Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

平和な週末

2010-10-24 09:07:30 | 日常

サンフランシスコ、ミッションにある Tartine Bakery のレモンクリームタルト。このサクサクのタルトとレモンの甘酸っぱさとなめらかクリームの組み合わせが大好き。

6月頃からまったく降らなかった雨が、最近はパラパラと降ります。今日もまた雨な週末です。サンフランシスコは雨期に突入しつつあるのだな。天気悪いけどフィリップは朝のサッカーへ行きました。ランチを外で食べる約束をして、その後は時間があったら Oakland でやっている Pixer(ピクサーアニメーション)の展覧会へ行く予定。ここはピクサーの地元だものね。

ピクサーといえば昨日ふたりで遅ればせながら「トイストーリー3」を観て、最後は涙がとまらなかった。すばらしい作品。

Measure twice, cut once.

2010-10-23 11:21:23 | エクスプロラトリアム
昨日はエクスプロラトリアムのマシンショップにて初めて金属を切断しました。今まで私が切ったりできるのは木とプラスチックだけでしたが、いま作ろうと思っている「チャイム」はアルミニウム製なのでこれらの機械が必要でした。チャイムと言ってもベル型ではなくて、筒型のかんたんなもの。マーブルウォール(ビー玉のピタゴラ装置みたいなの)に音の鳴るデバイスがほしいと思ったのでつくっています。ビー玉が通り抜けるたびにチーンと音が鳴ったらステキ。


でもそのかんたんなモノをつくるのにも(例えば長い筒を何本かに切り分けるだけという作業でも)、素材が金属であるというだけで手作業ではムリ。はじめ、カットする部分を伝えて誰かに切ってもらおうと思っていたのだけど、「やってみる?」「教えるよ」というスタッフのあたたかい言葉と監修のおかげで、初めてのアルミ切断。無事に安全に切ることができました。楽しかった。たとえ手が油まみれになっても、金属まみれになっても。

こんな素人の自分に、忙しくても手を止めて時間をかけて指導をしてくれる工房のスタッフの方々の優しさが身にしみた日でした。自分で切り出したアルミニウムは叩くとキーンコーンとさわやかな音が鳴りました。ただの筒なのに、すごい。

"Measure twice, cut once."
(2回測って、切るのは1回。)
ウィーンと機械を動かせば切る作業は10秒で終わる。でもそのために測ったり印を付けたりする作業をおろそかにしないこと。そこがいちばん大切なんだよ。特にやり直しのきかない素材を相手にしている場合はね、と。とても当たり前でシンプルで大事なことを教わった気がしました。何ごとも、念には念を!

留守番おしまい

2010-10-18 21:51:37 | 日常
1週間の留守番はあっという間に終わってしまい、週末にフィリップがニューヨークから帰ってきました。昨日も今日も、朝ごはんにフレンチトーストをつくりながら(1人だったらごはんに納豆)、あぁまた日常が戻ってきたという感覚でいます。彼が戻った週末はめずらしくベイエリアでは何ヶ月ぶりかの雨で、私たちは出かけずに家でそれぞれ仕事をしながら過ごしました。また翻訳のしごとを受けたので、パソコンの前に座ってばかりな今日この頃。

最近写真を貼ってなかったので、気晴らしに1枚。
サンフランシスコの Maritime National Historical Park のところの海岸です。
やっぱり、サンフランシスコが好きです!


ニューヨークからのおみやげは、ありませんでした(ボソ)。

当たり前の毎日も

2010-10-17 23:27:23 | エクスプロラトリアム
今週はエクスプロラトリアムで自分の来歴を書いてくるという宿題が出ていて(いま所属しているグループのウェブに載せるため)、真剣に悩みながら仕上げました。たった1パラグラフなんだけど、前職のことや、「学び」についてどう考えているかとか、ものづくりやインフォーマルラーニングにひかれてエクスプロラトリアムにたどり着いたこと、などをコンパクトにまとめるのに苦労しました。ミーティングのときに、メンバーどうし書いてきたものを読み上げるという機会があって、アーティスト、おもちゃづくりのプロ、サイエンティスト、教育者、デザイナー、展示の開発者、、、年齢幅も20代から40代まで、あらためて、本当にみんないろんなバックグラウンドだったんだなぁと再確認。そして、どの学校を出たかとか、何の学位を持っているというようなことは誰1人書いていなかったのもこのグループらしいなと思った。そんなことを書かないのは、みんなそれが何の役にも立たないことを知っているから。それより自分が何者で、何を成し遂げてきたのか、何に心ひかれるのか、どういう環境でどういう信念で過ごしてきたのか、みたいなことにフォーカスがおかれていた。

