日々遊行

天と地の間のどこかで美と感じたもの、記憶に残したいものを書いています

エキゾチック寺院 築地本願寺

2019-08-22 | 神社仏閣




東京・築地に異彩を放って建つ築地本願寺。
屋根を見るとまるでイスラムのモスクやインドの仏教建築を見るよう。

別名「幻獣建築」とも呼ばれるこの築地本願寺を設計したのは
動物や妖怪をユニークに使うことで知られる伊藤忠太氏。

階段の両脇には狛犬の役目を果たす「カルラ」
スフィンクスのような獅子のような。



神殿風の構造に和の扉が不思議にマッチして。


本堂の中は伝統的な真宗寺院の造り。
そして高い天井に輝く9基のシャンデリア。



お寺にステンドグラス!? 蓮の花がモチーフになっている。



入って驚くのがドイツ製のパイプオルガン。
結婚式やコンサートの時などに演奏されるという。



ステンドグラスにパイプオルガン。
お寺にはめずらしい独創的な組み合わせがあちこちに。
でもここでは何の不思議も感じさせない。

随所に「棲んでいる」動物たち。
象、牛、猿、獅子、馬、鳥などの彫刻。

遊び心を持たせながらも動物たちを見ることで
物事を広く見るようにとの思いが込められているのだとか。
次に行った時はすべての動物を撮りたい。

まるで洋館のような錯覚になる窓や階段の手摺。



優雅な曲線が美しい講堂。
研修会やセミナーなどに使われるようだ。



外国人も多く訪れる築地本願寺は厳かな佇まいだが
本堂に人々が参拝に訪れる中で行われる結婚式や、
人気があるカフェ、マッピングなどもあり
また、心静かに座っているだけでも安らげる場所として
いつでも人々を迎え入れる開かれた寺院でもある。


北鎌倉 明月院の紫陽花

2019-06-27 | 神社仏閣

北鎌倉にある明月院に咲く紫陽花。
その美しさは「明月院ブルー」といわれるほど青一色の紫陽花が見事に咲く。




見頃の時は開園前から行列が出来るそう。
埋めつくすように咲きみだれる青の紫陽花は
その色が深ければ梅雨も又美しいものだと語っているようだ。









縁を赤で囲んだ花びらの紫陽花も


令和になって

2019-05-01 | 神社仏閣

新しい時代に気持ちが引き締まる思いと
さわやかな空気が流れるような朝を迎えた。
今日も烏森神社に行き、金で抜かれた菊の御紋と
践祚改元(せんそかいげん)と書かれたご朱印をいただきに行った。



践祚とは天皇の位を受け継ぐ、の意味だという。
令和の時代も平和な日本であればと思う。

そして浅草では入り口に素敵な飾りがかけられていた。



今日は平成最後の日

2019-04-30 | 神社仏閣

30年の平成が終ろうとしている。
色々なことがあった平成の時代を振り返り感慨深く感じる
せめてこの日の日付が残るものが欲しいと
新橋の烏森神社でご朱印をいただいた。




そして丸の内で見かけた可愛らしいカード。



ご退位された天皇皇后両陛下は
上皇陛下、上皇后陛下になられてもいつまでもお健やかにと願う。
そして来たる令和の時代も平和であるよう。


曇り空の花まつり

2019-04-08 | 神社仏閣

今日4月8日はお釈迦様の誕生を祝う花まつりの日。



釈迦は母であるマーヤー(摩耶夫人)から
ルンビニ(ネパール南部)の花園で生まれたとされている。

 

花御堂には、釈迦が生れた時に七歩進んで
「天上天下唯我独尊」(てんじょうてんげゆいがどくそん)と言い
右手を天に向けた姿の像が置かれている。
御堂に花があしらわれているのはルンビニの花園を表現。

気温が下がり寒かったが
今年も花御堂でお釈迦様に甘茶をかけて帰ることが出来た。


亀戸天神社の梅

2019-03-11 | 神社仏閣

東京・江東区にある亀戸天神社に梅を見に出かけた。



亀戸天神社は、九州の太宰府にならって造営された神社(天満宮)で
学問の神様、菅原道真と天菩日命(菅原家の祖神)が祀られている。

特に梅と藤が有名で、スカイツリーも近いので
花と一緒にカメラにおさめる人を多く見かけた。






ひなまつり限定御朱印 烏森神社

2019-03-03 | 神社仏閣

3月3日はひなまつりの日。
あいにくの雨だったが、JR新橋駅からすぐの所にある烏森神社へでかけた。
ピンクが可愛い「ひなまつり限定のご朱印」は封筒で手渡されるが
「お守り」と「結びの塩」も一緒に入っていた。




神社は新橋の駅前にあるニュー新橋ビルのすぐ後ろにあるので
ビルに囲まれているが、新橋烏森の守り神として街を見守っている。

創始 天慶3年(940年)
ご祭神 ウガノミタマノミコト、アメノウズメノミコト、ニニギノミコト
ご利益 商売繁盛、技芸上達、家内安全 など

  


