Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

大晦日

2011-12-31 11:54:28 | 日常
2011年が終わろうとしています。
アメリカは今現在、大晦日のお昼。ゆっくり過ごしています。冬休みに入ってから時間がゆったりと流れていて、心の余裕を取り戻せた気がします。いつもは思いつき程度にササッとやって終わりの大掃除も、今年はこの1週間の間に部屋ごとに少しずつ順序立ててやって、クライマックス(?)の昨日はカーペットを徹底的に掃除する大型スチームクリーナーをレンタルしてきれいにバキュームしました。このスチームクリーナーのレンタルも、ずーっとしたいしたいと思いながら日々に流されてできないままでいたので、やっとできて本当にスッキリ。

あー、やっぱり片付いているお部屋は気持ちがよい!
新しい年は、日頃の無秩序な忙しさをいいわけにせず、整理整頓とピカピカをもっと心がけよう。


今は、日本人学校の仕事の息抜き中。
学校では作文コンクールがあり、全校生徒から選ばれた優秀な作文を冬休みの間に全教員で添削し、その中から特に優れた作品を選ばなければならず。生徒達の作文に目をとおし中。原稿用紙に書かれた文字、中学生、高校生の頃を思い出す。「上手いなー」と思った箇所にはハイライトのペンを入れる。アメリカに住む日本人だから、2つの言語のあいだで生きている子たちなのに、こども達の文才にうならされることもあり、なかなかたのしい。

さーて、はやく終わらせようっと。
今夜のカウントダウンは例年どおり、友達の家にて。帰ってくるのは年が明けてからの午前2時とか3時とかになるでしょう。

冬休みで少しラクに

2011-12-21 20:26:03 | 本/心に残ったコトバ

職場で見かけたポスター。
"We have a strategic plan. It's called doing things." 訳すとすれば、、、僕たちには戦略的なプランがある。それは、とにかく「やること」だ。こんな感じかな。つべこべ言ってないで、やれ!ってことよね。いいわ、この言葉すき。

さて!
3つのかけもち仕事から、つかのまの解放!
3つの仕事とは、
(1) エクスプロラトリアム:ラーニングスタジオ
(ものづくりワークショップの企画、運営)
(2) エクスプロラトリアム:フロアスタッフ
(遠足に来るこども達のガイド)
(3) 日本人学校
(ホームルーム担任と中学1年生2クラス4コマ数学を教える)

スケジュール的には、
月曜:(1)まる1日ラーニングスタジオ
火~金曜:午前は(2)フロアスタッフ
     午後は(1)ラーニングスタジオ
土曜:(3)まる1日、日本人学校

こんな感じで働いてたのを、学校の仕事が冬休みに入ったのでお休み。フロアスタッフとしての仕事も冬休みはお休み。つまり、残るは(1)ラーニングスタジオでの仕事のみ!これが本命の仕事なので、今週からこれに専念できるのがとてもしあわせ。っていうか、土曜日がお休みだっていう今週は本当にうれしい。それがクリスマスイブだろうが、なんだろうが、私土曜日はしっかり寝る予定。

12月は夜もしょっちゅう何かしらイベントがあり、日曜日も仕事のつきあいで出かけてて、毎日ほんとアップアップしながら地に足の着かない状態でここまで泳いできた感じ。正直、身も心もぼろぞうきんのようだった。好きな仕事でも心がきりりとなって、なんでこんな生活してるんだろう、と鬱っぽくなったり歳を感じたり(苦笑)。アメリカで働けるようになってもうすぐ1年。今は、いろんなことが当たり前になりつつあって、なんだか最初の感動はどこへやら。感性が鈍くなってく感じだ。アメリカで働けるようになったこと、それもあこがれの場所で雇用されたこと、あのときの喜びが色褪せてしまわないように。日々の雑事や慣れに、つぶれてしまわないように。

冬休みのこのゆとり時間を有効に、3分の3が3分の1になって、それに100%専念できるのだから、じっくりひとつの仕事にとりくもう。

Do things!
そうだ。
やれ、やるんだー。

小沢健二 - 天使たちのシーン

2011-12-18 21:47:49 | 日常
やっと休めた。今日は日曜日だった。
12月、日本で言えば師走のこの時期、1日も休めないで突っ走ってるひと多いんじゃないかなぁ。私はクリスマス休暇のマイアミ行きをキャンセルして、ひとりサンフランシスコに残ることに決めた。冬休みも仕事する。うん。

