11月9日に飯能市にある宮沢湖畔に「メッツァビレッジ」がオープンした。
自然の中で北欧のライフスタイルを体験できる公園で
来年春にオープンするトーベ・ヤンソン氏のムーミンで有名な
ムーミンバレーパークに先駆けてのオープンだという。
宮沢湖の向こうに建つ赤い建物が北欧の風景のよう。
メッツァビレッジには生活雑貨や農産物などのマーケットや
レストラン、カヌー型のボートで湖上散歩ができるなど
北欧を楽しめる施設が揃っている。
写真も沢山撮ったが紅葉を楽しみにしていたので
ゆっくり歩いて木々を眺めていた。
今月25日まで神奈川近代文学館で開催中の
「寺山修司展」~ひとりぼっちのあなたに~ で
文学館付近のどこかにレンガに書かれ寺山の言葉が置かれてあるという
ユニークなアイディアがあり、探してみた。
(1) 大工町寺町米町仏町老母買ふ町あらずやつばめよ
(2) 書を捨てよ、町へ出よう
(3)ひとりぼっちのあなたに
(4)時には母のない子のように
(5)マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや
(6) 海を知らぬ少女の前に麦藁帽のわれは両手をひろげていたり
(7) 毛皮のマリー
(8)きらめく季節にだれがあの帆を歌ったかつかのまの僕に過ぎてゆく時よ
(9) レミング/ 世界の涯まで連れてって
(10&11) 新しき仏壇買いに行きしまま行方不明のおとうとと鳥
(12) さらば箱舟
1回目の訪問の時は明るい時間だったが(下の2枚)
2回目に行った時はすでに日が暮れかかり、暗がりの撮影で
番号順に歩いてみたものの意外と見つからず
何度も同じ所を行ったり来たりしたが楽しい言葉探しだった。
監修 三浦雅士
カリスマ的存在だったフレディ・マーキュリーの生涯を軸として
ロックグループ・クイーンが歩んだ道と、ほとばしるようなサウンドが次々と流れ、
映画でありながらライヴのような感覚を味わえた「ボヘミアン・ラプソディ」。
あれほどまで深かったフレディの孤独。
その闇はなかなか明るくはならない。
それでも音楽への情熱は絶えることなく燃え、
身をけずるように歌い続けたフレディ・マーキュリー。
映画のラスト。
圧巻のあの有名なライブエイドのコンサートに鳥肌が立つ思いがした。
ボヘミアン・ラプソディーの和訳が出た時
泣くまいとこらえていたものが崩れてしまった。
この公開を何か月も前から楽しみにしていたが
音楽に身を捧げた天才の姿、家族、そしてクイーンの偉業を
感動的に描いた映画といえる。
先週まで渋谷駅の井の頭線通路に流れていた宣伝movie。
水をはねて飛ぶ魚、枝に羽を休める鳥、静かに咲く四季の花々。
生けるものの表情をいきいきと描いた日本画家・小原古邨(おはらこそん)の作品展を
神奈川県の茅ヶ崎市美術館へ見に行った。
今回の規模が国内で初公開となる小原古邨の絵画は
実業家・原安三郎がコレクションしたものでその作風が海外で人気を得ながら
日本では知られていなかった。
描かれたのは明治後期。
作品はまるで日本画のようでありながら実際は版画であり、
当時の職人による高い技術で
細部にいたるまで精緻に刷り、抒情的な作品に仕上がった。
枝垂れ桜につがいの雉
藤に金魚
紫陽花に雀
蓮に雀
月に秋草
雪松に大鷹と温め鳥(ぬくめどり)
暖をとるために鷹の足元には捕らえられた小鳥がいる。
翌朝、鷹は小鳥を逃がし、暖めてくれた恩に報いるため
小鳥が去った方向には狩りに出ないという。
自然界に生きる鳥も恩を持ち合わせていることを知った感動的な絵。
雪中の松に鶯
藁囲いと水仙に茅潜(かやくぐり)
踊る狐
キャプションに詳しい制作年は記されておらずすべて明治後期の記載だった。
眠りから覚め、古邨の絵が長い時を経て今私たちの前に。
透明感のある作風は典雅でシンプル。
細い線は筆で描いたように見えてすべてが版画。
高い技術に感嘆するばかりだった。
20世紀初頭の日本のエデンを見る機会に恵まれたといえる。