Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

Cafe M のランチ

2010-03-31 02:37:50 | バークレー
エクスプロラトリアムでの木・金・土の研修も3サイクル目が終了。
おまけに土曜日はOpen MAKEのイベントがあったり、
それ以外にやらなければならない日本の仕事がたまっていて、
日曜日、朝からもんもんとパソコンに向かう。

一方フィリップは土曜締め切りのペーパーを同僚スティーブと書き上げたところで、
(土曜の夜はうちにスティーブが来ていて2人で執筆作業していました)
日曜日はつかのまの解放感をあじわっていたところでした。

お天気もよかったので本当はどこか出かけられればよかったのだけど、
私に余裕がなかったので、気分転換にランチだけ出かける。


Cafe M
1799 4th Street, Berkeley
Tel: (510) 526-4429

オーロラソースの下にはふるふるのポーチドエッグ。
つつくと卵の黄身がどろろーんと出てきます。おいしい!
アボガド、トマト、アーティチョークにかりかりのポテト。
それと、あいかわらず大好きなパンケーキをふたりでシェア。
(おいおい、、食べきれないよ)

実は先週も行っていたので、
ここのお姉さんが私たちを覚えていて、
帰り際に See you next week! だって。

来週も行ってたりして。

ちりめんじゃこ

2010-03-29 00:25:21 | 日常
あぁぁ、、、ごはんがおいしい(ため息)。
梅ちりめんじゃこと白ごはん。梅じゃこは、この前おみやげにもらったもの。
こちらではたいていの日本食材は手に入るけれど、これはしばらく食べてなかったなぁ。



よくパッケージにシールが貼ってあって、
バーコードとか値段とか、グラムとか、印字されてるよね。
そこにあった「毎度ありがとうございます」の文字。
なんだかしみじみと、ながめてしまったよ。

おいしくておかわりをする朝ごはん。

ようやく提出

2010-03-27 17:29:21 | 日常
アメリカ永住権に関すること。
フィリップの職場を通じてアプライしています。3月の1週目に次の段階にいくためのゴーサインが出て、それに必要な書類(出生証明書など)、健康診断、予防接種など、ここ2週間のあいだにすべてかき集め、病院にもいき、ようやく提出しました。2人とも外国人としてアメリカで生きてゆくということは、こういうこと。いつもビザやステイタス問題がつきまとい、不安定さととなり合わせです。それでも彼にとったらこれを提出できる今の段階に来れたことは、アメリカに渡って以来7年ごしの夢なのだって。だからこの1歩前進を記念に思う。


2人分のファイルをつくり、テーブルのうえに並べてみたらなんとなくかわいらしく見えたので記念に撮影。


中身はこんなに膨大です。
パスポート過去の分、3冊分の全ページコピーとかさ(白紙ページもだよ)。私の昔の学生ビザとかOPTとか、今のビザも含めて。ほんとに見るのかなぁ。これは処理に時間がかかるのもうなずけるなぁ。

どうなるかわからないけれど、、、まぁ、どうなっても大丈夫だよ、と気楽にかまえている。

「綴じよ、さらば開かれん」

2010-03-25 15:35:38 | 本/心に残ったコトバ
こないだ遊びにきた友達がひとつまえの記事にコメントをしてくれて(ありがとね!)、ブログに感謝!と書いてあったのでふと思ったこと。

私の日本のお友達のハラディこと原田先生はドキュメンテーションの活用法をいろいろ研究している人で、この先生の師匠が「綴じよ、さらば開かれん」とよく言っていたそうだ。綴じる、というのは、アルバムにしたり、冊子にしたり、何らかのかたちに「パブリッシュする」ことを指す。私の場合はブログに載せるということもあてはまる。

文章や写真が完璧にまとまっていなくても、断片でも、不完全でも、とにかく一度綴じて(パブリッシュして)みる。綴じておけばかならず開かれる(=目に触れる)。自分の目にも、他人の目にもね。たくさん写真とっても、単にハードディスクに溜め込んでしまうだけではもったいないものね。