大学時代に好きだった小沢健二のアルバム「犬は吠えるがキャラバンは進む」のなかに、「天使達のシーン」という13分の長い曲があるのだけど、今日それを久しぶりに聴いて、涙が出た。

小沢健二は切ないねぇ。
彼の自由な感性と知性を、もっともっと見ていたかったなぁ。今は何をしているんだろう。「天使達のシーン」をかけて、じっと目をつむる。聴こえてくる言葉のひとつひとつ。あたまの中でいろんな情景をつくる。それはまるで、13分31秒の旅に出るような感じ。すごく穏やかで、静かだけれど、じんじんと心に響く、美しい曲。これを聴いていると、大学時代に住んでいた京都の部屋やあの頃の空気感までも思い出す。

立ち止まる余裕のないすべての人におすすめしたい。
13分だけでも、休めるよ。
小沢健二 - 天使たちのシーン (10 minutes edit)

アーティストとしてイベントに参加

2011-12-10 23:08:25 | エクスプロラトリアム
サンフランシスコのミッション地区といえば、おもしろいことがたくさん起こっているエリア。様々な若手アーティストのスタジオ、実験的なお店、カフェ、レストランなど。そのミッションで、エクスプロラトリアムの同僚たちとあるイベントに参加しました。


Misfit Toy Factory
内容は、1時間で何がしかの Toy(おもちゃ)をつくるというもの。材料やツールは自分の好きなものを持ち込み、手のひらに収まる程度のサイズのおもちゃをつくる。持ち時間が1時間。同僚にすすめられるがままに“アーティスト(もちろん自称)”として参加しました。

土曜日の夜だったので、DJも来ていたし、音楽もガンガンかかっている中で、みんなビール片手に楽しそうに制作。熱気がすごかった。この日は日本人学校で数学を教える仕事の後にかけつけたので、疲労もいっぱい。ビールもまわる。



与えられたスペースにて、ちまちまと何かをつくるわたし。
となりに座っていた同僚が撮ってくれました。

1時間という制限。何ができるだろう、と一応事前に考えていたので、ワイヤと半田ごてを持ち込み、オートマタをつくることに。オートマタとは、からくりのしかけのようなもの。下に、手でまわすレバーのようなものがついていて、それをまわすと人形が何らかの動きをするおもちゃ。


できた!ワイヤーでできた馬です。
レバーをまわすと馬が走ります(といっても上下にゆっさゆっさと揺れる感じ)。
もう少し時間があればもっと凝ったからくりのしかけがつくれただろうけど、1時間ではこれで精一杯なのでした。(つくっている間じゅう、前をとおるお客さんにじーっと見入られてプレッシャーでした、笑)


ここでつくったものは、私の名前とともに値段をつけて売られ、購入されるとそのお金はこのイベントを企画したNPOに寄付されるそうです。誰か買ってくれるのかなぁ。

「何でもつくっていいよ」と言われると、材料や素材として何を選ぶかすごく考えました。でも、線画(line drawing)が好きなのと同じように、ワイヤーアートには魅力を感じます。ワイヤでつくったものの影が線画みたいに見えるのが好き。

これ系のワークショップ、仕事でもどんどんやっていきたいなぁ。
ふだん仕事でやっているのが tinkering (=つくりかえ?発明? うーんうまく日本語に訳せないけど)だからということで、Hey, ryoko, tinkerer!とこのイベントに声をかけてくれた同僚。この楽しい機会をありがとう。

フィリップの指のケガ

2011-12-09 17:58:50 | 日常
フィリップが右手の小指を折りました(12/4)。サッカーをしているときに、飛んできたボールをふざけて取ろうとしたらしく(なんでそんなことするの・・・)、ボキッといってしまったらしい。


