Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

とも上洛

2005-12-27 07:57:06 | 京都
おはようございます。
■遠方より友来たる


友の上洛。一緒になって京都観光をした。
あいかわらず京都はたのしかった。

「袖すり合うも他生の縁」を思わせる先斗町の細い路地、
ぼんぼり灯りで美味しいお酒。
恐る恐るへっぴり腰で上った雪の鞍馬山、アツアツのなべやきうどん、
よもぎ餅、雪で冷えきった身体に嬉しい甘酒。
久しぶりの叡山電鉄、行きたかったアート系本屋さん恵文社(おすすめ)。
いよいよ年末気分もりあがる北野天満宮の終い天神。
学生時代以来の都路里の抹茶パフェ。
甘春堂の宇治茶しるこ(お湯に溶かして食べるやつ)。
クリスマスの風物詩でもある高校駅伝。
町家手ぬぐいの永楽堂(粋な構図とデザイン!)。
新福菜館の真っ黒スープ中華そば(めっちゃ観光客!)。

あ~楽しかった。(食べてばっかり!)

本から仕入れた活字情報が、ライブなのが嬉しい。
○○寺の拝観時間は16時まで、と書いてあれば、腕時計を見る。
ライトアップは何月何日までと書いてあれば、あわてて部屋のカレンダーを見る。情報はいつも、30分後の自分の行動に直結している。

自分の住んでいる街のことが本や雑誌にあふれていてなんだか不思議。京都っていう「非日常」が手を伸ばせば日常的に手に入ることが嬉しいのかも。

京都のカフェ、京都の書店、京都のお茶、京都の大衆酒場、京都の紅葉、京都のおみやげetc..「京都」ってつくだけで、何なのこの非日常的な響き!でも、それは私が京都人じゃないから言えることなのだろうな。

通算6年以上を京都で暮らしていても、いまだ、「お客さん」だ。

(今日は10時出勤。のんびりとした朝です)

■最近読んだ本
学校の文化は子どもに教える。
仕事と遊び・現実とファンタジー
科学と想像・空と大地・理性と夢とは
ともにあることができないんだよ。
こうして学校の文化は
100のものはないと子どもに教える。
子どもは言う。冗談じゃない、100のものはここにある。
                       (佐藤学訳)

イタリア、レッジョエミリア市の幼児教育実践の記録を収めた本。
「子どもたちの100の言葉」
ドキュメンテーションはすごく意味があるってことを、先生は忘れがちなんだよね。私も先生時代やアメリカで実習をしていた時、「そういうことができたらいいけどなぁ」程度に思っていた。でもそれには時間と労力を割くようなことじゃない、とどこかで思っていた。この本は、そういうことこそ大切なんだと教えてくれる。それを真剣にやっちゃうのがレッジョエミリア。

今、ワークショップでもリフレクションのためのドキュメンテーションをすごく大切に考えています。そこから学ぶことは多いと思います。

寝る前に。

2005-12-19 02:21:24 | 日常
自分の部屋にMark Rothkoの絵を飾ったら、やっと部屋らしくなった。家で過ごす時間が短いせいか、まだまだ全然部屋ができていない感じだったし(引っ越してからいったい何ヶ月経ってんだ?)、なんか殺風景だったんだよね。

それにしてもダ。 Just think, on these days last year, I was finishing take home exams and gonna go to Peru. It seems like ages ago, and yet time also seems to be flying by! I can't believe it's already 2005 Christmas time!! I feel lost, it's like "where did my 2005 fall go?" This past three months were crazy...

本当に、感覚はtime flies! で、日々はcrazy!だったこの3ヶ月(そういや、京都に居たのに紅葉も見に行けなかったよ)!