一度かたちになったものは存在として残るし、かたちがあるから発展もしていく。だから、本当は日常のいろいろなできごと、面倒くさがらずに、パパッとブログに載せちゃえばいいんだけどね。感動したことがあって「そのうち書こう」と思っていても「そのうち」は永遠にこなかったりする・・・。あぁ、なるべく、なるべく、面倒くさがらずに日々の感動を言語化あるいはビジュアル化していきたい。そうして出力することで、あらためて自分の人生を可視化してみる。すると、見えなかったものが見えてきたりするものだ。

「綴じよ、さらば開かれん」って、、、やっぱり名言だなぁ。
これって日常の、ノートをとる、メモをとる、スクラップする、などのいろんな認知的行為にあてはまるよね。大切な思い出だけじゃなくて、さまざまな思考やアイデアの整理・体系化・抽象化のために、いろいろなものを一度綴じてみるのがいいと思う。

カストロ、ミッションを散歩

2010-03-24 03:03:08 | サンフランシスコ
日本から来てくれた友達とどんこどんこと路面電車にゆられて、
向かった先はサンフランシスコのカストロ(Castro)地区。


カストロは言わずと知れたゲイコミュニティエリア。
ストリートのあちこちにシンボルのレインボーフラッグがはためいています(写真にも)。
街を見渡せば男性どうしのカップルがとても多くて、「あれ?私なんだか場違い?」と思うこともしばしばですが、私はここ大好きなエリアです。ストリートがおしゃれでカフェやレストランも魅力的なのです(といっても、いかがわしいショップもあることはある)。


A.G. Ferrari Foods
468 Castro Street
San Francisco, CA 94114
チーズの試食をすすめられながら、赤ワインもついでくれるお店がありました(いいね!)。友達との街歩きを楽しくしてくれる、チーズとワイン、青い空と、スーパーフレンドリーな街の人々。言うことなしね。

さて、歩いているうちに行きたかったサンドイッチ屋さんがこのあたりにあることを思い出しました。前にフィリップと行って、お店の前に長蛇の列ができているのを見て断念したIKE's Placeです。


カストロにある有名なサンドイッチ屋さん。
IKE's Place
3506 16th St
San Francisco, CA 94114

今日は再チャレンジ!お天気のいい青空の下、30分ほど外に並びました。そうしてやっと手に入れたサンドイッチはホントにおいしかった!お店の中では食べられないのでテイクアウトするのだけど、名前を呼ばれて受け取ったサンドイッチのそのずっしり感は忘れられず。そして、秘伝のダーティソース(ガーリックとスパイス&ハーブソース)も、ダッチクランチと言われる表面がかりかり中がふかふかのパンも。この日私が食べたのはNacho Boyという(ネーミングも楽しい)ローストビーフ、アボガド、マッシュルーム、スイスチーズ、レタス、トマト、オニオンなどが入ったあたたかい出来立てのサンドイッチです。


そのままミッション地区まで歩いていきました。もう日ざしが夏のよう。
サンフランシスコ最古のミッションドロレス教会。1700年代にスペイン人の入植者が建設したもの。白壁がうつくしい。このあたりはメキシコ系、ヒスパニック系の住民が多く、スペイン語がたくさん聞こえてきます。

素敵だなぁと思うのは、私の友達の今回の旅行の動機。彼女は高校2年の時にアメリカで1年間のホームステイをしている。今回も私のところに来る前に、お世話になったホームステイ先のご家族のところに1週間ほど行っていた彼女。私たちの高校時代って、、、もう15年以上前のことだよー!そんな昔にお世話になった人達と10数年ぶりに再会をはたしたことも素敵だし、ものすごく時間が経っているのに、再び昔のように家族のように受け入れられ、高校時代の記憶が鮮やかによみがえったのだとか。その家族の中で暮らしていた10代の頃の自分、感覚とか家族のなかの空気感とか。「あ~、こんなんだったなぁ」と思い出したのだって。今の彼女は英語を仕事にし、自分のキャリアもずんずんと築いているところ。そういえば大学1年の時に知り会った時も「英語できる人!」という印象だったしな。自分の出発点である10代の頃に見たアメリカと、30代になった今の自分をリンクさせる旅、私にはそんなふうに見えました。多忙な日々を送っていたことも知っているから余計に、彼女のこのつかの間のバケーションの持つ意味が私にはまぶしく見えるのでした。


