日々遊行

天と地の間のどこかで美と感じたもの、記憶に残したいものを書いています

石井一男展 ギャラリー枝香庵(中央区銀座)

2013-01-19 | 絵画

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「奇蹟の画家」と呼ばれる石井一男さん(神戸在住)の個展を心待ちにしていた。 

静かな暗がりで、ろうそくの灯りに照らし出されたように浮かび上がっている女性の絵は
語らずして心を揺さぶるものを秘めている。

石井さんがぎりぎりの生活の中で、
自分が生きている証として日々描いたそれらの絵は、神戸「ギャラリー島田」の島田誠氏によって
女神」と名づけられた。



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無名だった石井さんの絵は島田氏との接点によって
多くの人々に感動をもって知られることになった。
それでも石井さんの生活は以前と変わることなく無欲・清貧な日常だという。

少しの時間、石井さんとお話をさせていただいた。
誠実そうな人柄そのままの優しい笑顔で接してくださるその清潔さに
自分を省みる瞬間が何度も胸をかすめた。
そしてそれは同時に私にとって宝物の時間になった。

「女神」たちを見て心が浄化された気持ちと、どれほど清らかに生きてきただろうと思わせる
石井さんを思い浮かべ、ギャラリーを出た細い路地で目頭が熱くなる思いがした。

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石井一男さんの画集

「絵の家」
「絵の家のほとりから」
「女神」

いずれも島田ギャラリー発行


ピンポンマム(スプレー)

2013-01-11 | Flower

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ピンポン玉のような小菊が1本に沢山ついているボリューム感あるピンポンマム。
マムは菊、スプレーは枝分れを意味する。

縦にぽこぽこと咲いていたこのマムは神楽鈴のような形と丸みが可愛らしくて思わず注文。
量感あるように生けてみた。
(神楽鈴とは巫女さんが舞う時に使用する鈴のこと)

今年はゆったりとお正月気分が長引いためずらしい年。
空気は今日もとても冷たかったけれど
目に映る冬の木々は清々しい風景を見せていた。

使用した花材◆ピンポンマム、パフィオ、カラー、ゲイラックス、アンスリュームの葉


着物もコーディネート

2013-01-10 | こけし

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木地山系・阿部市五郎さん製作のこけし。

おめかししているのが気に入って私のところへ来てもらった。
鎌倉のコケーシカで出会った。

着物に描かれている花も辛子色は桜、赤にはあやめ。
帯も繊細な模様入りでコーディネート。

このこけしを見ていると秋田の雪や、
窓辺に灯ったほのかな明かりが目に浮かぶような。
ここから見える景色は山も雪もないビルや家。
心地よい郷愁を感じるいとしいこけし。


鎌倉の空気

2013-01-06 | まち歩き

4日に鎌倉の鶴岡八幡宮へ初詣にでかけた。
大勢の参拝客のため、人数規制でやっと本殿へ行くことが出来た。
無事に新年を迎えられた礼と、つつがない一年をすごせるよう祈願。

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街を歩くと鎌倉らしい玄関先に出合う。
外壁に合った松だけのお飾り。
神を迎える神聖な気持ちを感じる。




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 畳に置かれた飾り。 紙に描かれたふくら雀が笹を持って遊ぶ愛らしい絵。






 
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鋳物の亀がお酒を飲む飾り。
亀は万年生きるという縁起物でお正月を粋に飾っていた。


2013年が明けて

2013-01-03 | メッセージ

2013sinnen



   あけましておめでとうございます


   一年がただ無事であればと願う新しい年。
   誰にとっても良い年でありますよう。
   
   今年もよろしくお願いいたします。


使用した花材◆根引き松、蛇の目松、松かさ、紅白水引、扇面飾り、注連縄(細)