人数分に配られた1人1人のバイオグラフィー(来歴)。そこには、1人1人、本当に思わず線を引きたくなるような個人のフィロソフィーが表現されていて、私、なんだか感動してしまった。一緒に過ごした分だけそれがどれだけ正直でどれだけ本当かということがわかるから、読んでいたらなんだか急に「今ここで、この人達と一緒にいること」「育った環境も国も違うのに同じことに共感して集まれたこと」それって奇跡だ!という感覚がおそってきて、私ひとりミーティング中に急に感情的になってどうしようかと思った。笑。

あたり前のように過ぎて行く毎日も、よく考えたら奇跡の連続。毎日がふつうにまわっているように見えるけど、実は裏側ぺらっとめくってみたらあれもこれも偶然の産物で、かろうじて手に入ったものだったって気づかされる。ほんとに時々だけどね。終わっていく感覚は今はわからない。でもひょっとしたらいつかは終わってしまうかもしれないという不安も持ちながら、今のこの日々のありがたみをかみしめるのでした。

みんなの来歴は今ブラッシュアップの途中。自分の来歴を読み上げたとき「ここは分かってもらえないかもなぁ」と不安だった荒削りな英語表現があったのだけどちゃんと伝わったようで安心しました。見たこと聞いたことのない表現でも、思いを込めてみるものだなぁということも学びました。
正式にウェブにあがったらお知らせします。

鼻をすする、もダメ

2010-10-12 22:20:53 | 日常
ついでに書くと、こちらでは鼻をすするのも絶対にダメです。
花粉症、風邪気味、涙腺がゆるんだとき、etc., とにかく、日本人にとってはあまり気にならない「すすっ」あるいは「ズズっ」という鼻をすする音が、許されません。かわいくすすったつもりでも、マナー違反!鼻をかむのはOKです。


すすってると、悪い注目をあびます。(あびたことがあります。苦笑。)
もちろん、お茶をすすりながら飲むのもダメ。麺類が大好きで、花粉症気味で(こっちにいるとマシだけど)、慢性鼻炎気味で、お茶は熱いうちにすすって飲むのが好きという私は、よほど注意が必要です。。



ラーメンたべよう

2010-10-12 21:31:25 | 日常
留守番中のたのしみはとっても安上がり。
それは、ひとり家でラーメンを食べること。彼はラーメン食べたがらない人(なんて残念)。一緒にこっちのラーメン屋さんへ行ったこともない。ずっと前に、日本食のレストランで私がラーメンを頼んで彼が別のものを頼んだとき。ふつうに日本の感覚で、ラーメンをずずずーっと音をたてて食べたら注意されたこともあり。

「音たてながら食べないで」

と言われて落ち込んだのだった。
音、というのは別に豪快に立てていたわけではなくて、もちろん必要最低限の「すする音」だったのだけど。

「でも日本ではラーメンを音をたてないで食べる人(すすらない人)のほうが気持ち悪いけどなぁ」と言ってみても、「それは日本ででしょう?」って言われる始末。だって、ここは日本食レストランだもん!と思ってまわりを見渡したらその時に限ってお客さんの中に日本人らしき人は私だけでみんなガイコクジンだった。

フィリップの反応を見ていると、欧米の人にはラーメンのような食べ物を音をたてて食べるのは、そうとう下品に見えるらしい。彼は日本でのことは分かっていても(日本でラーメン屋さんに連れてったことがあるので)、「でもここはアメリカだし人が聞いたらたぶん不快だよ」という。

なので、それ以来、家ではラーメンつくることもなくなった。だって少しの音も立てないで食べるのは(やってみたけど)むずかしいし不自然。吸い込まないようにして、口まで麺のすべてをお箸でたぐりよせるのよ!そんなの食べた気がしないよね。

だから今日はラーメンをつくって食べるのです。昨日は納豆も食べたし。そんな、お留守番の小さなしあわせです。

■英語学習
slurp (動)音をたてて食べる(飲む)
この言葉はかなり悪い意味あいで使われます。

朝カフェから

2010-10-10 07:38:35 | 日常
フィリップが今日から1週間ニューヨークへ出張に行ったので、お留守番です。
さっき朝6時に空港へ車で送り届けて、その足で私はサンフランシスコ市内にもどり、今カフェ。このあと9時からエクスプロラトリアムでワークショップがあるので(今日は101010の日。イームズのPowers of Tenにかけたイベント)今日はそのお手伝い。カフェで朝ごはんを食べたのひさしぶり。夕日が真正面に見える部屋に住んでると、朝焼けを見るのがめずらしくて、空港への行きは左手に、帰りは右手に、サンフランシスコ・ベイの水平線から空が明るくなり始めるのが見えていて、ちょっぴりテンションがあがる。市内を運転してみても、街の表情がいつもとまるで違う。朝のはじまりってどの街でも好きだなぁ。

そういえば翻訳の締め切りは今日の8時までだけれど、まだ提出できる状態じゃない。ワークショップが1時に終わってそのあとざっとやらなければ。ともあれ、1週間のお留守番はとっても気楽。久しぶりに一人暮らしを満喫しよっと!

