日々遊行

天と地の間のどこかで美と感じたもの、記憶に残したいものを書いています

暑い日、横浜イングリッシュガーデンへ

2014-08-28 | Flower

本来なら薔薇が咲いている時に行くのがベストな横浜イングリッシュガーデン。
花は咲いていても少ないだろうと思いながらも、緑を求めて出かけてみた。


ガーデンへのアプローチはアーチをくぐって。強い日差しの下、さわやかな風が通り抜けて葉を揺らしていた。

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日々草(左)、河原撫子と白いバーベナ(右)
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花のない緑のガーデンに緑の紫陽花がたわわに。
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柳の下にミソハギの花
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大きな縞のカンナの葉の下に咲く百日草。
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クレマチスの花(左)と花後のくるくるした花芯(左の花とは別種)
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白いベンチに寄り添うように咲く薔薇と、庭にさりげなく置かれたランタン。
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麻布十番まつり&多摩川花火大会 2014年

2014-08-24 | 宇野亜喜良

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8月23・24日に麻布十番納涼まつりが今年もやってきた。

今年は早めに行ったにも関わらず
すでに多くの人々で休むにも難儀するほどのにぎわい。






納涼まつりの目的は毎年楽しみにしている宇野亜喜良さんのうちわ。
青い星月夜、月と狩猟の女神であるディアナが鹿とともに森を歩いている。
角の先に花を咲かせるまぼろしの鹿を従えて。

街灯に下げられている旗と商店に貼られているポスター。

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麻布十番の人混みを後に、そのまま二子玉川に向かい
多摩川の世田谷花火大会を見に行った。
河原の空いている場所で夜空に開く花火を風に吹かれながら楽しんだ。
ここもどこから来たのかと思うほどの人、人、人。
この日は、同時にすぐ近くで川崎花火も打ち上げられるので両方を見ることが出来た。
(写真はすべて世田谷側の花火)

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三種のダリア

2014-08-22 | Flower

 

フラワーショップに並ぶ花々の中でもやはりダリアが目を引く。
ピンクのオーソドックスなダリア、オレンジのポンポンダリア、
そしてアネモネのような赤のダリア。
強い色彩は時に力を送ってくれる。
蝉が鳴くあの夏の日の庭で泣いた時
炎のように咲いていたカンナみたいに。


岡本太郎記念館の門扉 港区南青山

2014-08-18 | 絵画

太郎の記念館には2度訪れたが気づかないでいた門扉。
今は裏手になっているが、元々こちらが岡本家の正面入り口だった。

記念館のアトリエに、太郎が使っていたピアノの上にこの門扉の所でにこやかに立っている太郎の写真が飾ってあり
太郎の笑顔が印象に残る写真だった。

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黒と赤が個性的にデザインされた鉄製の門扉にも太郎のオリジナリティーとエネルギーが込められているようだ。

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「涼風献上」展 根津美術館

2014-08-16 | アート・文化

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涼風献上とは夏の盛りに使われる言葉で
四文字で相手に心を伝える季節のもてなしでもある。
展示会では美術に描かれた「涼」の演出で夏の暑さを忘れることができる。


チラシに描かれているのは

鍾離権図 海北友松筆 桃山時代 17世紀
中国の八仙の一人、鍾離権を描いた絵で
仙術によって浮遊している姿を描いている。
髭や衣が風になびいてのどかな情景。



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観瀑図 芸阿弥筆 室町時代 文明12年(1480)
重要文化財



ダイナミックに落下する滝の下を僧侶と童が茶室に向かっている。
大きく張り出した松の向こうには湖とたなびく雲を水墨画で描いた作品。

芸阿弥は室町時代の絵師、表具師、鑑定家。
足利義政に同朋衆(どうぼうしゅう)として仕えた。


文明12年、建長寺の僧祥啓が芸阿弥のもとで3年間の絵画修業を終え
帰るる際に送られたもので
美術史上、きわめて価値の高いものだという。








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染付雪芝垣文団扇形皿 肥前
(そめつけゆきしばがきもんだんせんがたさら)
江戸時代 17世紀


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団扇をかたどった陶器の作品。
冴える青に、芝垣に雪が積もった皿は暑さの中で
冬を連想させる涼やかな演出。








柳燕図 単庵智伝筆 室町時代 16世紀

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つばめが自由に飛び交い、柳の枝が風にゆれる。
空間に吹く風が伝わる作品。






青花蓮池水禽文水甕 中国 明時代
嘉靖年間(1522~1566)


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景徳鎮の窯で焼かれた水を入れる甕。
まわりには蓮の根や水草、水鳥などが描かれている。
水をたたえて蓮を育てたりしたのだろうか。


作品を見終って美術館の庭園に出てみた。広大な庭いっぱいの緑と
せせらぐ水の音でも涼を感じることができた。