ミッションで好きなのはこの公園。ドロレスパーク(Mission Dolores Park)。
サンフランシスコ市民の憩いの場ね。金曜日の午後3時ともなると、たくさんの人達が寝そべっています。仕事のある人も、ない人も、老いも、若きも。誰もがこんなお天気の金曜日には一足早めのウィークエンドを楽しんでいる感じ。犬もね。


前にニナと一緒に来たときもここで昼寝をしましたが、今回もまた。座っているのと、寝転がるのとでは、ぜんぜん気分が違う。ごろんとしてみたら、本当に景色も気分も違って見えるのです。次はシートとブランケット持参だわ。

さて、夕方が近づいてきました。
なにを食べましょうか。この友達、シアトルのホームステイ先から来たこともあり、もうアメリカンな料理には飽き飽きしていたところなのでした。だって到着した火曜日の夜も、家で「ごめんね、今日カレーでいい?」と申し訳なさそうに言うと(スペイン語のレッスンに行かねばならず時間がなかったので)「えー!!むっちゃ嬉しい!!」という反応だった。「シアトルのステイ先でなに食べてたの?」と聞くと、「えっとね、ピザ、ハンバーガー、ピザ、ハンバーガー、ピザ、ハンバーガー、、」という食事情だったらしい。そうか、そりゃ日本のカレーにごはん+野菜サラダ、うれしいよね。しかも私がスペイン語のレッスンに行っているあいだに彼女がカレーをつくってくれました。ありがとう!

2日目の夜はあのサイクリングの後だったので、フィリップをサンフランシスコに呼び、3人でジャパンタウンの中にある焼き肉十番(Yakiniku House Juban)へ(また~!)。私たち、常連となりつつあります。。

3日目の夕食は下のポストにもあるとおりNightLifeに行っていたので、ミュージアムの中でささっと済ませてしまったし。

4日目のこの日は彼女が「今日はなにつくろうか~」と言うので、やっぱりおうちごはんとなりました。フィリップは何が好きなの?と彼の好みも聞いてくれて、2人でキッチンに立ち、大学以来かな?2人で料理をしました。

家に帰って来て休む間もなくすぐにカニを洗う彼女(バークレーのスーパーで買って来たもの、家ではスチームするだけ)。フィリップが「僕はカニみそいらないからねー!」というので彼の分のカニみそだけ洗い流しているところ。サンフランシスコ名物のタンジネスクラブ、最後に食べてもらえてよかった。おみそ汁に、ごはん、鳥のからあげ、野菜サラダ、そしてカニをひとり1匹ずつ。昼間カストロのお店で買ったチーズにワイン。ビールもあって、キリン一番搾り。すごい組み合わせ。そりゃ、多すぎだよね。。食べきれなかったけれど3人で楽しい夕食の時間でした。

場所がアメリカだというだけで友達との再会はまったく何も変わっておらず、なんだか以前のように京都か大阪で会っているかのような錯覚に。前と変わらずいろんな話ができてたのしい時間でした。おたがいの人生はどこか似ているところもあり、なんとなくおかしかった。私もこれから変化の波をかきわけかきわけ、何を選んで、どうなるのかなー。それでもふつうにやってくる日常を生きることに精一杯だったり。この先なにがどうなるやらわからないけれど、この3月に彼女がアメリカへ来てくれたことはずっとハッピーな思い出として残るのだと思います。

