Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

2009/3/31

2009-03-31 22:57:54 | 以前のシゴト
職場、最終出勤日(のはず)。最後は東京出張。
会議は午後からだったので、東京メンバーとお気に入りの場所で最後のランチを楽しむ。


ナチュラルフードキッチン 
LOASINA(ロアジーナ)
東京都港区南青山2-18-20 南青山コンパウンド1F
Tel: 03-5785-2833

青山にいた頃、よくこのレストランに癒されてました。野菜の自然な味がやさしくて、やさしくて。いい思い出がたくさんつまったお店なのですが、今日は最高にしあわせ!な思い出ができました。送別会も済み、昨日はお花までいただいたのに、さらにプレゼントをいただいたのです。私の最終日に合わせて心のこもったプレゼントを最後に用意していてくれていたようで、そんなみんなのあたたかさがしみじみ伝わってきました。

以下、同僚が撮っていてくれた写メ。

↓  ↓  ↓  ↓


はい、まずひとつめ、と言われて素敵なグリーンのプレゼント。
突然だったのでびっくりしながら包みを開ける。


きゃ~!!!!!
野点のセットです。お茶、始めたいと思っていた私のこと、覚えててくれたんだ!
アメリカに持っていけるようにと、コンパクトにまとまった野点セットでした。
本当にうれしかった。


「これ、重くて、でかくて、ごめんだけど送ってあげるから」、
とテーブルに差し出されたのがこのダンボール紙でできたもの。
みんなの顔が表紙に貼り付いてます。


中を開いてみると、、、
きゃ~!!!!!
本が3冊と、謎のDVDが1枚。
(埋め込まれていた。)

胸がいっぱいで何も言えませんでした。
このプレゼントのつくり方、
ひとつひとつのものの選び方に、
みんなの様子が想像できるような、
すごく「みんならしい」贈り物だったのです。

何の本だったか、
そして気になるDVDの中身はまた次回にでも。
この日は人生に数回あるかないかの、
最高にしあわせで、
うれしく、あたたかく、そしてせつない日でした。

2009/3/30

2009-03-30 23:55:36 | 以前のシゴト
案の定、明日の出張準備等で撤収のほうが片付いておらず、まったくもって「去る」気配がない。

週報会という定例会議に出席するのは最後だったので、終わってから同僚達が花束を用意してくれていた。いきなりのことだったのでおどろいていると、すかさず上長から離職にあたってコメントを求められる。急すぎてなんにも言えない。でもみんながじっと一斉にスマイルでこちらを見ているので、そういうのに弱い私は感極まって、、、うるうる。。。なーんて、ウソです。やはりこの日も明日の準備に追われていて「しんみり」の空気が出なかった(笑)。

がーっと働いて、ある日ぽっかりいなくなる。
そのぐらいがちょうどいいのかも。


2009/3/29

2009-03-29 23:55:37 | 日常
今日は大阪で大学時代の友だちが食事会を開いてくれた。
梅田にあるヒルトンプラザウェストの中華料理「桃谷樓」。ずしーんとした白布の円卓を5人で囲んで、個室でゆっくりランチ。すごくぜいたくな時間。

大学時代の4年間ずっと仲良しだったメンバーは、社会人になってからは月1で会うのさえ難しく、20代後半は、それぞれが自分の人生にいそがしくさらに会うのが難しくなった。しかし不思議なもので30を過ぎると前よりはお互いがお互いの近況に詳しくなってきた。頻繁に会わなくとも、それぞれの人生で起こっていることを共有しあっている。どんなことも包み隠さず話ができる、貴重な友だちです。

この日も、私の話にとどまらず、ひとりひとりが色々な変化のまっただなか、という感じで、個室というのをよいことに4時間ぐらい居座ってしまった。そしてそれでもしゃべり足りず、阪神百貨店のマールブランジェでお茶タイム。ケーキも。

