Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

回復。

2009-02-18 22:27:41 | 日常
結局、5日間も高熱を出しつづけ、月、火曜ともに仕事を休んでしまった。解熱剤をのんでも熱が7度以下に下がることはなく、薬の効き目が切れると再び8度代後半へ戻ってしまう。念のため、もう一度インフルエンザの検査をしてもらったが、やはり「陰性」。(「インフルエンザでした」と言われるほうがよっぽど気がラクなのに。)原因の分からない高熱が長引くと不安になるものです。病院の先生は、もうおとなしく寝ていてください、と。解熱剤も対処療法なので根本を治癒する薬ではないから、とにかくあとは熱が引くのを待っているしかないのです、と。

今までなら、自分の身体のことはよくわかっているつもりでいたので、このペースで行ったらどうなるかとか、今日外出できるかできないか、仕事に行くべきか行かないほうがいいか、という自分予測は、病めるときも健やかなるときもだいたい正しかったのに、今回はぜんぜん見当違いだった。「大丈夫だろう」という予測ラインが、はずれまくり。。にんげんとしての身体感覚の衰えを感じるわ。

ともあれ、熱は完全にさがってようやく今日から社会復帰。出入りを自粛していた小学校へも、明日はようやく行けます。

No more missing.

2009-02-18 22:10:14 | 日常
14日は梅田にて、大学時代の友達と3人でバレンタインデーを満喫。
なーんて。・・・お目当ての小龍包屋さんに2件もふられてしまい、結局ながれついた北新地にて、なぜか親子丼を食べていた私たち。その後、2時間ぐらい時間をかけてゆっくりティータイム。昔ながらのショートケーキおいしかった。


MUSICA 紅茶専門店
大阪市北区堂島浜1 -4-4 アクア堂島ビル
フォンタナ3F
06-6345-5414

いつものことながら、話はいろいろなことに及ぶ。たのしいなぁ。ふだんは会わなくても、あの頃つくったお互いの距離感がまだまだ有効なのね、きっと。

どれだけ時間が経っても、相も変わらずこうしてつきあえる昔からの女子友達は貴重だ、と思う。特に、20代後半からのこの5~6年って変化も大きいから、その経過を見知っていてくれる友達は貴重だなぁと思った。新しい環境や世界でどれだけ新たな人と出会い刺激があったとしても、昔から知っています、と言える安心感のほうが今の私はうれしい。それに、人生のイベントごと、引っ越し、結婚、転職、昇進、出産などなどにまぎれて、しだいに、連絡さえとれなくなってしまう人がいるってことを最近ちらちらと感じ始めている。

というのも、5年前は普通に連絡とれていた人がいまどこにいるか分からない、なんてケースがけっこうあるのだ。この日も、友達2人と話しているうちに、昔の同級生のことをいろいろと思い出して『あの人はいま』みたいなノリになっていた。私も、そういえば連絡先がわからなくなってしまったかつての友達が一人いるってことが急に気になってきた。彼女と最後に連絡をとったのは2004年。
今どこにいるんだろう。

なんかそういうのさみしいね。寝食ともにするほど仲良しだったのにな、、、とか思うとね。青春18きっぷで京都から仙台まで一緒に鉄道の旅をして、彼女の実家で夏の間アルバイトまでさせてもらった仲だというのに。いろいろと名前をググってみたり、ミクシィで探してみたりしたのだけど、それらしき人は見当たらない。かなしいー。こうなるまでほうっておいた自分も悪い。住所を転々としているし、筆無精だし。

これからは極力そういう「行方不明な人」をつくらないようにしよう、と思ったのだった。

出かけよう

2009-02-14 08:21:45 | 日常
よくなりかけてた体調、1日仕事に行ったら夜はぶりかえした。めずらしい。一度さがった熱がまたあがる、なんてこと、今までの人生であまりなかったけどなぁ。そして、昨日は万全をつくしてあったかくして寝たのに、今朝はあまり回復しておらず。とりあえず、処方された薬を飲む。