黒糖しょうがレモネード

2010-10-08 12:23:06 | 日常
最近よく飲んでいるのが『黒糖 しょうがレモン』
漢方に詳しい中国人の友だちに教えてもらった。お湯にショウガのしぼり汁と黒糖とレモンの果汁を適量ずつ混ぜて頂く。

黒糖の色合いとレモンの酸味と、ショウガのパワー。
やさしい味がします。
冷え症がひどくなってきたと話して教えてもらったので、心も身体もあたたかい気持ちになります。

今ふと移動中に思い立って書いてるので、写真がないけれど。。

夜中のひとりごと

2010-10-05 17:53:50 | 日常
なんでこんな時間にパソコンに向かっているかと言うと、最近ぽんと入ってきた翻訳のしごとに取り組んでいるから。今回のはマニュアル翻訳で、テクニカルな英語。これにより、またまたカメラまわりのボキャブラリが増えそうです。いい訓練になっています。取扱説明書の翻訳って(類似商品を参照すればだいぶヒントになるという意味で)やさしいと言えばやさしいのだけど、34ページかぁ。

これからパソコンに向かう時間が増えそう。

ブログの更新がなかった間もあいかわらずエクスプロラトリアムに通う日々でした。ミュージアムでなにかをつくったり試したりアクティビティを考えているときの脳の使いどころと、翻訳作業してる時の脳の使いどころは、まったく別物だね。こなせば終わる、答えがある、という類いの作業と、そうでない作業と。手を使ってなにかをつくるって、人間の本質なのだと思う。なのに、環境がないってだけでひとはタンジブルなものを「つくる」っていう活動を忘れ気味だよね。

さて、と。
34ページの旅に出ます。

マウンテンライオンが出るらしい

2010-10-05 16:38:02 | バークレー
フィリップの勤務先は丘の上の自然に囲まれた研究所。最近暗くなる前に早く帰ってくるのでどうしたのかと思ったら、なんと勤務先の敷地内でマウンテンライオンが出没しているらしい。

マウンテンライオン!

その名前、カリフォルニアに来るまであまり聞いたことがなかった。けれどこちらの人はみんな知っている。要は、ピューマのことで、大型ネコ科の肉食動物。凶暴、人を襲うのだそう。エクスプロラトリアムの同僚の家も山の中にあり、彼からもこれまで何度か「またマウンテンライオンが出た」と聞いたことがあったけど、ここバークレーでもやっぱり出るんだなぁ。しかもフィリップにとって勤務先の敷地内とは。広大な敷地だけど、出没が目撃されたのはビルの近くや駐車場。つまり彼にとっての生活圏内。野生の鹿や羊が襲われ食べられた跡が発見されたり。こわい!

最近、敷地内に入るゲートのところではこんなチラシが配られています。

自然の中でのハイキングやジョギングを控えるように、暗くなってからの一人歩きをしないようにという注意。もし遭遇したら、姿勢を大きく見せなさいとか、音を鳴らしなさいとか。そして、こんな自然環境に住んだことのない身からしたら最後の1文はジョークかと思ったのだけどそうでないみたい。

If attacked, fight back.
(もし襲われたら、戦いなさい。)

この文句、けっこうカリフォルニアの自然公園の立て看板にも書いてあるんだって。そうだよね、襲われたらそうするしかすべがないよね。

昨日いっしょにディスカバリーチャンネルで『Life』を観て、野生動物の生態(弱肉強食など)を食い入るように観ていた私の横で、「僕の毎日は今まさにこれなんだから」と冗談じゃなくて本気で言っていた彼。本当に怖いみたいで、最近は帰りが早いです。

P.S.
ひと月前にもマウンテンライオン騒動があった。
これなんてバークレーの街中じゃん!
Mountain Lion Shot in Berkeley's Gourmet Ghetto
http://www.cbsnews.com/stories/2010/09/01/national/main6826192.shtml