Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

オフィス用の棚づくり

2014-02-14 23:20:51 | 木工 (Woodworking)
バレンタインデーでいつもよりちょっぴりドレスアップしている人達がたくさん。なのに、私は汚れてもいい服装で仕事へいき、午後は木工工房にこもってひたすら作業をしてました。


今自分たちのオフィス用の棚(英語では cubby)をつくっています。職場が今の場所に移転してからもう1年経ちますが、最近になってちょっぴりオフィスを改造中。今日はこの棚に水性フィニッシュをコーティングする作業をしてました。


最初はちんたらとハケで塗っていたものの、これじゃ終わらないかも!と思ってローラーで塗りました(そしたら早かったわー)。ほんとはクオリティ的には良くないんだけどね、ローラー使うのは。でもいいんです、仕上がりが多少ザツでも、しょせんは plywood の棚だから。。


じゃーん、終わりました。やっと完成、段々の棚。今のオフィスは私のいるチームのメンバー5人で使っていますが、これは私達の個人のモノ置き場になります。レコードプレーヤーやら、改造アコーディオンやら、ああいうものも仕事で必要なモノなのです(笑、いや冗談じゃなく)。

今の建物はオフィスの中にこういう斜めのパイプがばんばん走ってて、ちょっと使いにくかったのですが、とにかくデッドスペースを減らすためにこういう段々の棚をつくりました。さっそくみんなの持ちものを入れてみたけど、まだまだたくさん入ります。


仕事終わって6時。
帰り道でフィリップから電話があって、Happy Valentine's Day! というと、すっかり忘れていたみたい。。フィリップはそういうことにまったく無頓着なので、私もこういうイベントごとには何も期待しないクセがつきました(笑)。・・・って、バレンタインってふつうは女性が男性にチョコレートを贈る日だから、私のほうが何かしないといけないんじゃないの?と思う方はきっと日本でこれを読まれている人。アメリカでは、この日は男性こそが女性にお花を贈ったり、甘いチョコレートをプレゼントしたり、デートでいいレストランに連れて行ってくれたり、、、というロマンチックな日なのですよ!

でも私達にとってはいつもと変わりない一日。1週間の終わり、金曜日なのでどっとつかれました。
アメリカは明日から3連休。今夜はゆっくりして、明日からスキーに行ってきます。

アメリカで大工 (carpentry) を学ぶ

2014-01-31 14:07:07 | 木工 (Woodworking)

しばらく Woodworking(木工)のクラスから離れていましたが、1月から新学期が始まったので新しくクラスを登録しました。今期は、大工系のクラスにチャレンジ。


校内には授業で実習に使う家が何件か建っていました。私が取っているクラスでは主に室内の壁や床の仕上げ方、家の建築に使われる様々な素材について学ぶ予定です。

今まであまり大がかりなものをつくったことがないので、題材が家そのものというのはとても楽しみ。来週からは工事現場のヘルメット持参で授業かな??

初めての Japanese joinery(木組み)

2014-01-09 23:10:17 | 木工 (Woodworking)

The Art of Japanese Joinery という本をパラパラと見ていたら、とても刺激を受けました。この本、古いけどすごく美しい。昔ながらの日本の木組みの技術がアーティスティックに紹介されています。こういうの見てると日本人に生まれてよかった~、って思う。


いてもたってもいられなくなり、アフターワークに自分で木組みをつくってみた。


ぴたっとはまると満足感あり。でもちょっとガタガタ、隙間もある。初めてつくったわりにはよくできた!今日使った道具(機械)はテーブルソーと、昔ながらの鑿。木工は機械でガーッとつくるのもいいけど、日本の伝統的な道具「鑿(chisel)」を使って木を削りだしていく作業はもっと好き。

いつか「匠のワザ」と言われるようになるまで(笑、本気)もっと練習しようー!


つくり終えて次へ

2014-01-07 18:19:54 | 木工 (Woodworking)

完成したデスクをミュージアムフロアに置いてみました。
すぐに上にモノを置かれて、もうずいぶん前からそこにあったかのような感じですね。


今はまっさらできれいだけど、これから糊でベトベトになるんだろうな~。
机としての使命をまっとうしてほしいです。

思い描いていたものをこうしてカタチにしてつくれるってことはしあわせなことです。それが、木工であれ、料理であれ、裁縫であれ、何であっても。内にあった思いを具現化して外に出す、外化することが、やっぱりすごく大事なのだと実感します。

というのは、つくってみてはじめて分かることがたくさんあるの。
「あ~、ここはこうじゃなかったな」「ああすればよかったな」「こういうデザインもありえたのに」
つくってる途中には無我夢中で分からないことが、終わったとたんにサワサワ~っと押し寄せてくるのです。それは、プロダクトにしたからこそ見えてくるものなのだと思います。

ひとつ終わると、さぁ次だ、という気持ちになる。だから「つくり終える」ことは、終わりではなくて、自分が次の新しいことに進むためのステップ。へたでも、ミスっても、「つくり終えて次へ」というサイクルを続けなければ。まだまだ木工1年生。

さー、これを踏み台 (?) にして次は何をつくろう!?

