東京杉並区の高円寺でこけしのフェスティバルが昨日と今日の2日間開催された。
昨年に続いて2回目の今年は
~はじめての伝統こけし~
今年来館したのはりんご農家のかたわら、こけしの描彩をする山谷レイ工人。
昨年はオープン前、3番目に並んだが今年は少し遅れて入ったら
沢山の人でなかなかこけしのそばに行けない。
混雑の中、小さいこけしにしぼって探した3人のこけし。
左から
*高橋雄司工人(木地山系)3寸 素朴でとても素直な表情。
*大沼秀顕工人(鳴子系)4寸弱 赤と黄の衣装。すまし顔が端正。
* どなたの工人が名前を知ることが出来ない。
少しだけ横幅のある顔が可愛らしくて気に入って見ていたら、
隣にいた女性が「作るのを辞めてしまった人だからそれは貴重よ」と教えてくれた。
~さんという名前が聞き取れなかった。弥次郎系だろうか。
眺めているとそれぞれの表情があって可愛らしい。
こけし通にはなれないけれど愛らしさに心なごむこけしたち。
一昨日の10月15日(月)、BS-TBSの番組「世界一周 魅惑の鉄道紀行」で
ココ・シャネル、パブロ・ピカソ、ジャン・コクトーの三人が愛した南仏が紹介された。
シャネルが通ったカフェ、パリの「サロン・ド・テ・アンジェリーナ」から始まり
(同じカフェが日本には銀座プランタン 1 階にある)
パリ・リヨン駅のレストラン「ル・トラン・ブルー(青列車)」が写る。
三人は1924年に上演されたバレエ「青列車」で一緒に仕事をしている。
脚本をジャン・コクトー、衣装ココ・シャネルで、ピカソはカーテンデザインをした。
青列車とは1922年から1960年代までパリと南仏を結んだ豪華列車のこと。
セルゲイ・ディアギレフ率いるバレエリュスで
コート・ダ・ジュールの海水浴を題材にした演目であった。
そしてリヨン駅から新幹線がコート・ダ・ジュールを目指して走り出す。
香水の最高峰に輝く「シャネル№5」が生まれたグラース、13世紀に建てられたアンティーブの
ピカソ美術館を経てヴィル・フランシュへ。
漁港の街、ヴィル・フランシュ。
テレビの画像では現在は写真よりも家が多く建っていた。
地中海の青は目にしみるように深く、太陽の光が波と戯れる美しさは格別だ。
コクトーが海を見ながら滞在した「ホテル・ウェルカム」が紹介される。
そしてピンクの「サン・ピエール礼拝堂」の内部が写された。
礼拝堂はコクトーの息吹があふれるようである。
そしてイタリアとの国境の街マントンへ。
マントンに2番目としてオープンした白亜の「ジャン・コクトー美術館」を紹介。
最後にコクトーの「マントン市庁舎/婚礼の間」を紹介して番組は終わる。
フランスが生んだ三人の偉大な芸術家はそれぞれが自分の夢の実現を果たした。
そして三人が愛したコート・ダ・ジュールは今日も未来の芸術家を夢見ている。
(テレビではコクトーを上の写真で紹介)