Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

狭かったなー

2006-02-22 00:20:04 | 日常
お昼過ぎにオフィスを出て京都市内へ。
仕事で産学連携コミュニケーションの研究会に参加(名前は「非常識な研究会」というらしい)。会場となったアミタ継続可能経済研究所は町家造りのすてきな場所だった。

テーマは産学連携で生じるコミュニケーションギャップをどう埋めていくのか、だったはずなのだけど、明確な答えが出たとは思えない終わり方。参加者10人ぐらいのインタラクティブな勉強会とでもいうか。

でも終わってみれば、アカデミアってそれだけではとても狭い世界であるという再確認(気づき)ができてよかった。
いかに大学教授が「使えない」かという嘆きも聞こえてきたけれど、それについては、元気のいい教授や研究者だってたくさんいるということを知ってほしいと思う。

私が行くはずではなかったので代理の出席だったのだけど(まわりはエライ人ばかり)…最初はちょっと場違いな気もしたけれど、なかなかおもしろかった。

  会場を出ると真っ暗。英会話に寄って帰宅。

Learning by expanding

2006-02-20 01:55:55 | 日常
オフィスへ。
同僚がワークショップをする日で、2ヶ月前からがんばって準備してたので見に行く。子ども達に等価変換の理論をベースに発明をしてもらおうという趣旨。おなじみの地域の子ども達が集まる。

なんでそんな難しい理論をわざわざ…と思うのだけど、これは彼女の案ではなくて、この理論を考えた博士の所属する学会から依頼されたワークショップなのでした。だから準備がすごく大変だったし、昨日、おとといはほぼ日付が変わるまで残ってたのを知っていたので(私は私で別件でオフィスに残ってたのだけど)、フィードバックをしに日曜は見に行くね、という約束。

今日はその博士も来て、4時間のワークショップで子ども達に発明品を考えてもらい、実際につくりこむところまで。結論から言えばとても楽しくて、子どもの発想力にやられっぱなしだった。フロアではものを作る子、考える子、博士に質問する子、素材をあさる子、グループで協調している子達、などなど様々な学びの風景。

いつも一緒に仕事をするMさんとそれを見ながら「今の、この場で起こっていることを、ちゃんと理論で説明せねば」という話になる。

子どもの学びという話になると、必ずヴィゴツキーが出てくる(主体ー客体ー対象の三角形のモデルやZPD理論)。でも今日の様子を見ていて、もう1つ読んでみようと思う本が出てきた。ヴィゴツキーの後にでた活動理論『拡張による学習』(Learning by expanding)というもの。探してたら原文が全部載ってるページがあった。学習は他者(あるいは道具)とのインタラクションによって起こるとしたヴィゴツキーを超えて、もっと広い範囲で捉え、学習は集団あるいはその状況で起こるものという主旨らしい。

朝のリレー on Skype

2006-02-20 01:44:41 | 日常
心身ともに怒濤の一週間が終了。
金曜、家に帰るとSkypeが鳴る。アメリカ東海岸にいる友達と長距離電話。スピーカー別付けでマイクはPC内蔵なので、ヘッドフォンなしで部屋を歩き回りながらしゃべれるのだけど。ふらふらとソファへー。

・・・しゃべりながら寝てたよ。でも向こうは朝なのね。

でも、おちる寸前アタマの中で思っていたこと。谷川俊太郎さんの詩みたいだぁと思った。

・・・

「朝のリレー」   谷川俊太郎

カムチャッカの若者が
きりんの夢をみているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている

ニューヨークの少女が
ほほえみながら寝返りをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝陽にウィンクをする

この地球ではいつもどこかで朝がはじまっている

ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと

(後略)

・・・

翌朝起きると、SkypeのDurationが10時間を超えている(=まだオンラインでつながってた…)。びっくり。タダだからいいんだけどね。それにしても、電話切らずにどこ行っちゃったんだろ。もう夜のはず。部屋の雑音はすれど、本人はいない、という状態(笑)。そんなの初めて。

リフレクション

2006-02-20 01:07:21 | 日常
「DVD、見たよ。よく編集されていて、なかなかのもんですね。
それにしても、自分ではまだ若いつもりでいるけど、カメラは正直だねぇ…。歳は隠せない。一瞬一瞬にバァさんが見え隠れしてました。
これを機に、我が身の振る舞いに気をつけよーっと。ありがとね。」(母親からのメール)


いえいえ(笑)、キレかわいいおばーちゃんを目指すのもよいかと。なんてね、まだまだ若いでしょ。>母親

これぞリフレクションの効果。

メディアツールを使ってのリフレクションを自分なりに始めたのは、今思えばアメリカでのカウンセリング実習がきっかけ。
英語という第2言語での実習、しかも、カウンセリング。そこでの私は、100パーセント言葉だけを武器にして生徒達の気持ちや様子を描写してうまーくリフレクションすることができなかったのだよね(カウンセリングでリフレクションといったら言葉によるものを意味します)。そりゃ、ネイティブ並みにするのは無理っしょ。

もちろん個人セッションでは、言葉だけでやっていたのだけど、グループセッションや、教室での全体ワークショップとなると、別に言葉だけじゃなくてもいいじゃん、と思うようになった。だからその頃毎日のように持っていたデジカメで、セッション中の生徒達の様子や表情をよく撮っていました。アメリカの高校でやってた放課後の落ちこぼれグループのスタディスキルワークショップでは、最終回にそれまでの生徒達の様子を映した写真をならべて視覚的に全6回のワークショップの振り返りができるようにしたり。