雨にもかかわらず多くの人が参拝に訪れていた。
ひなまつりなので白酒がふるまわれ、ひなあられも配布された。
そしてピンク色の甘酒が寒さから救われるようだった。


赤坂 日枝神社のお守り

2019-01-07 | 神社仏閣

初詣は毎年赤坂にある日枝神社へ行く。
今年は行った時間がお昼ごろだったせいか比較的空いていたが
帰る頃は徐々に人も増えて行列が長くなった。



日枝神社の主祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)で山の神様。
その使いと言われる猿も山の守り神として
ここでは狛犬ではなく神猿像(まさるぞう)が鎮座している。

猿は、魔去る、勝る、につながり魔除け、仕事や出世の勝ち運に、
また「えん」とも読めることから縁結びのご利益も授けられる。

毎年お参りするたびに買い替えている「まさる守」と
今年の干支は亥年なので「福亥」のお守りも一緒に。


風鈴 川越氷川神社

2018-07-30 | 神社仏閣

昨日行った川越では夏まつりの「川越百万灯」があり沢山の人で賑わっていた。




川越は蔵造りの街。
その街中にある有名な「時の鐘」は400年前に川越城主酒井忠勝によって建てられた。
川越大火があり現在は4代目で、1日に4回、優しい鐘の音が時を知らせる。



私は氷川神社の風鈴が見たかったのでバスで神社へ。

風に揺れる風鈴、音で涼を呼ぶ風鈴



夏を忘れるような透明さ



境内にはいくつもの風鈴の通路が。



組まれた木枠にすてきな色の風鈴が涼やか。


蒸し暑い日だったけれど茂る葉に風鈴の音が響いていた。
揺れる短冊は、願いを風に託して希望という未来へ届けよと。


神田明神の豆まき 千代田区外神田

2018-02-03 | 神社仏閣

今日は節分。神田明神の豆まきに行ってみた。
境内は人があふれ賑わっていた。

木遣りの掛け声で雅楽が奏でられ、
赤鬼、青鬼、古代の武人と白装束の神職さんたちが参進して行く。



入れ替え制で何回も福豆が撒かれた



今日は歌舞伎俳優の尾上菊之助さんが長男の和史君と豆まきに参加。
社務所に向かう途中の菊之助さん親子をお見かけした。
豆まきの時も和史君がうまく投げられるように面倒をみていたのが印象的。


豆が撒かれると伸びる手、手、手。
揉まれて蹴られて手にした福豆。


池上本門寺のお会式 2017 東京・大田区

2017-10-13 | 神社仏閣

毎年10月に開催される池上本門寺の「お会式」に出かけた。
昨日は「万灯」が本門寺を目指して練り歩き、幻想的な一夜となった。

池上本門寺は日蓮宗の大本山。
日蓮上人が今から736年前にこの地で入滅(逝去)したので、毎年その供養として「お会式」が開かれる。



紙の花で飾られた「万灯」は
日蓮上人が亡くなった時、庭に時ならぬ桜が咲いていたのに由来して様々に飾られる。



屋台は1000店以上も出店するという大規模なもので
メインストリートには並びきれず四方に出店している。

その中で、ひときわ興味を引いたこの屋台。
ガラスケースの中には子供のおもちゃが詰められている。
束ねられた赤い糸の1本を引くと、その糸につながっているおもちゃを手に出来るという趣向。
(男の子は隣のケースで青い糸)
まるで林海象監督の映画に出てくるようなお祭りの情景。


歩くのもやっとの人々でにぎわったお会式。池上が熱く燃えた。


出雲大社へ 出雲市大社町

2017-09-05 | 神社仏閣

縁結びの神様、そして「因幡の白うさぎ」を助けたことでも有名な
「大国主神(オオクニヌシノカミ)」が祀られている出雲大社へ行った。
大国主神は「大黒様」としても有名だ。
日本書記では「大己貴神(オオナムチノカミ)」と呼ばれる。


勢溜の鳥居

勢溜と書いて「せいだまり」と読む。
かつてこのあたりに芝居小屋があり、多くの人々が勢いよく集まって溜まっていたのが名前の由来とか。
この鳥居から参道へ入って行った。

鳥居をぐれば神の聖域。
祓社(はらえのやしろ)をお参りして身を清め、日本の名松100選に指定されている「松の馬場」を歩く。

御慈愛の御神像

うさぎに手を差しのべている大国主神の像。
参道を行くと左側に立っている。

手水舎で手と口を清め「銅鳥居」に入る。この鳥居を通ってお社へ。

拝殿

鳥居を過ぎると最初にあるのが拝殿。
平成20年から平成25年までの本殿の改修工事の時は
ここに大国主神が遷座されたので仮本殿とされていた。

八足門(やつあしもん)

八足門は大国主神が住まいとしている社。
この奥に御本殿があるので参拝客はここで御神体にお参りをするが
大国主神は西向きに座しているので横顔を拝むことになる。

宇豆柱(うづばしら)
八足門の前にある大きな円の中に3つの円。
これは出雲大社境内から発掘された巨大柱のことで
かつて3本の杉の木をまとめて1本の柱として使われていたことを示している。