風邪っぽいけど、久しぶりの再会でもある女子友達とのランチのために今日は梅田へいく予定。1年まるごと会わないこともあるのに、たまに思い出したように連絡をくれる大学時代の友達と。いやー、お互いの近況をシェアしたのはもう1年以上前。どうしていることやら、楽しみです。

梅田へ出るついでに、結婚した同僚への贈り物を選びにいくつもりにしている。職場の人達と「ル・クルーゼ」のお鍋、にしようかな、という話。おくりものとして、贈るほうもわくわくしてくるプレゼントって、素敵。「ル・クルーゼ」のお鍋って、一人暮らしだと、なかなか自分のためだけに買うのは勇気がいる。雑貨屋さんでいつも「いいなー」と思いながら、大きなサイズだと2~3万円するので「いつかは」と思って通りすぎる。でも、2人暮らしをはじめる同僚に、、、これでゆっくりコトコトお料理してほしい。

   
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何色にしようかなー。
たのしい1日になりますように。雨だけどね。

肩の力をぬいて

2009-02-12 23:34:46 | 日常
病院の待ち合い時間があまりにも長く、「風邪ですね。インフルエンザではないです。」と診断されるのにトータル2時間もかかった。ここのところずっと不調だったのだけど、今朝になって8度の熱が出た。インフルエンザだと困るので午前半休をとり、一応病院へ。検査は「陰性です」という診断。

しかし朝一番でいっていたのに、待ち合い時間がとても長く、9時に行って、順番待ち、検査待ち、診断待ち、会計やら薬やら全部終わったら11時。悪寒と熱とで居心地は悪くただじっと待つ時間はあまりにも苦痛で、病院の売店でしかたなく本を買った。(家出るときお財布と保険証しか持たなかったのね。)

いくつもの週末 (集英社文庫)
江國 香織
集英社


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こんなとき、読みたいのはエッセイ。

行間がひろく、文字も大きい。江國さんの作品はそういえば真剣に読んだことがない。なんとなく、私よりももっと若い世代にうけていそうな作家さん、というイメージだったから。でもこのエッセイは彼女の夫婦生活について書かれたもの。どちらかといえば性格も趣味も価値観も正反対の夫婦2人の生活を、それでも人生は美しいとでも言わんばかりに綴ってある。さらりと読めてしまうなんてことのない1冊だけど、この本いま読んでよかったなぁと思った。

「仲なおりというのはつまり、世の中には解決などというものはないのだ、と知ることで、それを受け容れることなのだ。それでもそのひとの人生から出ていかない。そのひとを自分の人生からしめださない。コースアウトしないこと。」

ある章では、けんかの終着点をキープレフトにたとえる。まるで、車を運転していて何かあったときに、ともかく左に寄り、落ち着いて、スピードを出しすぎずに徐行してみる、というように。そうして、ものごとをやり過ごすこと。
「キープレフト」か。。ちょっと前の自分なら、どうでもいい人とならともかく、なんで自分のパートナーと「キープレフト」なのよ、と思ったかもしれない。まっこうから対峙し、向かい合うことこそ大切じゃないの、と。

でも最近思うのだ。
まっこう対峙する情熱や誠実さよりも、お互いに並走してゆるやかに人生を進めていけることが大切なんじゃないかと。分かり合えないことがあっても、2人して流れにのること。時に徐行してやり過ごすこと。このエッセイには、まったく違う2人でも生活が成り立っているという風景がいろいろなスケッチのように描かれていて、なんだか元気をもらった。フィクション、かもしれないけど(笑)。

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薬の力は偉大で、8度8分まであがった熱が、今は7度ジャスト。だいぶ楽になった。結局、仕事は休み。

すいか

2009-02-11 23:47:48 | 日常
だめだ。
風邪かな。なんだか、背中がなまりのように重くだるいこと1週間。熱はないけど、いよいよのどが痛くなってきた。

11日はオフ。
家で1日DVDを見ていた。朝は書店に行っていたのに、本って、その時の知的好奇心や精神状態にジャストミートしたものに巡り会うのがなかなか難しい。特に目当ての本を最初から決めていないときは、ぐるぐる店内をまわり、気になったものを手にとる。帰りのカフェで少し読み始めたけど、体力が落ちていることもあり、活字を追うのにつかれてしまった。

