おもてなし 2007-08-30 23:49:04 | 京都 この前いらっしゃった台湾の張さん、の話のつづき。 そうです、いっしょに京都観光をしました。 日曜日に私の職場を見学に来た張さんは、その日じゅうに東京へ戻るかどうか迷っていたのでした。 今回張さんは、政府からグラントを受けて2ヶ月の調査に来ているとのこと。 話を聞いていると、かなりいろいろなつながりがあることが分かりました。 それならこの機会にもっともっと先端的な取り組みをしている教育施設を見学させて、 ビジョンを同じくする人達のネットワークをつくりたいと思い、さらに2つ教育施設を紹介することにしました。 そして私の勧めるがまま京都に1泊することになった張さんを、 翌日の月曜日に施設見学にご案内するという名目で、 京都案内に連れ出したのです(だってその施設が京都市内にあるんだものー、ふふふ)。 銀閣寺前にあるかき氷屋さん。色合いがきれい。かき氷は今年初でした! 8/27、この日ほんとうに暑かったものねー。 タクシーよりバスより地下鉄より、「レンタルサイクル」をいちおしして、 1日中自転車に乗っていたのでした。ヒニヤケタ。 永観堂。平日の昼間、、、誰もいなくて静かでした。 お寺の屋根の内側を見るのが好きです。 永観堂は、「見かえり阿弥陀」さまで有名。ちょっと後ろをふりかえっている像です。 真っ正面からくる人々を受け止めつつも、なお正面にまわれない人々のことを案じて横を見ずにはいられなかったという阿弥陀さまなのでした。 南禅寺にも行きました。 張さんです。映画「羅生門」のおかげで、この門を見てかなり感動していました。 自転車に乗って、錦市場から、平安神宮、永観堂、南禅寺をとおって、哲学の道へ。 張さんは街歩きの名人。見ているポイントがおもしろい。 かえって私のほうが新鮮に京都を楽しめちゃった。 10年間ニューヨークで学生生活を送ったという張さんからも、たくさんお話を聞きました。 空論や前提をごだごだ並び替えているだけのPh.D.はつまらないよ、 ちゃんとモノにおとしなさい、かたちにしなさいと、カツをもらいました。 (いろんな人からGo for it!をもらいます。) --- 観光の合間をぬっての施設訪問。 (いや、施設訪問の合間をぬっての観光、か。) これは森の中にある、こどもと親の幼稚園(親もいっしょに通う、いっしょに活動する)。コンセプトが新しい。こどもだけが学んでも変わらない、だから親もいっしょに、という考え方なのだ。親と子を、分けない。大学が付属なので、お母さん達は大学の授業をとることもできる。 いろいろなものがシンプル。へんに安心・安全、ユニバーサルデザインとか言わず、段差やでっぱりもそのまま。 ちょうどこの日、ドイツとスウェーデンからも研究者が見学に来ていて、 張さんはインターナショナルな即席カンファレンスに大喜び。 4時間ぐらい、延々とディスカッションをしていました。 --- 外国の方がきたら、精一杯おもてなしをしよう、というのは、 自分の海外経験と、仕事で海外に行かせてもらった時に現地の人にしていただいた親切が、 ほんとうに身にしみているから。 おもてなし、といってもゴージャスな食事や気張ることではなくて、 一緒にいてあげること、話すこと、自分の時間を割くこと。 その人にとって一番いいプランを立てること。 なーんて書いたけど、実際多くを得たのは私のほう。 思考の高速スピードに言葉が追いつかない張さん(笑)。CPUかなり速し。 研究のこと、ライフスタイルのこと、私も多くのことを学ばせてもらいました。 2日間の最後。 「1人だったら絶対に自転車も借りなかっただろうし、施設や大学を見学することもなかっただろう。 こんなにたくさんの人とも出会えなかっただろう。 いっしょにPhilosopher's roadを歩けて本当に楽しかったよ、ありがとう」なんて、、、 最後お別れのときは、泣きそうだったってば。 ほんとに。
プチカンファレンス 2007-08-30 07:26:39 | 日常 最近は、家に帰ってきたらすぐに寝てしまう生活。 今日はこれからアメリカからいらっしゃるお客さまにアテンド。 この前は台湾の方でしたが、今日こそ、、、大丈夫かな。 やっぱりアジアの方と話すのと、欧米の方と話すのと、なんだか違うんだよね。 今の職場は、日本での先進的な取り組みを見たい、ということで海外からの見学の方も多い、 そういうのを見に来られる方々も、ご自分の国でいろいろなことをしている方なので、 ちょっとした国際カンファレンスのような感じになっておもしろい。 今日もあいかわらず、英語は心配だけれど、話題にはとても興味がある。 行ってきます。