やっとできた!

2014-01-06 21:41:39 | 木工 (Woodworking)
できた!テーブル完成。

やっと終了だよぉ~、涙。
ミスってばかりで予定してたことが全然思い通りにいかなくて、時間も想定してたよりずいぶんかかりました。よく見ると「おや?」ってことがいっぱい、苦笑。気にしない、気にしない。
見た目より、機能が大事!


やりながら間違いに気付くのでそれを直すための時間とエネルギーとられて、最後のほうはかなり心身ともに消耗してしまいました。。

終わって時計見たら7時でした。まわり誰もいなくて残ってるの今日は私だけ。冬場はすぐに外が暗くなるせいか、職場のみんな帰るの早いです。7時まで残ってたらものすごーーく遅い人です。私、日本で働いてたとき夜10時とか、時には日付け変わるまで職場に居たことあったのに・・・
あれは何だったん??
今となっては信じられない。アメリカの私の職場はみなよく働くけど、定時過ぎて遅くまでダラダラ働く人はいません。

このテーブルは明日の朝一にミュージアムフロアの想定した場所に運び出します。自分のつくったものがたくさんの人の目に触れると思うとワクワク。

木工を始めて一年半、今年はもっと手際よくチャチャっとつくれる人になりたいです。想定外のことが起きても、「絶対にこうでなきゃダメ!」ってことはないのだから、その時々に柔軟にゴールを変えてゆける知性と、確かなスキルを身につけたいです。
柔軟に、柔軟に。
今年の目標にしよう。

引き出し1つ完了

2014-01-04 00:00:00 | 木工 (Woodworking)
思いのほか手間取って、引き出しひとつ作るのに2時間もかかった。久しぶりの woodworking(木工)のプロジェクトなので忘れてることが多いです。間違ってやり直したりしたので学びも多いけど。こうして「ものづくり筋」は鍛えられるのです。最近同僚にいろんな木工でのものづくりに関して質問されるようになりました。「え、こんな私に?何を聞きたいの??」って内心思うんだけど、頼られるのはうれしいかも。


ジョイントの部分、たぶん作り方まちがってると思う。
(でもきっと誰にも指摘されないから大丈夫!)いろんな解答があるのが木工さ。


デスクに収まるとこんな感じ。ぴったりだけど、引き出しの上に少し隙間ができてしまって残念。まっ、大人の目線からは(見下ろすから)たぶん気にならない隙間だと思う。

は~、もう今回のワークテーブルはほんと「ザ・まちがい隠し(How to hide your mistakes!)」プロジェクトになってるわ。

woodworking でミスったりイライラしながら1人で作業してるとチームワークが恋しくなります。ひとりのプロジェクトもいいけど、やっぱり誰かと協同でつくらないと。ひとりでやっても仕事の価値があがりません、私の職場の場合。人とコラボしてこそ high performance とほめられる職場です。はやく終わらせようー。

もう少しでできそう!

2013-12-21 20:56:39 | 木工 (Woodworking)

昨日つくってたワークテーブル、初めて立体になりました!まだパーツの長さが最終形じゃないけど、平面だったものがこうして立体になって表れると、あぁ~よかった!できそう!って思うのです。


天板もおいてみた。


また作業を進めて今日は帰る前にクランプ。月曜までこのままにしておきます。下の段にも板を載せなきゃいけないし、天板も最終形に切らなきゃいけないし、そして何より引き出しもつくらないと。

でもなんとかできそうなので、本当にほっとしてます。木工してると考える時間がとても長くなるので、そんな悩みの末に最終形がこうして立体になって見えてくるのはほんとに嬉しい。

Building without a plan

2013-12-21 00:36:06 | 木工 (Woodworking)

久しぶりに woodworking のこと。ここが普段よく使っている工房(職場のじゃなくて趣味で使っている工房)。地域の makers のコミュニティとなってます。今日はたまたまガラーンとしてました。