それがいったい何にどれだけの効果があるのかはわからない。測ってないから。(←測ってから言え)その頃は特にメディアリフレクションというふうには意識してなかったしね。

でもメディアによって反射された自分を見て、メタ的に何かを感じ、それ以後何がしかの行動変容がもたらされるとするならば、メディアによるリフレクションをメディアリテラシーだとかメディア教育だけのものにせずに、カウンセリングセッション(とくにグループや家族カウンセリングの場面)で使うといいと思うのだけれど。

そういうふうに考えて実践している人はいるのかな。


あらためて鬼束

2006-02-19 00:00:02 | 日常
鬼束ちひろのライブDVDを初めて見た。
だいぶ前に買ったCDに付いていたらしいのだけど、
先日初めて見た。

そしたらそしたら…・

「爆破して飛び散った
心の破片が
そこらじゅうでキラキラ光っているけど
いつの間に私は
こんなに弱くなったのだろう」

って歌う彼女。タイトルなんだったけな?
ともかく、その迫力に圧倒されて画面に釘付け。
なんか久しぶりにすごいものを観た気がした。
彼女の声で、私の部屋が揺れてるようなそんな衝撃(ホントなのよ!)。

CDで聴くのとは「まったく」違う荒々しさ。
どうして彼女はあそこまで赤裸々になれるのだろうか。

その大胆さはうらやましくもあり。

書いててよかった

2006-02-16 02:17:41 | 日常


郵便受け久々に見たら届いてたよ、わざわざありがとう!
車だとマンションの裏口から入ったほうが近いので、正面口の郵便受けまで行かないことが多くて。メール便なので消印ないけど…(いつ届いたんだろ?)ありがとう。大事にします。>Kちゃん

連絡ついで。
母上がアメリカに来た時のビデオ、編集してDVDにおとして送りました。25分ぐらいの長さ。おとーさんの誕生日には間に合うかな。夫婦でみてちょうだい。macで良かったー。>母親

・・・

あったかくなった。カーデガンで外を歩けるほど。
なんとなーく沈んだ気分のまま(昨日も今日も雨ザーザーだし)、それでも仕事はみっちりと。

忙しくてなかなか会えない友達に、ブログを見てるよーと言われるとなんだかつながっている気がする。書いててよかった。

ところで明日起きられるのか心配。水曜だというのに強気の午前2時すぎ。

絶不調と青い空

2006-02-14 01:53:44 | 日常
今日の空は青かったねー。見てこののどかな風景。

  

午後からミーティング(↑会議の時いつも囲んでるテーブル)。帰宅さっき。
夜からいろんなことがあって、気分的にまいってしまう。
いや、これで良かったのだと思いたい。

明日も晴れますように。

ナイトメア見そう

2006-02-08 00:55:50 | 日常
英会話に行った。アフリカ帰りの看護師さんといっしょのレッスン。

今日の話題は、愛犬に顔を噛まれて鼻と唇を失ったフランス人女性が顔面移植手術後、初めてメディアの前に現れた話。彼女のイヌ、彼女が睡眠薬を服用して寝ていてなかなか起きなかったのを必死に起こそうとして噛んだ(噛みちぎった)らしい。でも彼女は寝入っていて薬のせいで痛みを感じず。目が覚めた時も、自分が鼻と口を失ったことなどつゆしらず、タバコをくわえようとした。その時に、いつも通りにタバコがくわえられなかった(唇がないのだから当然だけど)。ふと見れば床は血まみれ、「何が起こったの!?」と鏡をのぞきこんだら自分の鼻と口がちぎられてない!そばでは愛犬がにこにこ。

…怖いんですけど。

顔面移植成功で医療的には意味のあるニュースなのだろう。でも、怖い。(コンテクストが、という意味よ)

・・・

今日仕事では青山オフィスのデザイナーさん(フランス帰り)とウェブ構築の件で打ち合わせ。英会話1コマ目はドイツ帰りの研究者さん(material science?)といっしょで、2コマ目は上記レッドクロスの看護師さん。なんか1日でいろんな国の話を聞いたなぁ。あらためて、色々な人生があるのだと実感。価値観もほんと様々だ。


昨日もらったキーケース。

極寒

2006-02-07 00:00:06 | 京都
さーむーいー!
昨日行った伏見稲荷。千本鳥居。先月、映画「Sayuri -Memoirs of a Geisya」の1シーンで見て、行きたいなと思ってたので。やっぱり山は制覇できなかった。途中で引き返す。千本鳥居は不思議な体験。どこか違う世界への入り口みたい。



今日の京都は雪。

「目指したのは、無名。」

2006-02-04 23:09:17 | 京都
テレビ東京系「美の巨人たち」(土曜夜10時~)で河井寛次郎を特集していた。
美しいものを作ろうとがむしゃらになっていた若き日。ある日、無名の陶工家が作ったフツウのお茶碗の美しさに絶句してしまうのだそう。
「美しいものを作ろうとしなかったのに、美しい」
それからは、一生を無名で終わることを望んだという。

「美を追わない仕事。仕事のあとから追ってくる美。」という寛次郎の言葉は、あらためて、心に響きます。美は目的じゃないんだよな、結果なのだ。そうなのだ。
来週の続きも気になる。

京都市内にある寛次郎記念館(2006, Jan. 22 撮影)