くすっ 2007-08-27 23:00:39 | エンキョリ 朝おきたら、Skypeにこいつがいた。 彼は昼寝をしていて、 「おはよう」のあいさつをこいつに託したようだった。 おもしろかったので、起こしてしまった。
アジアの人とつながる手段としての英語 2007-08-26 23:57:35 | 日常 台湾の張さんとは、朝9時に東京駅で待ち合わせ、 京都まで一緒にきて、職場を案内し、1日中しゃべりっぱなしであっという間でした。 (京都、三条大橋のあたり。マイルドな風で、居心地よい夜でした。) 今日ずっと張さんと話をしていて、強く思ったことがある。 今さらながら、英語は基本ということ。 私も、帰国して2年が経って、今では英語は出てこなくなる一方です。 でも今日改めて、世界の人とつながる手段としての英語を、ぜったいに忘れたくないなと強く思った。 もっといえば、「つながる」だけじゃなくて、「交換」できること。 今どんなことが問題で、誰の理論が流行っていて、どういうアプローチが主流なのか、 「え、どうしてレッジョエミリアはダメなの?」とか、 「今さらながらキルパトリックを読み直したんだけどね」とか、 「logoはどうして廃れたのだと思う?」 「教えることには長けていても、育てることが下手な先生っているよね」など、 いろんな人からもっと深いところのアイデアを聞き出す手段としての英語、 今の私には必要だと思ったのでした。 そして、今日もっとも言われて痛かった言葉。 Do not duplicate what the US is already doing. (アメリカのやってることをそっくりそのままマネなくていいよ) がーん、、、。 私たちの仕事やインフォーマルラーニングについての考え方、活動をみて、そうおっしゃいました。 確かに、確かに、図星なのでかなりこたえたのでした。 欧米のスタンダードにとり込まれる、ということでなく、 欧米からは彼らの「手段」や「テクノロジー(技術という意味で)」だけを借り、 アジアから自分たちの文化的リソースを使って、ここから、自分たちなりにセオリーを輸出していくこと。 それが大事だとは分かっていたけど、なかなか遠い世界のことだと思っていた。 でも今回、アジアで、私たちと同じ「学び」についてのフィロソフィーを持って活動している人と、 気兼ねなくまる1日ゆっくり話せたのは、これが初めてだったので、うれしかった。 それでなおさら、自分たちの活動をローカルにパブリッシュするのではなく、 もっと広い世界にパブリッシュするための手段としての英語、 そして、つながっていたい世界の人達とつながり、知恵を交換しあう手段としての英語を、 もっときちんと使おうと思いました。 …うまく言えない。 もっとアジアの人と話すために、英語がいる、と再認したのだ。 夜はお好み焼きを一緒に食べて、 最後のしめのラーメンまでつきあってしまいました。(濃い) (くびれ~、カムバーック!!! これプラス、ラーメンいっちゃったからね。。。) 台湾にまた1人、強力な友だちができました。
土日 2007-08-25 07:23:02 | 日常 今日は東京でシンポジウムです。 青学の佐伯先生の講演を楽しみにしています。きちんと聞いてあとでレポートしなければ。 明日は朝一で京都へ戻り、台湾からいらっしゃる見学の方にアテンドです。 東京からずっとこの台湾人の方と一緒。道中、いったいどんな話をしたらいいのかしら(緊張)。 こどものための学習環境をはじめ、玩具やゲームを研究する大学の先生です。 明日は久しぶりに1日英語を使いそうな日です。 合間に、一晩だけですが実家に帰ります。
いい時間 2007-08-24 01:33:14 | 日常 素敵!を100回ぐらい言った。 平日の夜に飛び込んできたこんな素敵な時間。秋篠の森にて。 カメラなくて、携帯からの写真のみ。 森の中に灯りのともる一軒家。 久しぶりにゆっくり話せる人達と一緒で、心を満たすレストランでした。 こういう時間、大切にしたい。 幸せにしてもらおう、じゃなくて、 この人をどうしたら幸せにしてあげられるかな、 そんなことを考えながらつきあうことが、自分にとっての幸せ。 それは、自分を犠牲にするとかではなく、 それこそが楽しいのだ。 でもさ、好きな人のためだけでなく、 周りの人に対してもそんなふうに生きたいね、 結局さいごはそんな話になった。 20代女子、30代女子、50代男子、の会話です。 笑 帰ってきたら、1時過ぎていた。 寝ようと思ったんだけど、今日のうちに書いておこうと思いました。 --- 小さな幸せみつけた 石村 由起子 主婦と生活社 このアイテムの詳細を見る 秋篠の森、オーナーの石村さんの素敵な本です。