とぼとぼ帰ってきて、友達が貸してくれたDVDが家にあるのを思い出した。
すいか DVD-BOX (4枚組)

バップ


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何か新しいことを吸収するほど元気がなくて、ただただ静かなじわーっとした物語をBGMのようにかけていたい、そういう時にぴったり。今日のわたしにジャストミート。パッケージの天真爛漫さから予想される軽さとは裏腹に、魅力的な登場人物の深みのある人生や、さりげない含蓄のあることばのひとつひとつが、妙に響く。といってまったく重くなく、人生のなつやすみみたいに脱力系。さわやかな夏の風のように心地よくさらりさらりと物語が展開していく。このドラマ、私が日本にいなかった2003年~にテレビでやってたんだね。どうりで知らなかったわけだ。知ってよかった。貸してくれた友に感謝。

まだ途中だけど、少しずつ見ていこう。

人のなかのきれいな部分

2009-02-10 23:02:15 | 日常
久しぶりに、以前プロジェクトでご一緒させていただいた友人先生に会う。

近況を報告。他愛もない話。なんども同じ話をどうしてか私たちは嬉しそうにくりかえす。今も現在形で進行中のプロジェクトのあれやこれやを、いろいろと聞かせてもらう。新しい5月の計画も。また春が来るんだなぁと思いながら、今年は自分の居場所も変わってくるので不思議な気持ちで聞いている。でも、「話している」その行為自体が、私の心のよりどころなのかもしれない。

その人に会いにいくと私はいつもその日常の中にぽっと入れられて、その人の日常をかいまみることになる。そして、その日常的なできごとや思いを知るにつけ、とてもとてもピュアなものに触れたような気になる。その人の中にある、なんていうんだろう、まるでふるふるのゼリーのようなフラジャイルな感性に驚かされたような。反面、自分はなんて分厚いかさぶたに覆われていたのだろうと気がついてしまったり。

大人になって、仕事やプライベートで出会う人達。素敵な人もたくさんいる。でもほとんどの場合、素敵なのは、人が後から自分で身につけたことや、ある天性だったり、努力の賜物で手に入れたものとか、そういう「人から抜きん出たなにか」「自分にないもの」を素敵だと思うのがほとんど。

でも、この人は違う。この人に会って素敵だなと思うのは、誰もが持っているのだけど、みんな心の奥底にしまい忘れていて、ふだんなかなか思い出すことのない純粋な人間性をその人が当然のように表に出して生きているから。少なくとも、私にはそういうふうに見える。みんな大昔は持っていたもの、純粋さ。すがすがしさ。人間としての清潔さ。それなのに、歳をとっていつのまにかどこかにおいてきたもの。あるいは、どこかに持っているんだけど、よけいな鎧やかさぶたでガードしていて、なかなか人には見せない部分。それほど、原始的にピュアな部分。そういうものをむきだしのまま生きている人には、なかなか出会わないものです。ある程度の地位にいる人達であれば特に。

60歳なのに、どうしてそうみずみずしくいられるんだろう。
歳をとるということは、年齢ではないのだな。その人のほうが、どうしてか、私よりもとてもかよわく、しなやかな感性をもったワカモノのように見えるのです。こども達の中にみる少年らしさ、よりも、おとなの中にひそむそういった「少年」のほうが、どうしてだか余計にピュアだと思う。私はそれをどこでおいてきちゃったんだろう、とか、ちょっと考える夜なのでした。

丹波篠山はおいしい

2009-02-09 23:47:47 | 以前のシゴト
週末は仕事で、兵庫県の山の中、篠山チルドレンズミュージアムへ。
統廃合で閉鎖された中学校を、創造性豊かなこども達のために、と、こども向けのミュージアム、それも展示がメインでなく活動中心のミュージアムにつくり変えたことで有名。名前は知っていたが、こーんな山の中にあるなんて。
せっかく写真を撮ったので風景を載せてみたい。

