東京・築地に異彩を放って建つ築地本願寺。
屋根を見るとまるでイスラムのモスクやインドの仏教建築を見るよう。
別名「幻獣建築」とも呼ばれるこの築地本願寺を設計したのは
動物や妖怪をユニークに使うことで知られる伊藤忠太氏。
階段の両脇には狛犬の役目を果たす「カルラ」
スフィンクスのような獅子のような。
神殿風の構造に和の扉が不思議にマッチして。
本堂の中は伝統的な真宗寺院の造り。
そして高い天井に輝く9基のシャンデリア。
お寺にステンドグラス!? 蓮の花がモチーフになっている。
入って驚くのがドイツ製のパイプオルガン。
結婚式やコンサートの時などに演奏されるという。
ステンドグラスにパイプオルガン。
お寺にはめずらしい独創的な組み合わせがあちこちに。
でもここでは何の不思議も感じさせない。
随所に「棲んでいる」動物たち。
象、牛、猿、獅子、馬、鳥などの彫刻。
遊び心を持たせながらも動物たちを見ることで
物事を広く見るようにとの思いが込められているのだとか。
次に行った時はすべての動物を撮りたい。
まるで洋館のような錯覚になる窓や階段の手摺。
優雅な曲線が美しい講堂。
研修会やセミナーなどに使われるようだ。
外国人も多く訪れる築地本願寺は厳かな佇まいだが
本堂に人々が参拝に訪れる中で行われる結婚式や、
人気があるカフェ、マッピングなどもあり
また、心静かに座っているだけでも安らげる場所として
いつでも人々を迎え入れる開かれた寺院でもある。