ひさびさ映画 2007-08-22 22:10:39 | エイガ、DVD 昨日、職場では仕事後にDVD上映会。 その映画を撮ったカメラマンさんとうちの職場とは仕事上でのおつきあいがあり、 みんなでその映画をみてみよう、ということになった。 (私は最近までその方がそんな映画まで撮っているなんて知らなかったんだけど…) 映画は「トニー滝谷」2005年の映画。 村上春樹の原作。 坂本龍一が音楽。 トニー滝谷 このアイテムの詳細を見る 映像がとにかくきれい!撮り方が独特。 どのシーンも、風の吹き抜ける清涼感と透明感があります。どのシーンも絵やポスターみたい。 ストーリーは、喪失感と、村上作品らしい淡々とした乾いた孤独感が漂います。 それと、役者さん達が素敵でした。 イッセー尾形はいうまでもなく、 女性としてはついつい宮沢りえに注目! 彼女は本当に、ほんとうに、可憐な華でした。ホレボレ。 映画中、原作からそのまま、こういう語りが入るんだけど、、、 「彼女はまるで遠い世界へと飛び立つ鳥が特別な風を身にまとうように、 とても自然に、とても優美に服をまとっていた。」 この文章をそのままスクリーンで忠実に表現するには、 宮沢りえしかいないでしょう!っていうぐらい、ぴったりと役にはまっていた。 素敵でした、本当に。 観終わった後、映画の「メイキング」も続けて観ました。 そしたらびっくり。なんとすべてのシーンが、 全部「外」で撮られていたということを初めて知りました。 屋内のシーンばかりなのに、 最小限の壁だけつくってぜ~んぶ全部外で撮影されたものでした。 清涼感ただよっていたのに、本当は8月の暑い炎天下の中で、 そんな中りえちゃんは上品に、厚手のセーターやコートをあんなにも涼しげにまとっていたのね。 全部が外だったということがびっくり。 どうりでどの部屋も風の吹き抜ける心地よい空気感があったのかー。 オドロキでした。 --- そういえば、最近ぜんぜん映画観てないな。 この間友だちから教えてもらった映画、 邦画は「かもめ食堂」につづく「めがね」、 洋画は「マーサの幸せレシピ」につづく「幸せのレシピ」、 9月は、映画館で映画みようと思います。これ2つとも、観たら元気になれそうなやつ。
空にいわし雲 2007-08-21 07:21:54 | 日常 それはまさしく秋の気配だったのだ! 昨日の夕方、いわし雲を発見。 暑い暑いと思っていたけど、上空にはもう秋が来てるのね。 これから少しの間、夏の終わりと秋のはじまりと、両方を楽しめる素敵な時期だね。 行ってきまーす。
東福寺の朝 2007-08-20 20:58:45 | 京都 先週末は、めずらしく土日お休みだったのでした。 日曜日の朝、ひとりで東福寺へ行きました。 午前中のお寺、よかった。静かだし、涼しいもの。 東福寺は4度目ぐらい。今回は朝1人で静かに庭園を眺めたくて、再訪。 柱と柱の向こうには、いい緑。柱に切り取られて、景色が額縁みたいに見えるよね。 お寺の入り口に来ただけで、その風景に「日本は素敵!」ってワクワクしちゃいます。 (左)破紋、丸い模様かわいいな。この石柱、7つあって北斗七星を表しているのだって。 (右)市松のお庭。今はちょうど苔が茶色なんだよね。日陰のとこだけ緑色が残ってる。 (右)石、動かず。微動だに、せず。あたりまえだけど。 「そなた、心を静粛に、静粛にしなさい」と石々が私に言うのでした。 何ものにも飲み込まれない強さもあり、美しさもあり。 何か大切なことを教わった気がしたよ。 朝は外国人の観光客さんが多くて、写真を撮ってもらうのを頼むのも外国の人。 ここは日本なので、頼むときは日本語で。(+ジェスチャー、+笑顔) 外国の人達も日本語で頼まれるほうが嬉しそう。 これは私の「夏のお寺」のイメージです。 あそこにごろんと寝転がりたい。 セミの鳴き声以外、何も聞こえないんだよ。 お昼ごはんを食べに家に戻る。 まだまわりを散策したかったけど、今日はここまで。 続きはまた今度って思えるのはシアワセなことだよね。 お寺の朝に癒されました。いつか彼が来たら一緒にいこう、っと。