Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

ハロウィンの夜はライブへ

2011-10-31 21:38:09 | サンフランシスコ
土曜日はフィリップの誕生日だったので、学校の仕事が終わった後にハロウィンもかねてとびきり楽しいイベントへ。サンフランシスコのNorth BeachのBimbo's 365 Clubにて、14人ものメンバーから成るローカルバンドForeverlandのライブ!ボーカルが4人もいて、ギター、ドラム、キーボード、トランペット、トロンボーンなどなど、なんだか東京スカパラみたいなバンドなのだけど、演奏するのはマイケルジャクソンの曲のみ。そりゃー楽しいでしょう!



バンドのメンバーはもちろん、お客さんも全員がハロウィンの衣装で踊っている。私の同僚たちもハロウィンコスチュームばっちり(ひとりはGoldfish、ひとりは Sound of Musicのキャラクター)で来ていて、一緒にフィリップの誕生日をお祝いしてくれた。フィリップはビールで始めて、ドライマティーニ2杯でさすがに酔っぱらっていた。。彼はアメリカに来て10年近くになるけど、心から楽しく酔えたのって数えるほどしかないという。この日は「そんな笑顔見たことないよー」っていうぐらいこどもみたいな笑顔で、ほんと楽しそうに踊ってた彼でした。あー、すごく楽しかった。

ライブはよなよな1時まで、お腹すいたというのでテイクアウトしたタイ料理を夜中のWashington Squareで食べ、同僚を送り届け、家にたどり着いたのは夜中2時でした。

エクスプロラトリアムの引っ越し予定地

2011-10-28 23:41:04 | エクスプロラトリアム
エクスプロラトリアムは2013年の春には新しい場所へ移転することになっている。
移転先は Embarcadero の Pier15 と Pier17. つまり海の上の埠頭。いちから新しい建物をつくるのではなくて、現存する倉庫を再利用するかたちとなる。今日その建設地へ行ってきた。



1年前にもここを見に来たけれど、その時はまだ中に貨物がたくさん残っていた。今日来たらもうすっかり骨組みだけになっていて、配線やら床下やらはぜんぶ整備できているようだった。とはいっても、まだがらんどうだけど。

もうかれこれ3年ぐらい前になるけれど、最初に移転の話を聞いた時はすごく残念だと思った。私は今のエクスプロラトリアムの、場所も、環境も、雰囲気も、どれもとても気に入っていて、これからもずっとそうであってほしいと思っていた。



でも、移転はもう決まったこと。
この移転プロジェクトは15年も前からスタートしていて、最初は場所を探すところから始まりだいぶ難航し、ようやくこの場所が決まったのが数年前だから、そのスパンで見たら今って本当に移転プロジェクトのラストスパートのところだと思う。

3年前は2013年の移転はまだまだ先と思っていたけれど、実はもう目前というくらい私たちの前に迫っている。その証拠に、日々の仕事の中にも移転を見据えての話し合いや予定がどんどん出てくるようになった。そして今日この場所を見に行って、着々と工事が進んでいる状況を目の当たりにし、あぁ私も move on しないとと思った。


(海がすぐ目の前。ベイブリッジも間近に見える。)

今はまだ骨組みだけのミュージアム。
2013年にこの場所へ移ったとき、何を考えているだろうね。何してるだろうね。
今はまだ、何にもないがらんどうの空間。そこにいろんな未来が見えた気がして、背中をぴしゃりと叩かれたような気持ちになって帰ってきました。

笑。
カツをもらったということです。

今週土曜夜のNHKに同僚が出るよー

2011-10-27 20:46:39 | エクスプロラトリアム
あぁ、そうだ。
昨日なぜブログを書こうと思ったのかというと、このお知らせをするためだったのだ!

今週土曜日のNHK番組にエクスプロラトリアムの同僚がちょこっと出るのでぜひ見てみてください!

