日々遊行

天と地の間のどこかで美と感じたもの、記憶に残したいものを書いています

いつか見る光

2011-03-26 | 日常

Image



誰にも春はおとずれる。

試練はもどかしく長く感じる。

でも誰もが思う。

今よりも良くなる、と。

前へ進んで行く。

いつか見る光のために。


・・・

2011-03-23 | 日常

Sizuku

 
写真はしずくがきれいで思わず撮った写真。
撮ったのは3月7日、地震に襲われる4日前であった。
東京は雪が降り、この時は不純物など入っていない天の恵みの風景だった。

しかし水が汚染されてしまった。
テレビでしきりに言う「安全」は一つのことだけを取り上げて言うが、
水は全般にわたって生活に密着している。
影響のない一つのことだけでは済まない事態になっている。
また新たな難問が生じ、新たに苦悩する人たちが増えていく。


土から生けるもの

2011-03-19 | Flower

Nioizuisen 

小さな花だが部屋を香りで満たしてくれる水仙。
庭から切ったのだけれど、と一束届いた。
土の中で球根からこのような花に成長し香りを放つ不思議を思う。
こうして季節に従って確かなものを生んでくれる大地。
雪に深く覆われていても溶けていけばその下には必ず大地があり
次の成長に備えている。


微力であっても

2011-03-15 | 日常

日が経つにつれて、次々とテレビに映し出される東北の地震はまるで地獄絵を見るような
惨状である。この現実を見るのはつらい。
そして福島原発は一日ごとに機能を失い、今は冷静に成り行きを見るしかない。

微力ながら自分が今できることは節電と落ち着いた行動をすること。
いまだに行方がわからない人たちに救助の手が一刻も早く届くことを。


昨日の大きな地震

2011-03-12 | 日常

小さな縦揺れからはじまり、次第に揺れが大きくなった。
すぐにおさまると思ったが揺れは激しくなり、長い間そのまま揺れていた。
すぐに玄関のドアを半開きにして(出られなくなったら困るので)
ノブにつかまって体を支えた。
揺れている時のまわりの音はものすごい。

電話も携帯もつながらず夜まで安否確認が続いた。
電話やメールで「無事?」と連絡してくれた人たち、本当にありがとう。
余震は続き、ヘリコプターが何機も飛んでいく。
臆病者の私はお風呂に入ることも出来ず。

被害は甚大。
海外にもニュースはすぐに伝わったようで
友人は海外の友からすぐに安否のメールが来たという。
被害は広がるいっぽう。
どうか皆様ご無事で。


三色すみれ(パンジー)

2011-03-04 | Flower

Pansy

胡蝶花。三色すみれを別名でこう呼ぶ。
ひらひらと飛ぶ蝶に見えることからイメージされた
呼び名である。
だれがこの名をつけたのか‥。
花と対話をして生まれた音楽のような名称である。

寒い冬のさなか、時には雪が降り、北風は吹くけれど春が来れば確実に土は暖まる。
冬の試練を忘れたように、虫が羽音をたてる下で
三色すみれも明るく咲き乱れる。

長く見てきたせいか懐かしい花なのに永遠の少女のような可憐さで魅了する。


早春 3月

2011-03-02 | 日常

Hunsui
北欧の風景のように見えた世田谷公園の噴水。

噴水は俳句で夏の季語であるが、小さなガラス玉のような水が無数に踊っているまわりでは春が光っていた。
どんよりとした空、薄日、風の冷たさ‥。
春の入り口はいつも不安定だ。
本当の春はまだ感じられない。
冬が好きだった私は今は春を待つ。

自然もかすかな春の息吹きを水の部分で感じとる。
       (略)
寔(まこと)に、春は他の何處よりも、水邊からはじまるのである。
 
      高橋睦郎『暦の王』Martius より