Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

学習をおこす 7/28 (木)

2005-07-29 00:00:00 | リュウガクジダイ
■私にはまだ分からない
たった3年間の短い教師時代に出会った生徒たちは、勉強の仕方を知らない子達だった。
「何が分からないのかが分からない」
「先生、それはノートに書いたほうがいいんですか」
「先生、それはどこに書けばいいんですか」
「テスト予想問題作ってくれないんですか」

あの頃、事あるごとに生徒たちの思考力のなさに驚いたもの。

それでも手をかえ品をかえ、この問題ならやってくれるだろうか、毎時間ノートのチェックをすると言えばノートとるだろうか、予想問題を作ればヤル気になるのだろうか、取り組みたくなるような魅力的なプリントってどういうのだろうetc.、教えるほうも試行錯誤。はっきり言ってここまで教師側がする必要があるのだろうか、と自問しながらの日々だった。

いま、学習心理学をかじって、小中高でスタディスキルグループなど展開してきたつもりだけれど、正直言って私にはまだ分からない。学力の低い生徒たちは、心理学用語で言うところのメタ認知能力が低い、ということは分かる。けれど、メタ認知―この抽象的な能力はいったい、いつ頃、どのように形成されるのか。

いやほんと分からない。

ただね、メタ認知、思考力、発見、気づき、問題解決などなど言葉は違うけれど昨今の先生たちが口をそろえて言っているこれらの「学び」が起こるような学習環境は、当然ながら教える側によって意図的に作られるべきだよなーと思うのです。学習の仕掛け人、みたいなさ。
それができたらいいよね、いいよなぁ。

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