出張やイベントごと、共同研究の一環などで行く先々、自分にとっての新しい場所っていつも驚きと発見があり、出かけていくのは楽しい。

でも、地方へ出かける楽しみは、、、食べ物!やっぱり、そうでしょうそうでしょう。
食事は何もかもおいしかった。
丹波の黒豆、栗、お米、お茶、ぼたん鍋(いのしし)・・・。差し入れでいただいたおにぎり、おこわ、お漬け物。素朴で本当においしい。人間って、ふだん吸っている空気によって嗅覚が決まり、それによって味覚もだいぶ左右されると思うのです。篠山の人は、日々こんなに透明なおいしい空気に囲まれているから、シンプルでおいしいもの、たくさん知っているんだろうな。

夜は、「いわや」というぼたん鍋屋さんへ。ここはすごかった。どこまで行くの?って不安になるぐらい山の奥へずんずん入っていって、こんなところにお店なんてあるのー?、と思っていると、目の前にぼやーんと灯火が。その灯りに出会えたときの喜びと言ったら・・・。お腹空いてるし、暗いし、寒い日だったし、テンションあがりまくりでした。茅葺き屋根の一軒家。中はいろり。軒先には大根が干してある。風情がありすぎて、感動した。

だし汁は濃いお味噌。篠山名物ぼたん鍋。
街なかで「ぼたん鍋」の看板はいくつも目にしたが、ここは山の中ぽつんと一軒家。すてき。
こういうロケーションと雰囲気、にっぽんは良いところだなぁーとつくづく思いました。
ここはおすすめ。人生初のいのしし、くさみもなくとってもおいしかった。

丹波篠山囲炉裏料理 
いわや
〒669-2301 
兵庫県篠山市火打岩495-1
TEL.079-552-0702

春近し

2009-02-06 23:17:04 | 日常
駅からの帰り道、てくてく歩いて帰ってくる途中、夜道でふと顔を上げたら、近所の梅の木に花がついていた!
咲いているのと、つぼみなのと。
嬉しさのあまり、「わぁっ」て声に出しておどろき、思わずにっこり笑顔になってしまった。ひとりなのに。

私の気持ちを一瞬でパーっと明るくしてくれるもの。2月に出会う初梅。
春が近いんだなぁ。

新しいミュージアムにも行った

2009-02-05 21:49:13 | エンキョリ
(ふたたびアメリカふりかえり日記ね)

バークレーで朝ごはんを食べた金曜日、橋を渡ってサンフランシスコへ。噂にきいていた新しいミュージアムへ行きたかったのだ。構想から10年、総工費は500億円、イタリアの建築家レンゾ・ピアノ設計により、昨年ようやくリニューアルオープンとなったCalifornia Academy of Science。ここは、自然科学博物館と水族館とプラネタリウムとが1つになったミュージアム(ミュージアム自体は昔から続いている)。


建築デザインは「サステナビリティ」がキーワード。遠くからみると、小山がぽこぽこっとふくらんでいる。Living Roof「生きている屋根」と名づけられた屋根は、緑の大地を持ち上げ、その下に建築を抱え持っているかのようにみえる。風景にとけこんだ佇まい、、、というにはあまりにも大きくて迫力がありすぎるのだけど、それよりはるかに広大なゴールデンゲートパークがこの真新しいミュージアムをやさしく包み込んでいるよう。

このミュージアム、建物の材料95パーセントはリニューアルする前の古い建物のリサイクル材料が使われていたり、ソーラーパネルだったり。屋根がこうして土と草で覆われているのも、断熱効果をはかるため、とか。いわゆるサステイナブル・デザインなのだって。


水族館はとっても充実していた。フィリピンの海、カリフォルニアの海、深海など、海の種類もたくさん。巨大水槽の前に座って、1日中ぼーっと魚達を眺めていたい。キラキラとここにも光が差し込んで、きれい。


日常生活の中ではぜーったいに出会わない生物たち、なわけですよ。純粋に、「え、あなた生命なの?」ってつっこみたくなるような奇妙なものもたくさんいる。自分とは遠い遠い海の生き物には、やっぱりこうしてこちらから出会いにいかなければね、と思った。おもしろい、ほんと。