今も woodworking に夢中です。特に冬場は木の匂いが好き。これは mortise (ほぞ穴)をあけるマシンです。


これだけの材料で何をつくっているかというと、引き出しつきのワークテーブル。仕事用です。

図面がないので、つくりながら考えてます。先にぜんぶ設計図におとせればいいのだけど、図面描くのも得意じゃないので、木材をある程度予想をつけながら大きめにカットして、それから「こうかな?」「いや、こうなるか」「ということはー」とか独りごちながら確かめるように紙の上にちょっとずつ図面を描いていく。つくるものが決まっていたら(そしてあらかじめ図面があったら)どんなにカンタンか!つくりたいものの最終形が見えてないときの木工はひたすら時間をくいます。でも私の木工はいつもそんな感じ。つくりながら考える。特に今回引き出しをつけることになってるのでややこしいです。途中途中でいろんなデザインの決断が必要だし、これやったら後戻りできない、っていうポイントも多々あって、その度に決心して心の底からドキドキしながら手を進めています。失敗して、一から材料買いに戻ってやり直すこともあります。間違いを隠すのに細工しないといけなくて余分に時間とられることもあるし。でも非効率ゆえに、なんとも学びの多い時間であることか。私たぶん figuring out の時間を楽しんでるわ。

これからクリスマス休暇に入るので、完成は年明けかな。遅くとも、新年5日までには仕上げないと!

デスクのウレタン塗装

2013-07-23 06:09:42 | 木工 (Woodworking)
工房内の自分のデスクの表面にウレタン塗装をしました。


本当ならオイルがいいのだけど、目的は汚れや水に強くすることだったので、ウレタンでコーティングすることに。

デスクの素材は butcher block といって、堅い木材の寄せ集めを結合したような板です。すごく頑丈で重量があるので作業台や、キッチンカウンタートップ、お肉屋さんが使うような本格まな板などによく使われています。


デスクと作業台の両方をコーティングしてピッカピカ(の一年生のつくえ!)。
もちろん工房内ではコーティングなんてせずに素のまま使っている人がほとんどだけど。その人達の作業台は、傷や汚れ、しみ、すべていい味となってます。何年も使ってるとそうなるんだろうなぁ。

塗装して、乾かして、軽くサンディング(ヤスリがけ)して、また塗装して、乾かして、サンディングして、、、を繰り返し。足かけ1週間で4回やりました。繰り返すほど表面がスルッとつやっとなるのが体感できてよかった。オイルやワックス、ウレタン塗装など、木の仕上げに何を使うか、こういうのもっと勉強したいなぁ。


夜なので誰もいないけど、工房のようす(一部)。

この工房はオープンになっていて、ミュージアム来館者からもよく見えます。レストランで言うオープンキッチン、ならぬオープン工房。ミュージアムのすべての展示物や作品が生産されているのを目にすることができます。

木で木をつくる作業

2013-07-18 06:54:06 | 木工 (Woodworking)

昨日の記事で言ってた木のオブジェをつくってるところ。まずはプロトタイプとして、小さなスケールでつくっています。


電気を使うオブジェなので中にワイヤーで電子回路を通しているのがちょっとややこしかった点。木のほうは半分に切って、ワイヤーが通るように中を空洞にして、幹から枝へも回路が行ってるから道をつくって、、、見た目に簡単そうだけど、木は斜めのカットが多くてけっこう大変だった。

木工作業って、小さいものをつくるほうが難しいし危険。お料理といっしょ。材料が小さくなればなるほど、刃と手の距離が近くなる。機械なんて使ってる時はとくに危ないのね。気を張ってるとつかれてしまう。


もう半分を足してのり付けしてクランプ(固定する)。
もう少しでできそう、、、!ってところでミス発覚。表に出ないといけなかったワイヤーが1本抜け落ちてしまっていた・・・。ガーン。1分落ち込んで、なんとか内側からワイヤーを取り出す方法を思いついたけれど、もう時間切れ。家に帰らなきゃ。


外に出たら、路面電車。8時過ぎで、もうとっぷり日も暮れて暗くなりかけの市内。
帰りはバスで帰るので、バス停まで路面電車沿いをてくてく歩いて向かいました。

つくってるものがうまくいってないときは疲労感が大きいです。
こんなとき私の好きなことば:

"I have not failed. I have just found 10,000 things that do not work" - Thomas Edison.
(失敗したのではない。うまくいかない 10,000 の方法を見つけただけ。- エジソン)

失敗も、ミスも、やってみたからこそわかったこと。
エジソーン!!