そういえば、最近母からきたメール。
「まずは健康であれば、なんとかなるよ」
ほんと、そだね。それが大事。

サイエンスミュージアムはしご

2010-03-22 02:13:21 | サンフランシスコ
せっかく日本から友達が来ているというのに、木曜日は朝は病院へ行かねばならず、午後はエクスプロラトリアムで大事なミーティングの日でした。なので、友達とは朝から別行動(英語も私より上手な彼女はひとりで何でもできる人)。でもせっかくだからすべての用事が終わる午後3時頃にエクスプロラトリアムまで来てもらい、案内することになりました。もちろん私と一緒なら入館料の$14は無料。


この日もいいお天気!
エクスプロラトリアムのまわりの住宅街はかわいらしい家々が立ち並ぶ。


青空バックのエクスプロラトリアム。大好きな場所を友達に案内できて、しあわせー。友達は、「りょうちゃん、エクスプロラトリアムってなにかのプロジェクトなのかと思っていたけど、場所の名前だったんや。ミュージアムだったんやね!」と初めて知った模様。そうだよね、よくブログに書いているとはいえ、エクスプロラトリアムって言いにくいし、なんだかわからんよね。。

Exploratorium(エクスプロラトリアム)
→参加・体験型ミュージアムの先駆け!
3601 Lyon St.,
San Francisco, CA 94123

さて、すぐに夕方になり、エクスプロラトリアムも閉館。
この後はアカデミーオブサイエンス(Academy of Science)のナイトライフ(Night Life)へ行きました。ここもすばらしい科学館です。毎週木曜日の夜は特別に10時まで開いていて、お酒が出て、DJも来て、イベントがあったりワークショップがあったり。大人のためのミュージアムとなるのです。


Academy of Science(アカデミーオブサイエンス)
NightLife(ナイトライフ)
Thursdays, 6:00pm-10:00pm
21歳以上のみ(ID必須)

ここは昼間入ると入館料が$24と高いのだけど、このナイトライフ(午後6時~)で入ると$12なので、だんぜん夜行くほうがおすすめです。熱帯雨林のドーム、プラネタリウムには、6時過ぎのすぐに行くのがおすすめ(そうでないと、ものすごい長い列ができて入るのにだいぶ待たされるので)。



ブログを見ると去年にも訪れているし、ナイトライフもこちらの友達と行ったことがあるので、これで3度目。エクスプロラトリアムは自分の手で何かをつくり実験したり考えて楽しむミュージアムだけれど、アカデミーオブサイエンスはひたすら見て、見て、感動するミュージアム、という印象。どちらが好きかと言われれば、エクスプロラトリアムです。2つとも「科学博物館」と言われるけれど、つきつめて考えると教育フィロソフィーの出発点がまったく違う。でもアカデミーオブサイエンスの建築、水族館、熱帯雨林、プラネタリウムは一見の価値あり。

この日は夜10時まで遊んで、帰りはBart(電車)とバスを乗り継いで帰途につきました。
家についてから夜12時過ぎ、共通の大学時代の友達とSkypeで3人でおしゃべりすることに。Skypeした相手はいま臨月でもういつ産気づいてもおかしくないという友達。しばらく会っていなかったので、ビデオで彼女の映像が飛び込んで来たときはなんだか感動しました。会っていなかったブランクも時差の壁もなんのその、つきないおしゃべりで夜は更けていくのでした。

とも遠方より来る

2010-03-22 00:19:36 | サンフランシスコ
日本から友達が遊びに来てくれました。
彼女が滞在していた4日間はサンフランシスコが毎日すばらしいお天気でした。
ふたりでレンタルサイクルをしてゴールデンゲートブリッジを渡りました。


自転車を借りるとこのヘルメットをかぶらされます(笑)。
借りた自転車は変速機付き。はじめのうちは海沿いを走るだけで平坦な道が多く楽しかったのだけれど、橋にたどり着くまでには急な坂道が。自転車のギアを最軽にして一生懸命こぐのだけど、ペダルの回転数が多くなっているだけであまり前に進んでいる感覚がなく、へとへと。