きゃ~!!!最高のよろこびの瞬間。


ケーキのみならず、パフェセットまで頼んでしまう。すでに中華料理ランチと中華デザートがお腹におさまっているというのに。マールブランジェではいちごのケーキがお気に入り。ここのいちごケーキ、しっとりしていて飲めるほどやわらかいです(笑)。

たのしかった!色々あるけどがんばってこ。いろいろあるのが人生さ。

頻繁に会っているから仲がいい、毎日会うから友だち、ということでは決してなく、お互いを知っている時間の長さや、若い時代に知り合った青くさい深さが、30を過ぎてから妙にありがたく感じるものです。声を聞けなくとも、頻繁に会っていなくとも、ひとりひとりが日本のどこかで今日もそれぞれの人生を進行中。そう思うだけで、明日のわたしの「チカラ」になるのです。

2009/3/28

2009-03-28 23:50:05 | 以前のシゴト
昨日会った海外コラボレーターの方が今日は東京で講演会。
東京にいたので、会場まで足を運ぶ。ホテルの会議室にて関係者どうしの情報交換会では、わざわざその方が世間話をしに私のところまで来てくださった。世間話、、、できるようになったなんてー、うれしい(笑)!

講演会は満員御礼。あいかわらずのトークと、立てるストーリーのうまさで、何度聞いた話であっても思わず引き込まれた。


「Keep on playing + learning!」
思い起こせば2005年12月。初めて会った時にいただいたメッセージです。あれから3年と少し。濃かったなぁー(しみじみ)。何度となく心を揺さぶられ、あこがれの空気をたくさん吸ってきました。思い返すとなんだか泣けてきます。ここで出会った仲間達のおかげで、30代になってもまだ自分のアイデンティティが形成され柔軟に変化しうるってことを知ったし、それまで持っていた世界観は容赦なく押し広げられ、いい意味でこわされた。その「崩壊」に、感謝。留学時代よりもずっと影響が大きかった。

講演会後、あす日本を発つというので最後に大きな大きなハグ。もうちょっとで、泣くところだった(!)。
好きな人たち・仲間、組織と離れてひとりになっても、ひとつ、ひとつ、マイペースに私は私の道をいこう。どこへ行っても、あこがれの空気をかぎわけ探しあてることのできる自分でありたい。

2009/3/27 夜

2009-03-27 23:59:56 | 以前のシゴト
四ッ谷で焼き肉。
東京の仕事メンバーと送別会&焼き肉部へ。
女子6人でかなり煙くさくなりながら、しんみりもしつつ、でも女子トーク炸裂。あー、こうやってバカ笑いできるのもあとわずか。みなさん話題の中心が「婚活」なんです、いつ会っても。熱心に活動していらっしゃる女子達なので、いつも話題のネタがつきない。東京の婚活カルチャーはなんだか楽しそうにさえみえる。

それにしても。
顔赤くなるのも気にせず飲めるメンバーって貴重です。かる~い楽しさ、って大事です。なーんも考えないで笑ってられるのも、ほんと、貴重な時間。

去年の長期出張も含め、青山で過ごしていた時間は本当に楽しかったので、思い出が「きらきら」なまま。いまだに関西弁になじまない私の言葉や話しぶりは、やっぱり東京カルチャーにすんなりとけ込むようにできているらしい。

焼き肉でギトギトになってもさらさら・キラキラの東京メモリー。
「なんか全然辞める実感ないねー」ここでもみんなにそう言われつつ、笑って送り出してもらう。ありがとう!たのしかったよ、忘れないよ!