東南付近から

千木が天にそびえる屋根が並ぶ。

一番高い屋根が「御本殿」
大国主神が祀られている日本最古の神社建築様式で、
高さ24メートル。昭和27年(1952)国宝に指定されている。

低い屋根が「御向社(みむかいのやしろ)」
大国主神の妻・須勢理比売命(スセリヒメノミコト)が祀られている社。
大国主神の父であるスサノオに結婚を反対されるが、内助の功により大国主神を助けた。

右側が「天前社(あまさきのやしろ)」
大国主神が兄神から試練を与えられ火傷を負った際に看護をした𧏛貝比売(キサガイヒメ)と蛤貝比売(ウムカイヒメ)の
2神が祀られている。

垣に添って御本殿の後ろ側を通り、西側に行く。

大国主神の正面に当たるのがここ西方向なので重要な場所。
再度の拝礼を示す説明板が立てられていた。

大国主神が向いている1キロ先には稲佐の浜がある。

神楽殿
 
 
日本一の大きさと重さを誇る注連縄が有名な神楽殿。
長さ約13メートル、重さ約5トンという巨大なもの。

ムスビの御神像
波の上の金珠は「幸魂(さきみたま)・奇魂(くしみたま)」で
若き大国主神が修行していた時に
日本海の波に金珠が現れ、この魂から神としての力を得られたという。


古代出雲にいた神々が作った日本国。
短い時間の参拝だったが、国造りの壮大なドラマに興味は尽きず、
はるか神代の昔を偲ぶ時間だった。

川越氷川神社の風鈴 埼玉県川越市宮下町 

2017-08-09 | 神社仏閣

3日前の日曜日に川越にある氷川神社の風鈴まつりに出かけた。
夏の風物詩のひとつ、風鈴。

風は不思議な力があり、また人の想いを運ぶとも信じられ、
風のそよぎによって鳴る風鈴の音は、邪気を祓うと考えられていた





川越の氷川神社は二組の夫婦の神様が祀られていることから
夫婦円満・縁結ぶのパワースポットとして古くから親しまれてきた。

アシナヅチノミコトとテナヅチノミコト夫婦。
その子共がスサノオノミコトとクシイナダヒメノミコト夫婦。
そしてスサノオとイナダヒメの子が
出雲大社の縁結びの神様として知られるオオナムチノミコト。
この5柱の神様が祀られている。

境内は木枠で作られた風鈴のトンネルがいくつもあり
2000個の風鈴が境内を飾り
夜はライトアップで境内がいっそう神秘的に変化していた。



風鈴をイメージしたミネラルウォーター。



川越の氷川神社は、HPをはじめ、御朱印帳やお守り、
隣接する氷川会館の「むすびcafe」で販売している様々なグッズのデザインが
おしゃれで本当に可愛らしいものばかり。
大勢の人が訪れ、揺れる風鈴の夏を過ごしていた。

風鈴回廊は9月10日(日)まで

横浜イングリッシュガーデンへ 横浜市西区

2017-06-03 | 神社仏閣

3年前の真夏に横浜イングリッシュガーデンへ行って今回は2度目の鑑賞。
あの時は真夏だったけれど薔薇の華やかな時期にと
先週の5月28日(日)に出かけてみた。思い立って行ったので着いたのは午後2時頃。



園内に入ると薔薇に覆われたロマンチックなアーチが続く。


柳も薔薇も風に揺れて。


木々も多いので木洩れ日が薔薇に落ち、その陰影が美しい表情を見せる。
 

 

 

庭園には薔薇以外にも様々な花が植えられていた。
薔薇とのハーモニーも絶妙な庭づくり。
 

 


会津さざえ堂 この不可思議なる建物

2017-02-03 | 神社仏閣



福島県の飯盛山中腹に建つ、六角三層構造の「さざえ堂」。
正式名称は「円通三匝堂(えんつうさんそうどう)」という。
形状がさざえに似ていることから「さざえ堂」と名づけられた。

堂内は、他者と交わることのない一方通行の上りと下りが別々の二重の螺旋スロープだけのお堂で
その形状が特異な建築として知られている。

寛政8年(1796)信仰のお堂として郁堂和尚によって建立されたこのお堂、
明治に廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の分離によって観音像は他所へ移されたが
当時は壁際に祀られていた西国三十三観音があり
ここに来て回廊をめぐることによって三十三の巡礼を得られた。

斜めの床、斜めの窓、回っていく天井。一瞬鈍る平行感覚。
そして又スロープに添ってぐるぐると。

右回りに登って行く。



頂上に着くと画像下の「たいこ橋」を渡って左へと。



左回りに降りて行く。



さざえ堂は異空間にさそわれる江戸時代のマジック建築。
220年を経た現在も当時のままのたたずまいは貴重ともいえる。
前から行きたいと思い、雪が積もった飯盛山への観光だったが
内部が立ち入り禁止にならないうちに又訪れたいと思う。