカ・スリック、左にステファン・ハウザーの位置が多い。


「Vivaldi Storm 」情熱が炸裂し、炎のように燃えるヴィヴァルディ。




ソナタのような曲もアップしたかったが1曲しか入れられなかった。
森の中や滝の下、室内など、曲によってイメージされる画像には
詩情があふれ、チェロの調べとともに夢想へと誘う。


感動と感謝のブルーインパルス

2020-05-29 | 日常

今日は快晴で青い空に雲が輝いていた。
午後12時40分頃、東京にブルーインパルスが飛ぶとの情報。
急いで屋上に上がった。
付近のマンションでも待っている人があちこちに。

12時50分、ついに見えてきたブルーインパルス。





ゴーッという音とともに一糸乱れず白いスモークを引いて飛行するブルーインパルスは
新型コロナのため、苦難の中で
懸命に対応する医療従事者への感謝と敬意を示すことを目的に飛行。

治療に当たっている病院の上空を飛ぶルートだったというが
感動的な「雄姿」だった。


通りすがりのすてきな花

2020-05-18 | Flower

ご近所を少し遠くへ散歩。
住宅の道に沿って右へ左へと曲がって。

普段なら通らない場所で見かけたすてきな花植え。
美しいのに一瞬のまたたきのように季節を告げて消える花。




すずらん 幸せのシンボルとして

2020-05-01 | Flower

5月にふさわしい幸せの花すずらん。
大きな葉に護られるように咲く可憐な花は
「聖母の涙」とたとえられるほど清らか。



家族やお世話になった人にすずらんの花束を贈ると
プレゼントされた人に幸運が訪れるという。
すずらんの英名 lily of the valley が
「谷間の百合」と訳されたのは明治時代のこと。


東京・杉並区阿佐ヶ谷のすずらん通りの可愛らしいランプ。


春の陽ざしに

2020-04-06 | 日常

新型コロナの影響で出かけるのは主に日常の買い物だけ。
特別な花ではないけれど
歩けば陽ざしを浴びてあちこちに咲いている花。
足元に、あるいは壁に沿って。

シジミバナ

雪が舞っているように咲いて。

タンポポ
 
光をはね返すような葉の力強さ。

ハナニラ


ベニトキワマンサク


カロライナジャスミン

広い壁いっぱいに咲き乱れて

クリスマスローズ


3月31日(火)で閉店する「東急百貨店東横店」の西館・南館

2020-03-29 | 日常

渋谷駅にターミナルデパートとして
1934年(昭和9)に誕生した「東横百貨店」(後の東館)。

最初にオープンした東館は
2013年(平成25)に東横線の地下化とともに姿を消し、
その後も営業していた西館と南館が今月の31日で閉館する。


西館 スクランブル交差点から


南館 渋谷プラザフクラス側から

「東急本店」は1967年(昭和42)に東横店に変わって文化村通りに誕生したが
我が家から1番近いデパートだったのが「東横店」だった。
これで全館がなくなるのは本当に寂しい。

1月から店内で開催されていた「東横デパートの思ひ出展」では
85年間の貴重な歴史に触れられ
嬉しくもあったが、寂しくもある思いひ出展だった。


開業した時のポスターデザイン



↓ 展示されていた資料から


開業した「東横百貨店」竣工図 設計:渡邊仁建築工務所




10周年を記念した謝恩祭




かつて旧東館と西館の屋上を結んでいたロープウェイ「ひばり号」
1951年(昭和26)~1953年までの2年間の運行。
今ではとても信じられないが、空中まで遊園地にした夢のような時代。
子供専用だったがとても高く感じる。
右下が現在のスクランブル交差点ではないかと思う。




忠犬ハチ公の前の子供たち


ファイナルのため東横店で復刻された記念品。

家にも何枚もあった昭和40~50年代に使われていた紙袋が復活。
懐かしい。右の桜模様は今回の限定デザイン。



「横浜十番館」のビスカウト入りの缶。
数が限られていたので、かなりの行列だったが私もこの時は並んで購入。

「ITOYA」渋谷店限定のファイナル紙袋

ハチ公とスクランブル交差点が描かれている。



記念のカード。

見慣れた風景がなくなり大きく変わる渋谷の街。
スクランブル交差点から見る渋谷駅も又変わり
さらに未来へと飛ぶ街になる。


永遠のソール・ライター展 Bunkamuraザ・ミュージアム

2020-03-27 | アート・文化

渋谷のBunkamuraミュージアムへ2月14日に見に行った「ソール・ライター展」。
どんな写真があるのかと心待ちにしていた展示会だった。




2006年、ドイツのシュタイデル社から
ニューヨークの写真家ソール・ライターの初の写真集が出版された。
その反響は大きく世界中が熱狂したという。
その時ソール・ライターは80歳を越えていた。

1950年代にはファッションフォトグラファーとして
「ハーパーズ・バザー」「ELLE」「VOUGU」の仕事などで活躍したが
その後、表舞台から姿を消した。

2006年の写真集によって脚光を浴びたソール・ライターの写真が人々の心に響いたのは
一瞬の風景や人の表情、
そこにある気温や空気さえもフイルムに収めた彼の個性に他ならない。

「無題」1955年


「セダン」1950年



「夜のバス」1950年


「ショッピング」1955年


「無題」1950年



身近な所にも物語はあるもので
どんな視野でその場を見つめるのか
ソール・ライターは自分が住むニューヨークの街を歩き
偶然というその瞬間を
彼自身の感性でシャッターを押した。

展示会の後、
映画「ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」を見た。



写真はもとより、彼の生き方を追ったドキュメンタリーで
特別が必ずしも幸せなのではなく
自然に、素直な自分でいる事こそ本来の自分なのだと
何にも流されないソール・ライターの姿があった。

展示会は1/9(木)~3/8(日)だったが
コロナウイルスのため 2/28日(金)から展示会が中止になったまま終了し
残念だったが懸命な対策だったと思う。

開催されていた時のBunkamuraのショーウィンドー。