2009/3/27

2009-03-27 23:27:47 | 以前のシゴト
東京出張。
この人のクリエイティブな教育観にかなり影響されて今日まで仕事を続けてこれたと言っても過言でないくらい多大な影響をもらった人が、海外からいらっしゃった。まずはホテルまでピックアップしにいき、2人でタクシーに乗り込み、社までの道中いろいろな話をする。っていうか、私にとっては尊敬の域にいらっしゃる方なので、タクシーの中で心臓がバクバク、緊張しっぱなしでした。

この日のためにここのところ寝ずに用意していた資料も無事完成。そして会議も無事に終わって、ランチへ。

いろいろなことを話すうち、コラボレーターとして、パッションやビジョンを共有させてもらった3年7ヶ月、私ほんとうに、しあわせだったんだなぁーと実感。私よりもふたまわりぐらい歳上で、世界的に著名な研究者でありながら、私のような末端の人間を知的興味を共有するひとりの同志として扱ってくださった。すごいなぁ、そういうふるまいに感激します。

ややもすればそれぞれの国で完結し閉ざされがちな教育の世界。その壁を通り越してアメリカまで勉強しにいってよかったなと思うのは、言語の壁をとりはらい、こんなふうに情熱と興味を共有する方と巡り合えて『仲間』が世界に増えてゆくこと。「人」との出会いは、誰にも持っていかれることのない、自分だけの財産なんだね。

1日終わってどっと肩の荷がおりた。離職まで、あとわずか。
また世界のどこかで、一緒に仕事ができることを祈ります。いつの日か、きっと。

2009/3/25

2009-03-25 23:55:09 | 以前のシゴト
職場で私の送別会。大好きな仕事を辞めるのは、ほんとうに複雑な気持ち。

でもこのあと、3/27と3/31、ぎりぎりまで東京出張の予定が入っているので、まだまだ仕事モード全快で「去る」気配が漂ってない。。この日も、仕事いっぱいいっぱいの状態で連れて行かれたので、「これ誰の送別会ですか?」って感じで全然お別れのムードじゃない(笑)。半年も前から辞めることは伝えてあったのに、そんなぎりぎりまで仕事させるのは普通ではないのだろうけど、依頼されてむしろうれしくもあり。

かくして「送別会」はふつうの飲み会となった。3/27の海外からの大切なコラボレータとの会議にそなえ、どうしても完成させたい資料があったので、「明日もがんばりましょー!」っていって解散。忙しくて涙のひとつも出なくて、本当に辞めるの?わたし?って、全然実感がない。

2009/3/20

2009-03-20 00:20:07 | 京都
吉田屋料理店へ行った。
この日、昼間ものすごーくイヤなことがあって、ふさぎこんでいたとこ。約束がなければ夜までかなりブルーだったのを、救われた感じがした!

〒604-0981
京都市中京区丸太町御幸町下ル五軒目東露地奥
Tel: 075 213 2737

この住所見てもわかるとおり、吉田屋さんは知らなければ絶対に目につかない細い細い路地の奥にありました。ガラガラっと引き戸をひくと、ぼわ~んとした灯りと、キッチンとカウンター 。板張り床の上にテーブル。靴を脱いであがると、おとなりのテーブルとの距離が近くて、レストランというより、誰かの家の台所へあがりこんだような、そんなお料理屋さん。それだけでとっても癒されるのに、到着するなり「何があったん?」と話を聞いてくれる友だちもいて、しあわせだなーと思った夜。京都住まいも10年になるかー、と感慨深い。


穴子のフリッターを生春巻き風に食べる。それと、右は菜の花のちぢみ。
どちらも「美味しい!」アンチョビオリーブをつまみながら、ワインもすすむ。

誰にでもある辛いこと。この日は私の愚痴ばっかりになってしまったけれど(苦笑)、今の私の状況を見知っていてくれる人がいるだけで感謝!な夜でした。

お料理はどれも「吉田屋流」。気取っていなくてマネしたくなる。
京都 吉田屋料理店

吉田 裕子


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2009/3/17

2009-03-17 23:50:59 | 京都
職場の女子仲間5人でほっこりしあわせディナーの会。
閑静な住宅街にぽつんと佇む隠れ家的イタリアンレストラン。

リゾラ・フェリーチェ
京都府相楽郡精華町精華台3丁目26-7
0774-95-4644

2005年に初めて精華町に降り立ち、いきなり始まったプロジェクトで忙しくしていた頃に連れて来てもらったお店です。その頃もお店のウェブはなかったけど、今もなくて、あえて宣伝をしていない感じ。でも口コミとそのお店の存在だけで、お客様がつねに絶えない素敵なトラットリア。ここのご主人さんと奥さまのおもてなし、いつもとても気持ちよいです。平日の夜、つかの間の息抜き。
しあわせだったー!