世界最大級のデジタル映像によるプラネタリウム。ドーム全体がスクリーンになっていて、ものすごい迫力。ショーの前のプレゼンテーションは、球全体を包み込み1つにする素晴らしいトークだった。となりに座っていた彼が、"He is a good presenter." と感心したようにつぶやく。よいプレゼンターかどうか、人はそういうところをきちんと見てる。アメリカはエンターテイメントの国だなぁと実感。


ミュージアムの中にはプラネタリウムの他に巨大なドームがもう1つあって、それは熱帯雨林。中に入ると、もわっとする。木も植物も、湿度と温度を調整されてそこで生きている。ドームはゆるやかなサイドウォークで上へ散策できるようになっていて、ボルネオ、マダガスカル、コスタリカ、そしてアマゾン、というふうに4層に分かれている。蝶だけはその4層を自由にひらひらと飛んでいたけれど。


興味関心を引くものが多すぎて、あっちを見て、こっちを見て、というふうに忙しい。でも、おもしろかった!!こういう施設が街にあるっていい。しかも近くにエクスプロラトリアムもある。深く熟考するための図書館、驚きと発見のためのミュージアム、ものづくりと実験のための工房。+キッチン。昔デューイが考えたように、そういう要素で学校が成り立っていたらいいのに。でもそれが近所にぜんぶそろっていたら、それだけでそこは素晴らしい学習環境になるね。サンフランシスコはいい街だ。

このミュージアムを思い出すとき、そこにあふれていた「光」のことも印象的。ガラス張りの建物で、天井が完全に覆われていなくて、ほどよい光がそこかしこからさしこんでいた。人ごみでごった返していたけれど、吹き抜けの空間、ガラスの建物、中にいるのに外みたいな開放感があって気持ちよかったな。もう一度じっくりいきたいな、このミュージアム。今度は教育学的な視点でもうちょっと冷静に見てみたい。入場料は$24と高め(?)ですが。でもあのクオリティの水族館、プラネタリウム、熱帯雨林で1日じーっくり楽しめるから、いいかな。

降ってきたガールズトーク

2009-02-02 06:39:00 | 日常
昨夜、ほんとうにびっくりしたのだけど、東京から群馬へ帰る特急列車の中で友達にばったりと会った。偶然!
いつもならJR高崎線で帰るものを、昨日はめずらしく東武線を選択。北千住から太田行きの特急りょうもう号に乗った。夜9時の太田行きの列車は全席指定で1号車。ぽつん、ぽつんとしか人が乗っていない。

通路をはさんで斜め前の席にふっと座った女性の後ろ姿に見覚えあり。
「これはもしや・・・?」
じっと視線を送る私に気づいて振り向いた彼女。
お互い認識するのにほんの数秒。
顔を見合わせて「っっひゃーーーーーーーー!!!!」と大騒ぎ。
「なんでなんで!!!!!」
「きゃーーーーっ!!!!」

それからは、終点太田までの約2時間、おしゃべりに花咲かせて帰ってきました(主にコイバナ、人生談)。前ふりもなくいきなり核心へいけちゃう彼女とのトーク久しぶり。もうあと2往復ぐらいしてほしかったわ、東武線。2時間もあっという間。ともかくあんなふうに偶然出会えて、北千住から太田までの道中が急に華やいだ。神様からもらったボーナスポイントみたい。うれしすぎるぞ、この偶然!

その日の仕事のスケジュール、出来事、一緒にいた人、都内の移動手段、気分など、あらゆるものが作用して私は北千住発8:57の列車に滑り込んだ。しかも発車ぎりぎりに。移動中は寝たり、DVD観たり、本読んだり、音楽聞いたり、仕事したり、1人でできる時間つぶしは事欠かさないが、思いがけないガールズトークっていうのは、想定外。たまには東武線で帰ろうか、っていつもと違うことをして幸運にあたるって、なんて嬉しいこと。
あー、たのしかった。