で、今日久しぶりに友達と電話してたら、

「世捨て人みたいになってんじゃないの?」って聞かれた。





・・・ショックだったんですけど。

lifelong learner

2005-12-15 00:00:00 | 日常
■Explore, experiment, and test the boundaries.
仕事はあいかわらず忙しい。12/3-4のワークショップイベントが済んだらもうすこし楽になるかと思ってたのに、ぜんぜん変わらない。まるでマラソンを走り終わってゼイゼイ言ってるそばからまた「走れ」って言われてるみたいな気分。

今日はこのプロジェクトに関わってくださったMITの教授の話をまとめる作業をしていました。わざわざアメリカから来てくださったので、ミーティングの記録や、講演会の記録をおこしてたのです。いや、これすごく大変。。。

でも話はすごく面白い。子どものプレイと学びが専門の先生。
簡単に言えば、子どもが「プレイ(遊び)」でやっていることは、explore, experiment, and test the boundariesなのだって。つまり、「模索し」、「新しい方法をどんどん試し」、そして自分がいったいどこまでできるのか「その境界線を試す」こと。で、それが相互的インタラクションとして起こっている状態が「学び」でもあるという話。

わかるー。
いや、ヴィゴツキーでしょ?と言ってしまえばそれまでなんだけど。でももう1つすごく共感したのが、

How to provide some constraints, structures and support, but also openness for explorationを考えることがすごくchallengingだということ。つまり、ある程度の制約とある程度のストラクチャー、熟練者からのサポートを与えつつ、子ども達が自由な発想やアイデアを試せるような開放性をいかに残しておくか、という問題。これは本当に何にでもあてはまるよね。何か新しいテクノロジーをデザインする人にも通じるし、ワークショップをデザインする人、学習環境をデザインする人、クラスを担任する先生、授業をつくる先生、公園をつくる人etc... そしてカウンセリングもそうだろう。

観念論的な話だけど、なんか良かった。
この先生はプレイと学びをすごく近いものとして結びつけていて、どちらも「模索すること」「いろいろ実験してみること」「境界線を試すこと」なのだと言った後、それはそのまま私の人生に対するアプローチ(the approach to life)なのです、と。かっこいいねぇ~。

私もそんなLifelong learnerでありたい。

(あぁ、久しぶりに早く寝ようと思ったのに・・・。結局いつもと変わらない時間。)

ただいま

2005-12-14 00:03:59 | 京都
■京都タワーがシンボル
住んでいるのは京都市内なんだけれど、仕事場は京都府の南端にあるので、市内からだと車で50分ぐらいかかる。電車だと急行に乗れば25分ぐらい。仕事場のあるところ、○○郡という田舎です。なんであんな辺鄙なところに国会図書館があるのか不思議。夏に最初にそこを訪れた時はどうしても「関西学研都市」という名の「さみしく隔離された田舎」に見えたんだよね。で、あそこには住みたくない、と思ったものです。(今は見方も変わったけど。移り住んできた若い家族がたくさんいる街。仕事を通して地域の人とも知り合えたし。すごい勢いで開発が進んでいる若い学研都市、という印象です、今は。)

そんなわけで、私の1日はまず1号線と24号線を車で「南下」することから始まって、仕事が終わったら「北上」する。朝、南下するときは山がすごくきれい。夜、北上するときは京都市の夜景を見ながらぐんぐん近づいていく感じ。その時に、一番最初に目に入ってくるのが京都タワーなわけ。

別にそんなにかっこいいタワーじゃないけど、なんだか今や私の中ではシンボル。仕事終わってやっと京都市内に戻ってきたーって思える。夜12時を過ぎると、ライトアップが消えるので何にも見えなくなっちゃうんだけど。今日はタワーがライトアップされてる時間に市内に戻ってきて、なんだか久々に感動。おぉ、タワーがまだ光ってるよ!みたいな。

-----もういっこ------
ちなみに京都市内に南から入るときのシンボルとして、もう1つ。
東寺の五重塔!そだな、五重塔がライトアップされてる時間に戻ってこられるようになるといいな。(←夜10時で消えるらしい。)でもたまに休みの日にライトが点いてる時間にそばを通ると、夜空に「どどーーーん」と塔がそそり立って見えるのすごい迫力。