レントゲン写真。
ななめにボキッと折れてしまってます。
折れてるのに「全然痛くない」というフィリップ。一緒にサッカーしている仲間がお医者さんで、その人が病院へ連絡をとり救急へ送り込んでくれたのでケガした当日に病院へ行きましたが、この人がいなかったらたぶん行かなかったんじゃないかなぁ。

彼にとっては初めての骨折体験。
処置としては、指の中にピンとボルトを入れて固定する手術が必要とのこと。まぁ、指の骨折だから、、、と思ってそんなに大げさにとらえていなかったのだけど、手術には全身麻酔が必要なんだって。びっくり。

「全身麻酔」ということは、手術をする本人に付き添わなければならず(病院から1人で帰ってくることができないため)、手術の日(12/9)は私は仕事を休んで彼の送り迎え役となりました。

病院へ送り届け、2時間ほどして、「終わったからピックアップに来てほしい」という連絡をナースから受け、迎えに行ってまたびっくり。本人はこんな状態でリカバリールームにいました。



小指の骨折なのに、大げさーっ!!
(思わず写真をとってしまう私。ごめんね。)

麻酔から覚めたばかりの彼は、まるでお酒で酔っぱらっている時のような超スローな受け答え。ナースさんに服を着させてもらって、車に乗って家に連れて帰りました。家に帰ってしばらくしたら、「僕どうやって帰ってきたの?」だって。まったく記憶がないって。ここのベッドでしゃべっていた内容とか、私と一緒に車にのって家に帰ってきたこととか。

麻酔ってこわいな~。
でも彼はその記憶の喪失を楽しんでいるようでした。(「僕なんて言ってた?」「他にはなんて言ってた?」としつこく聞いてくる。彼が話していたことを教えてあげると「ほんとに?僕そんなこと言ったの?覚えてなーい!」って超たのしそう。。)

何はともあれ。
こういうケガするのも、手術するのも、生まれて初めてだったようで。これよりひどいケガでなくてよかった。小指ですんでよかった、と思ってます。でも本人はやはり、たかが小指でもギプスや日常生活のこまごまとしたことに不自由を感じるらしく精神的には凹んでいます。

無事に完治しますように。

ミッションでジプシーを聴く

2011-12-07 23:29:47 | サンフランシスコ

サンフランシスコのミッションにある小さなライブハウス。
Amnesia
853 Valencia Street
San Francisco, CA 94110
(415) 970-0012

フランスからエクスプロラトリアムにボランティアに来ていたマルゴ。2ヶ月のボランティア期間を経て、フランスに帰るというその前々夜、彼女とここに gypsy jazzを聴きに行きました。毎週水曜日、Gauchoというサンフランシスコでは人気のあるバンドがフリーで演奏しています。



こじんまりとしたライブハウスは8時半を過ぎるともう人でぎゅうぎゅう。それもまた楽しさの一部だったり。ジプシー音楽は留学時代に Emir Kusturicaの映画「Underground」を観て以来好き。特に、寒い冬の夜のジプシー音楽は身体もあたたまります。(でもGauchoはジャズ色がつよくて、あのバルカン音楽のようなはげしさはなかったなぁ)

来年の夏、彼女はサンフランシスコに戻ってくる、今度はきちんと「働くために戻ってくる」と言っていたので再会を楽しみに。



夜のカフェにて

2011-12-01 19:03:40 | バークレー
ふらりと入ったバークレーの Cafe Triesteにて。

コーヒー飲みたくなって1人でふらりと入ったカフェですが、ジャズバンドが演奏してました。入ったとき「枯葉」が演奏されてて、心のなかでラッキーと思いながらラテを注文。ひとりでテーブルについて仕事の本を眺めたり、演奏者を眺めたり。

意識しなければさーっと過ぎていってしまうリニアな時間のラインと違って、ときどき、ディープな夜の「ひだ」を感じることがあります。ふだん7時や8時にカフェに入ることはあまりないのに、この日は(どうしてカフェに行ったのか忘れちゃったけど)そんな夜の「ひだ」に入り込んでしまったかのように、静かな、充実した長い夜でした。

そういう時間、必要じゃない?

Cafe Trieste
2500 San Pablo Ave.,
Berkeley, CA 94702
(510) 548-5198