こんなマップをもらえるので、行きたいところがたくさんです。橋を渡り、対岸に見えるサンフランシスコの景色を楽しんだ後は、さらにその横にそびえ立つホークヒル(Hawk Hill)へのぼるか、サウサリート(Sausalito)という街へおりてランチを楽しむか。もちろん私たちはサウサリートへ(だってもう膝がガクガクだったんだもの)。

サウサリートはサンフランシスコと海を挟んで対岸に広がる高級住宅地。水際にはカフェやレストランが軒をつらねています。街全体がこぎれいな感じです(写真は撮らなかったけれど)。お天気がよかったので、青空ランチに決まり。サウサリートで有名だというハンバーガー屋さんで昔ながらのハンバーガー(かなりぎーっしりお肉が詰まっている)を買い、海沿いのベンチでカモメを見ながらゆっくりぼーっとランチ。運動した後だし、お腹すいてたし、なんだかとっても幸せ。

食べ終わってもお日様が気持ちよすぎてまったく動かない私たち。ひたすらおしゃべりです。大学時代からの友達なので、アップデートすることがたくさん!たわいのない話から人生の話まで。30代の今って誰にとっても変化の多いときなのだよね。しばらく会っていない他の友達のことを思い出してどうしてるかなー、と思いを巡らせたり。久しぶりに連絡してみるとものすごく状況が変わっていたりするからなぁ。でもこうして久しぶりに会えて(しかもアメリカで再会できて)、昔と変わらず話ができるのはうれしい。本当に。


しばらくサウサリートにいて、夕方のフェリーに乗りました(自転車ごと乗る)。
これはフェリーからサウサリートを見た景色。
フェリーはサンフランシスコのフェリーターミナルビルに着きます。


フェリーターミナルビルの中にある、ベイエリア発祥のコーヒー屋さん、
Blue Bottle Coffeeのカフェ(というかスタンド)で1日のつかれをいやす一杯。

「とも有り遠方より来たる。
また楽しからずや。」

単純に、シンプルに、
そんなことをかみしめた1日。

レッジョエミリアに触れる

2010-03-15 16:30:59 | エクスプロラトリアム
エクスプロラトリアムでレッジョエミリアの幼児教育実践に出会うとは思っていなかった。でもカレンが研修で紹介していたので思わず「わー!」と反応。これも、それも、ぜんぶ日本で読んだよ!いくつかは日本語で、いくつかは英語で。

レッジョエミリア研究はハーバード大学のプロジェクトゼロチームが長年行っていることは知っていたものの、西海岸の、しかもこんな身近に興味を持っている仲間がいたということは驚きでした。日本にいた頃に教えてもらったいろいろな本やエピソードは、今では遠い記憶の彼方に消えそうだったけれど、ここで鮮やかにフラッシュバック。


こども達の創造性に限りがないこと。それを「本当に」信じているかどうか、がとても大切だということ。モノとの対話、場所や空間との対話、仲間との対話。5歳以下のこども達がひとつのプロジェクト(やトピック)について、飽きがくるまで何ヶ月も持続して取り組めること。はたしてこども達にとって「理解」とはなにか、どこに成立するのか。それから、ドキュメンテーションが果たす役割について。カレンが話していた内容は私にとってどれもなじみのあるものでした。日本からアメリカに来たとき、ほとんどの書籍を日本に置いてきた自分を少し後悔しつつ。こうしてまた自分の興味関心ワールドがエクスプロラトリアムの仲間達とずんずんクロスしていくのを目の当たりにすると、「ぜんぶ本もってくればよかった」なんて。でも嬉しい発見は、言語が日本語から英語になるだけで、コンテンツは存在するということ。もちろん単にレッジョという切り口で切ったら興味ある人はたくさんいるのだろうけど、インフォーマルエデュケーションでコンストラクティビズムではなくコンストラクショニズムを実践し、テクノロジーやアートを用いて創造的な学びについて追求したい人達のなかで、レッジョについても精通しているという存在がうれしかった。