五感の迷宮「脳が作る錯覚の世界」
2011/10/29 (土) 21:00 ~ 22:15 (NHK総合)


いつも一緒に仕事しているルイジや、エクスプロラトリアムのサイエンティストであり多くの展示物制作も手がけるチャールズがこの番組に出ます。エクスプロラトリアムは「科学」と「アート」と「認知」のミュージアムなので、番組のテーマでもある「錯覚」に関連することが放送されるのだと思います。それにルイジは趣味のマジック(手品)がこうじて今ではプロのような腕前なので、番組ではルイジのマジックが披露されるようです。取材に来ていた時は私も一緒になって見てたので、どんなふうに放送されるのか興味津々。(といっても、数分のようだけどね。)

あ~、見たい!!でもこっちでは見られない!!
誰かベイエリアでNHK放送見られるっていう人いないかなぁ~。

ぎゅぎゅっと、のびのび。

2011-10-26 22:27:47 | 日常
あっという間に日々が過ぎていく。

先週は土日ともこれ以上ないくらい素晴らしい天気で、土曜は学校の仕事だったけれど、夕方からサンフランシスコ市内でフィリップと待ち合わせ。夏の再来かのような暑い日だったので2人でアイスクリーム屋さんへ。夜は Mikaku というSushi Barで少しだけお寿司をつまむ。いい日だった。

翌日はまたこれ以上ないくらいの晴天。
Contemporary Jewish Museum(現代ユダヤ博物館)で、アメリカの奇術師 Houdini の特別展を見た。職場のスタッフ証を見せたら「どうぞ」とまたまた無料で入れてもらえた。Houdiniはマジシャンとして第一人者。館内の展示物を触らずに見る、というのがなかなか難しくなっている自分に気づく。ふだんエクスプロラトリアムで「すべての展示に触ってみてくださいね」と案内しているせいか。


(Jewish Museum前の公園でまたアイス食べた)

夕方は最近毎週のように会っている友達夫婦と Hays Valley で合流。ここ私の大好きなエリアだ。街角のカフェで他愛ないことを話した。途中、あと1週間でデンマークへ引っ越すというギリシャ人友達も合流。UCバークレーでPhDを取り、しばらくはサンフランシスコの企業で働いていた彼女だが、企業文化になじめず再び研究生活に戻る決心をした。前々から声のかかっていたデンマークの大学でポスドクをすることに決めたのだという。

「決めたの」という彼女のすがすがしい顔がとても印象的だった。2年前、自分がアメリカに来ようと思った時のことをちらっと思い出した。決めてる時って本当になにも見えないし分からないけど、ふりかえってみて分かることがいっぱいある。だからこの後が楽しみだねっていいながら最後のお別れをした。


La Boulangeのマカロン)

月曜は仕事に行ったら、急きょ今週末のハロウィンで何かイベントしようということに。「かぼちゃ +パワーツール、モーター、ライト」で、ハロウィンDIYワークショップの企画が1日でできあがる。説明するより先に手が動いてしまう同僚達と、かぼちゃの買い出しから始まって、突飛なアイデアや思いつきに大笑いしながら1日が過ぎていく。


(まずは王道のJack-O-Lanternをつくった)

夜はアートスクールの Drawing クラスへ。毎回、楽しく授業を受けている。私がいちばん初心者なので、今はついて行くのに精一杯。でも毎週3時間じっくり描ける時間を確保できているっていうことがすごく意味がある。

火曜日は Scientist-in-Residenceとしてエクスプロラトリアムに来ている研究者達とのコラボレーション企画の始まりの日。NOAA (National Oceanic and Atmospheric Administration: アメリカ国立海洋大気圏局)からいらしているこの研究者グループは、天候、気候に関する調査をしている人達なので、私はまったくの門外漢。でもこれから一緒に、ビジター向けのアクティビティを考えていくことになっている。meteorology(気象学)系の単語、またまた頭にたたき込む。詳しく何を専門にしているのか聞いたらStorm Chaserだそうで、ふだんはオクラホマとかにいてTornado(竜巻)を追う調査してるんだって。私この仕事してなかったら一生出会わないような人達だなぁ。

この日は仕事帰りに髪を切りに行った。ようやくお気に入りのスタイリストさんをサンフランシスコで見つけたのだ。今回が2回目だったけどまた上手に切ってくれた。軽くなった頭で Transbay Bus Terminalへ。夜7時45分発のバスを待っていてずいぶんと日が短くなったんだなぁと気がついた。この時間でもう真っ暗!


