今の時期は花が咲いている場所が多く
陽が当たる場所と、陽が届かない場所とでそれぞれ表情が違い、
空気の色を変えるように咲いている。
白椿
カラーの花とジャカランタの葉
スノーフレーク
著莪(シャガ)の花
風が少し冷たいのは昨日の名残りだろうか。
それでも良く晴れたので散歩に出かけた。
どこにでもある風景だけれど春の季節を咲かせる表情はうれしい。
お茶を飲んだcafeで
70年以上も前に製作された映画「LA BELLE ET LA BETE / 美女と野獣」。
CGなどない時代に、ジャン・コクトーが極上のファンタジー映画を作った。
森の奥深く、城に住む野獣は愛するベルの前で自分の醜い姿を恥じ、
苦悩しながらも心は清く
ベルもまた野獣の気持ちが澄んだものであったと知る。
不思議がいっぱいの城。
鏡や手袋が夢とうつつの世界へと交錯する役割を果たす。
白黒の画像から伝わる光のゆらぎ、濃淡の美しい影。
豪奢な調度品や高貴な美女。
コクトーの美意識がちりばめられた画像は
技術が生み出した幻想により今も私を詩的映像へと誘ってくれる。
この写真集「LA BELLE ET LA BETE」は
コクトーがチョークでキャストを書くシーンから始まり
ラストに野獣とベル(美女)が天にのぼるまでを
まるで映画を見るように、およそ400枚の写真で紹介している。
複製を禁じているので
表紙だけの紹介はとても残念。
フランス 1975年発行
甚大な被害を残した東日本大震災から8年。
まだ復興しきれていない問題もあるけれど
時間がかかっても
少しずつでも前へ進み、
明るい笑顔が戻れば東北の力はもっと湧いてくる。
東京・江東区にある亀戸天神社に梅を見に出かけた。
亀戸天神社は、九州の太宰府にならって造営された神社(天満宮)で
学問の神様、菅原道真と天菩日命(菅原家の祖神)が祀られている。
特に梅と藤が有名で、スカイツリーも近いので
花と一緒にカメラにおさめる人を多く見かけた。
作詞、訳詞を多く手がけ、
私たちが聞いたことがある歌詞の数々が収められた岩谷時子さんの作品集。
装幀・挿画は宇野亞喜良さん。
1000曲以上作詞したという岩谷さんは
普通の感情を歌詞に変え、メロディーに乗せて今もこころに響いてくる。
下は優しいまなざしで書かれた岩谷さんの詞「おちてこい」より
おちてこい
星よ おちてこい
たくさんおちてこい
おちた星くず かきよせて
なかにもぐって 寝てみたい
俺は蛍だ やさしい蛍
おきたらお腹も 星くずだらけ
みんな子供に くれてやろ
泣いてる子供に くれてやろ
ロマンチックさとサイケデリックがミックスした
宇野さんの素敵なイラストが詞集を飾る。
3月3日はひなまつりの日。
あいにくの雨だったが、JR新橋駅からすぐの所にある烏森神社へでかけた。
ピンクが可愛い「ひなまつり限定のご朱印」は封筒で手渡されるが
「お守り」と「結びの塩」も一緒に入っていた。
神社は新橋の駅前にあるニュー新橋ビルのすぐ後ろにあるので
ビルに囲まれているが、新橋烏森の守り神として街を見守っている。
創始 天慶3年(940年)
ご祭神 ウガノミタマノミコト、アメノウズメノミコト、ニニギノミコト
ご利益 商売繁盛、技芸上達、家内安全 など
雨にもかかわらず多くの人が参拝に訪れていた。
ひなまつりなので白酒がふるまわれ、ひなあられも配布された。
そしてピンク色の甘酒が寒さから救われるようだった。