おーい、何百年そこに建ってるのさ、って聞きたくなるよ。
そういうの見ちゃうと、今の仕事場のある街、やたら「○○が丘」とかいうニュータウン的な地名が多くて、きれいに区画されてすっきりした学研都市にはやっぱりあんまり魅力を感じないんだよなぁ。(なんでもっと近くに住まなかったの?とよく職場の人に言われるのだけど。)

おやすみなさい

2005-12-09 01:55:28 | 日常
■のんびりできた
運転免許の更新ようやく済んだ。それにしても、あの講習ほんとつまらない。もっと工夫ができないものか。30分がおそろしく長く感じた。昔の日本の学校みたい。四角い教室、ぎっしりと詰めて座らされて、延々と淡々とレクチャー。眠気に負けてしまった。。。

なんだか一生懸命仕事してきたけれど、それがひと段落ついてふと周りを見渡したら、自分だけが世の中から取り残された感じがした1日だった。いつの間にか師走になってて、京都の街はクリスマスの雰囲気。そして、冬の匂い!なんだか急に冷え込んでるし。年賀状を買い占める人を見て、そうか、もうそんな時期なのか、と。

たらのチゲ鍋を作って、カフェオレ飲んで、あったかい部屋でのんびりした夜でした。

■どうだったのよ
プロジェクトの一環だった12/3-4の2日間のワークショップ。
成功だったのか、まだよくわからない。当日は「学びはアート」をキーフレーズに、180人もの研究者、先生がた、教育NPO団体の代表、博物館・美術館の学芸員、テクノロジー・メディア系企業、MITメディアラボの教授、アメリカ人アーティスト、大学院生、大学生ボランティアスタッフで、あふれかえった。会場のそこここで繰り広げられる「学び」、プロジェクトリーダーU先生の企画、K先生の企画、知的なサロン的会話、豪華なレセプション、おいしいランチケータリング、そして深夜までつづくカフェ。食事にこだわったのはU先生ならでは。U先生にとって、シンポジウムや学会は「パーティ」や「語り場」でなければならない、とのこと。

その180人を迎える「パーティ」の準備を私とMさんの二人でやってきたわけだから、そりゃ大変だよね。

「学び(learning)」を研究すること、「ワークショップ」を研究すること、そして、そういった研究者のコミュニティをつくることがこのイベントの目的でした。でもまだまだやらなければならないことは山積。ウェブも整ってません。(はぁー、誰がやるんだよー。)

でもとにかく、いろんな人と出会って、いろんな大学生ボランティアのみなさんに助けられ、そして、私自身、体調も崩さずにしっかりやってこられたのはやっぱり仕事が楽しかったから、かな。日常をアートに!と心がけ、本当にささいなことだけれど、ボランティアの子達に配る食事を工夫したり(冷たいお弁当を配るより、あったかーいシチューだよね。)、そういう雑用も本当に多かったけど、小さなところに気を配って自分の気持ちを豊かに保てるようにしてきたつもり。アカデミックなことも勉強になったけれど、そういった日常を豊かにする工夫のようなものもこのプロジェクトから教わったことだなぁ。

また、明日からがんばろっと。

久しぶりのお休み

2005-12-08 11:56:09 | 日常
12/3-4で、やっと大きなイベントが終わり、ひと段落。11月の最終週はほとんどの時間をオフィスで過ごし、オフィスで生活してる感じでした。やつれたねー、さすがに、この1ヶ月で。

今度はプロジェクト報告書の作成と、出版の仕事が待っている。そして2006年のプロジェクトももう始まっている。仕事はまだまだ山積み。でも無理やりお休みをいただいて、今日は運転免許証の更新へ。

ほいじゃぁ、行ってきます。