(いつも乗り降りしてるバス停からの景色)

そんな感じの近況。
あくせく、というよりは、ぎゅぎゅっと詰まった毎日を逆にのびのびと過ごせている(今走り書きながらもブログが書けるのはそういう心の余裕のおかげ?)。

最近はじめたランチクラブの功績もあるかも。これについてはまた後で書こうと思うけど、とにかく毎日のランチを同僚と持ち回りで担当制にしていて、これがとてもよく機能してくれてる、今のところ。自分で毎日つくらなくていいっていうのがラクだし、みんながつくってきてくれるランチが健康志向で、うす味で、やさしいのだよね。

ありがたや。

初めてのアートスクール

2011-10-10 16:03:27 | 日常
あっという間に10月。元気です。

仕事が終わってから週に1度だけ、drawingのクラスをとることにしました。
先月 drawing の楽しさに目覚めてしまってから self-taught(独学)でなんとか描き続けていこうと思ったものの、そういえば美術の授業を受けたのは中学校が最後だったなぁと思い、急に誰かに「習いたい!」と思い立ち。

思い立ったらすぐ行動。


思い立ったその日に電話をかけたらクラスが始まるのがちょうどその夜からだった(全10回)。グッドタイミング!ということで、サンフランシスコ市内にある California College of Arts のExtension Courseにて、先週から毎週月曜日の夜のクラス(3時間)を受講しています。

コース名は Beyond Basic Drawing。これは本来ベーシックな drawing の基礎を身につけた人が取るクラスなので私には敷居が高い。でも本当はそれよりもっと敷居の高いクラスを取ってみたいと思っていたのに、申し込みの際にアドミッションのおばちゃんにバックグラウンドをさんざん聞かれ「背伸びはしないこと!」と止められ、相談の末これがいちばんいいんじゃないかしらとすすめられたのでそのまま言うなりに。

実際行ってみたら、アートスクール(美大)という環境にテンションがあがりまくり。



教室はどこも開放的で、どこもかしこもアトリエ、スタジオ、ワークショップのような環境が自分の中のいろんなものを解放してくれるよう。ふだん職場でも「スタジオ」という場にいるのでそういうのは見慣れていると言えば見慣れているのだけど、仕事ではなく「学生」という立場でここに来られることがすごく嬉しかった。

それに「教室」と言えば黒板を前にして机とイスが整然と並んだ四角い環境をイメージしがち。アートスクールの、机もイスもなく、大きな作業台とペンキにまみれたスツールがごたごたっと不規則に置いてあるその環境に「さらす教育」という言葉を久しぶりに思い出しました。

最初のクラスは手のデッサン1000本ノックのようなもので、大きなスケッチパッドにただひたすら手のデッサンを何回もくりかえして描く。描いたものはみんなの目にさらされ、クリティークを受け、自分なりにもふりかえる。この、「さらされる」という部分がすごく大事だと思う。

アートスクールには、正解も、不正解も、ない。自分のやり方でいいんだ、というところもいいなと思う。そして週に1度、学生になれる、というのも新鮮(まぁ、エクスプロラトリアムでも日々が学びなのでいつもlearnerといえばlearnerだけど)。

最初の授業で先生が言ったこと。
このクラスで successful に何かを学び体得したいなら、you must be willing to fail!
(成功したかったら、どんどん失敗しなさい)

大事なメッセージ。