この季節になると必ず目にするシクラメンは、品種改良によって一見シクラメンとは思えない種類が出回っている。 左はプリマドンナ・ゴールド。フリンジ状のはなびらが華麗である。
右はワーリーギグ。2本の花が重なったように個性的である。
シクラメンは花の姿が篝火のように見えることから篝火花(かがりびばな)という別名もあり、
日本には明治にヨーロッパから渡来した。原種のシクラメン・ペルシカム(花は白やピンク)が英国やドイツで
17世紀頃に改良がはじまり、我々が目にするシクラメンへと変身をとげてきた。
シクラメン花のうれひを葉にわかち 久保田万太郎
部屋のことすべて鏡にシクラメン 中村汀女