日々遊行

天と地の間のどこかで美と感じたもの、記憶に残したいものを書いています

海を見ながらバスを待つ 真名瀬バス停

2019-02-27 | まち歩き

海のそばに建つ白い箱のようなバス停は
神奈川県の国道207号線、葉山の海沿いに建っている。
バスを待つのが楽しく思えるここは「真名瀬」というバス停。



ここまで新逗子駅からバスで10分。
晴れた日には富士山も見え、付近には森戸海岸があり
海沿いに散歩する人が多く見られた。
何も考えず、海をながめ、波の音を聞きながら
沈む夕日を見ていた時間だった。


「ボヘミアン・ラプソディ」 のアカデミー賞

2019-02-26 | 音楽

昨日の夜に放送された今年のアカデミー賞で
「ボヘミアン・ラプソディ」から4部門が受賞した。



今年のアカデミー賞はクイーンの演奏から幕が開き、
メンバーのブライアン・メイとロジャー・テイラーに米歌手のアダム・ランバートで
「We Will Rock You」と「We Are the Champions」が演奏された。
嬉しい幕開けだった。

ノミネートされた5部門のうち受賞した4部門は
主演男優賞、編集賞、録音賞、音響編集賞で最多賞に輝くという素晴らしさ。

演奏が終わった時にまばゆい光が降りたと思ったら
フレディ・マーキュリーが映された。
その瞬間、胸にこみあげてくるものが。


ブラックジャックという名の

2019-02-21 | Flower

フラワーショップで見かけた黒いスイートピー。
気になって名前を見たら「ブラックジャック」と書かれていた。
手塚治虫さんの外科医の話を思い出したけれど
可憐なスイートピーの名前にしてはユニーク。



実際に見た時はもう少し黒かったのに
だんだん黒の色が抜けて青っぽくなってきた。
小花はブルーワンダー(マトリカリア)。


向田邦子さんも執筆していた COFFEE「ブリッヂ」 中央区銀座

2019-02-14 | まち歩き



西銀座デパートの地下1階にある喫茶店「ブリッヂ」。
有楽町の駅前はどこも様変わりして
昔のまま残っているのは
交通会館と西銀座デパート位になってしまった。
ブリッヂは1人で行ってもゆっくり出来、
メニューも豊富なので何度も足を運んでいる喫茶店。

作家の向田邦子さんもかつてここで執筆していた常連で
『父の詫び状』の「ねずみ花火」でそのことに触れている。

何度も行っていたのにそれを知ったのは
かなり後になってからだった。
店内には向田さんの写真も飾られている。

一昨年にテレビで放送された「トットちゃん」で
黒柳徹子さんが向田さんから
「禍福は糾える縄の如し」(かくふはあざなえるなわのごとし)と
聞く場面があった。
幸福の縄と不幸の縄がより合わさって一本の縄になる。
すなわちそれが人生だと。

向田さんが今も存命なら
きっと細やかな視点で人間模様をより合わせた脚本を書くだろう。
ブリッヂに行くたび向田さんが執筆している姿を目に浮かべる。

「ブリッヂ」の店内
 


小島一郎 北の地を撮った写真家

2019-02-05 | アート・文化


つがる市稲垣付近 1960年

モノクロ写真から伝わってくる北国の農村に働く人々の風景。
昭和30年代にふるさとの津軽を中心に
北の地で写真を撮り続けた小島一郎。

雲にコントラストを利かせ、よりドラマチックになりながらも
働く人々の普遍性と同時に
そこにいるようなリアリティーが伝わる風景の数々。

吹きすさぶ風、雪、突き刺す寒さ。
厳しい撮影環境の中でシャッターを押したことが想像できる。






つがる市木造 1958年 ミレーの絵画のような農村風景

2011年に放送された「男前列伝」で初めて知った小島一郎という写真家。
ネガから印画紙に「覆い焼き」によって
露光を加減して仕上げた方法で
当時の北国の風景や、名もなき人の労働の姿をダイナミックに、
また絵画的に表現した写真。
ふるさとを愛した小島一郎の思いが伝わってくるようだ。