Hundred Languages of Children:
The Reggio Emilia Approach to Early Childhood Education





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In The Spirit Of The Studio:
Learning From The Atelier Of Reggio Emilia
(Early Childhood Education)





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これらの本のタイトルも素敵です。
他にも、
"Dialogue with Places"
"Children in Dialogue between Color and Light"
"LIGHT: Children's thoughts, images, and exploration"など、
とてもうつくしいタイトルだと思う。

最後に、久しぶりに聞いたレッジョエミリアの詩。
前も引用したけれど、カレンがBeautiful poem!と言いながら言及していたのでここでまた紹介。良い実践って、世界共通に響くんだな。

「こども達100の言葉」
冗談じゃない、100のものはここにある。(以下は英語で!)

The Hundred Language

No way. The hundred is there.

The child
is made of one hundred.
The child has
a hundred languages
a hundred hands
a hundred thoughts
a hundred ways of thinking
of playing, of speaking.

A hundred always a hundred
ways of listening
of marveling, of loving
a hundred joys
for singing and understanding
a hundred worlds
to discover
a hundred worlds
to invent
a hundred worlds
to dream.

The child has
a hundred languages
(and a hundred hundred hundred more)
but they steal ninety-nine.
The school and the culture
separate the head from the body.
They tell the child:
to think without hands
to do without head
to listen and not to speak
to understand without joy
to love and to marvel
only at Easter and at Christmas.

They tell the child:
to discover the world already there
and of the hundred
they steal ninety-nine.

They tell the child:
that work and play
reality and fantasy
science and imagination
sky and earth
reason and dream
are things
that do not belong together.

And thus they tell the child
that the hundred is not there.
The child says:
No way. The hundred is there.


もちろんレッジョエミリアの実践は、イタリアのその都市の社会と文化に深く根付いているもので、これをそのままアメリカに持ってきても成立するはずはないのだけど、それをふまえた上でアメリカの研究者、実践者達がこれをどうアレンジして取り込んでいくのかとても興味があります。

青空ランチ

2010-03-15 10:20:51 | エクスプロラトリアム

土曜日、めちゃくちゃいいお天気。朝から研修でずーっと屋内にいた私たち。
(エクスプロラトリアムのラーニングスタジオにいると、
外がどんなお天気なのかまったくわかりません)
せめてランチの時間くらいは、、、と外に出てみました。
ボストン、テキサス、ソルトレイクシティから来ているミュージアム関係者達、
しばしの日光浴を楽しむ。


どこからともなく、マイクの愛犬ルーカスもやってきて ↑
ははは、この嬉しそうな表情からお分かりの通り、
「なにか食べものは~?」と探しにきたのですね(笑)


人間の食べるものは与えないというルールのもと育てられているので、
カレンに「No!」と一言注意をされるといっさい手を出しませんでした。
ルーク、きみはかしこい犬だなぁ。

3日間にわたる濃い研修も無事に終了(私はへとへとで、しまいには熱を出しました、今日の日曜日は家でおとなしくしてます)。

今回来ていた機関は、
MIT Media Lab(おなじみ、ミッチェルの研究チーム。)
Texas Austin Children's Museum(ここは今回初めて知りました)
The Leonardo(2011年。ソルトレイクシティに新設される期待のテクノロジー&アートミュージアム)

全米のインフォーマルエデュケーション関係者に向けて、マイクの呼びかけで始まったこの試み。古くからつきあいがあり何も言わずとも分かり合える機関(例えばMITメディアラボ)と、今回初めてエクスプロラトリアムに来ていろいろ感化され学んでいく機関。3日間、朝から晩まで同じ時間を過ごし、6つの実験的ワークショップを行い、ドキュメントし、ふりかえり、分析し、また実験する。エクスプロラトリアムというフィールドでそれができるのはすばらしい経験だと思う。この3日間のうちにマイクとカレンが研修者達の胸のうちに蒔いた「種」のようなもの、これからそれぞれのメンバーが持ち帰ってどんな芽を出すことでしょう。