2009/3/15

2009-03-15 23:26:05 | 日常

奈良県吉野でのお茶会に招かれ行ってきました。

■ランチ
まずはランチから。チーズフォンデュ。
同席したのは仕事つながりの人達。初めてお会いする人もいれば、何度目かの人も。
話題はこどもの保育、遊び、学び、アフォーダンスなどなど。

こどもが自分を取り巻く世界については完全に一貫した理論を持っていることはよく知られていますが、幼児がはいはいしながらテーブルの足をつかんで「う~ん、う~ん」と唸っていた、という話はおもしろかった。どういうことかというと、、、そばにいた4歳児が「持てないよ、それは」とその幼児に忠告したところで分かったらしいのだけど、その幼児は目の前にあったそのテーブルの足を持ち上げようとしていたんだって(床に腹ばいになってる状態で、だよ)。テーブルの足をつかみ、それがそのまま「持ち上げられるもの」「取れるもの」というふうにその子には見えているので、足をつかみながら「どうして持ち上がらないんだろう?」の「う~ん、う~ん」の唸り声だったらしい。大人には「?」の光景も、4歳の子にはその子が何しようとしているのか分かっているのもすごいし、そういうふうに世界についての理論を持っているこども達っておもしろい。こどもの世界観ではつじつまが合っていることなんだろうね。


こんな青空。チーズフォンデュは美味しいパンのみならず、エビ、ほたて、菜の花、ブロッコリー、トマト、マッシュルーム、ソーセージ、にんじん、ホワイトアスパラetc... 大満足!

■お茶会初体験
その後、4時頃から茶室へ移動。それまでにぎにぎしかった雰囲気も、妙に静まり返る。茶室の密閉された空間は、外とのつながりを遮断した異次元空間となり、コミュニケーションの様相を自然に変えてくれる。何も言わずとも、環境が人間の気持ちやふるまいを変化させていく。場所の「力」は偉大なり。そもそも休日のホームパーティ(?)に呼ばれて、ランチを普通にダイニングで楽しんでから、それではそろそろお茶室へ移動しましょう、、、という2段階構成のおもてなしにやられていたのだけど。場所を変える、という演出自体に、ね。

吉野川ほとりに建つ4畳半の茶室。畳の上を着物がかすれる音や、誰かが動くたびに生まれる音、影、灯り、温度にさえ敏感になって、感性が研ぎすまされていくようでした。

静か。

一期一会のおもてなしは、すみずみまで行き届いた「思いやり」ですね。この日のために選んだお道具、お花、お菓子、茶器、お湯の温度などなど。「こんなもんでいいでしょ」ではなくて、その1つ1つに「あなたが大切です」メッセージを感じて、うれしくなる。

すごいなぁ、お茶会。大掛かりなインスタレーションの中に入り込んでなんだかとてつもなく贅沢な芸術を体感させていただいているよう。お茶室での話題は千利休の美的感覚におよび、無学なせいもあって余計に「へぇ~」と学ぶこと多し。すごいぞ。日本人の繊細な美的感受性について考えずにはいられない、そんなひと時でした。作法が芸術なんです。ふるまいが、アートなんですよ。

この日の体験で、お茶のことを日本人としてきちんと知っておくべき、と思いました。こんな贅沢な時間と、お茶を学ぶことについての興味と意欲を与えてもらえて本当に感謝です。千利休ではないけど古田織部のことを描いたマンガ「へうげもの」もおもしろいよと教えてもらったので、今度読んでみよーっと。

へうげもの―TEA FOR UNIVERSE,TEA FOR LIFE (1服)

山田 芳裕

講談社


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