来週はまた違う3つの州から新しいメンバーがやってきます。

--


くんくん、なんか落ちてないかなぁ・・・

1週間

2010-03-13 17:10:54 | 日常
火曜日:
エクスプロラトリアムにて日本人アーティストのプレゼンテーションをサポート。前日からの英訳作業もあってあまり寝ずに参加。案の定、アタマがまわらない。「いい塩梅(あんばい)って英語で説明するのどうしたらいいの?」、「放射状って何だっけ?」、「加減ってなんて言えばいいの?」、ところどころ急に英語面でのサポートを求められるのだが、「・・・」一瞬考え込む。結局、「放射状」はその場で出てこなかったし。

夜、スペイン語のレッスン。フィリップもいま忙しい時期なのでこの日の授業はスキップ。私1人で受講。つかれきっていたら横からチョコレートの差し入れ。これがニキとの出会い。私立の小学校で働いているという彼女といろいろな教育談義。なんか友達になりそうな予感。

水曜日:
髪を切った。背中の真ん中まで伸び放題だった髪の毛を、肩につくかつかないぐらい短く。切った髪の毛が床の上にこんもり(日本人の美容師さんに切ってもらった)。美容師さんに「今週の王者かも。この毛量、もう一人分ぐらいありそう。」と言われる。髪の毛が多いのだ。シャンプーしてもらう、髪をといてもらう、マッサージをしてもらう。日本の美容室、いいわー!ベイエリアは日本人美容師さんもたくさんいて、ほんと恵まれてるね。

木曜日:
木、金、土、とエクスプロラトリアムにて、マイクとカレンが主催する全米のインフォーマルエデュケーション機関向けの研修に参加している。少人数ずつ数回に分けての研修なので今回は、マサチューセッツ州ボストン、ユタ州ソルトレイクシティ、テキサス州オースティンから来ているミュージアム関係者6名と一緒に参加。貴重な経験。

どこにいるか、誰といっしょに働くか。どんなフィロソフィーを基盤にしているか?どんなリーダーのもと、どんなチームをつくりたいか?同じ仕事なら、思いを込められる仕事をしたい。そう思っているから、どこで、誰と、フィロソフィー、これらの「環境」ファクターは私にとってとても大事な要素(なは、自分が弱いってことなのだけど)。でも今の状況は、環境をなげくどころか、良すぎる環境の中にいてチカラを発揮できていない自分への苛立ちだけが募ります。力不足、勉強不足。もったいない!知りたかったことがたくさんつまっている研修なのに。もっと勉強しよう、と心の底から思う。

あとこの日、フィリップのビザステイタスのことで嬉しいニュースがあった。よかったね。泣けた。

金曜日:
アーティスト、グレースとの新しい出会い。前から知っていたのだが話したことはなかった。今日は研修が終わった後にたまたまレーザーカッターの仕上がりを待っていたところに鉢合わせ。ファブリックとテクノロジーを組み合わせた先駆者達の話、彼女のやっているプロジェクトの話。彼女の作品は、あったかい素材(ファブリック)とテクノロジーを組み合わせたもの。わー、これからなんか一緒にできそう!

夜、エクスプロラトリアムで知り合ったダイアン宅でパーティ。ダイアンは展示をつくる仕事をしている。日本が大好き。今日は手巻き寿司、そうめん、焼きなす、ほうれん草ごま和え、なめこ汁でもてなしてもらった。北海道まで自転車かついで旅行にいくほどの彼女。今年また網走やら稚内などオホーツク海沿岸をサイクリングにいくんだって。日本人の私よりディープな経験をしていると思う。

家事と、エクスプロラトリアムと、ソーシャライズで日々が過ぎていく。それで1週間がとっても早い。