なんとか最初の学期を乗り越え、だんだん授業の内容が「学校現場」に焦点をあてたものになってきて嬉しい春学期。最初にいたクラスメイトの何人かが辞めたり他のコースにスイッチしたりで、人数が激減。大丈夫かこのコース?
<2004 Spring春学期>
Theories and practice in multicultural counseling
異文化間カウンセリング。アメリカらしい授業。学校に存在する様々な異文化に対してどう対応するか、そしてそれぞれ異なったニーズに対してどんなカウンセリングが提供できるか。この授業で「文化」とは、人種(白人、黒人、ヒスパニック、ネイティブアメリカン、アジアンアメリカン)はもちろんのこと、社会・経済的格差、性別(ゲイ・レズビアン達も含めて)、宗教、障害のあるなし、等すべて含めて「文化」としていた。そしてアメリカの学校はそういった異文化に本当に柔軟!
ディスカッションもすごかった。教室で、Black Board(授業用オンラインコミュニティ)で議論が続く、オイオイ、私はついていけないよ…と思ってたらアジア人のカウンセリングに対する姿勢についても深く突っ込まれ、私自身自分のアイデンティティを考えるいい機会でした。
たぶん生まれてから初めて考えたことだけれど、父親、母親から受け継いだ血というかそんなもんじゃなくて、もっと、ずっと、遠い先祖―、ん―なんというか、日本という島国で、繰り返し繰り返し受け継がれてきた日本人としての要素!そんなものが、私の中に、脈々と隆々と、確かに流れている、と実感しました。海外に出た日本人なら、多かれ少なかれ、感じることだと思います。
Prevention strategies for school and communities
ドラッグ、アルコール、10代の妊娠、幼児虐待など様々な予防プログラムの立て方について学ぶ。プロジェクトとして10代の自殺予防プログラムを作る(本当は退学予防プログラムをやりたかったんだけど、グループの関係でこうなった)。ちょっと刺激的ですよね、でもアメリカではちらほら聞きます。自殺予防―、日本では秋田県がそういったプログラムを開発中(10代に限定していないけど)らしいです。
このクラスではファイナルの試験が時間制限ありのチームプレイだったんだけど、最後に1人1人に1問ずつ論述式の問題があって、かなり足をひっぱった。ごめん―…。辞書なんか引いてるヒマもなくて、それより問題の答えがあやふやで、ものすっごく不安な気持ちでキーボードに向かっていた記憶があります。成績良くなかったです。しかも英語聴き取りの間違いから、提出物が1つ未完のままで学期が終わってしまった…。ありえない。
Career development
生徒が「自分のやりたいことがわからない…」と相談に来たらどうするか。効果的な進路指導プログラムの立て方を、Superから始まり(またこれがアホほど理論があった…20くらい?クライエントも様々だから当たり前だけど。)様々な理論を学ぶ。また性格検査、アセスメントについても。
バージニア州や他州で使われている進路指導プログラムをリサーチしつつ、これもチーム制で中学生(しかもstudents at risk:成績不良者)のための進路指導プログラムを作る。Career developmentには色んな理論があるけれど、Krumboltzは進路を決めるのは学生の「先天的な素質」「環境条件」「意思決定スキル」そして「学習経験」と言って、初めて社会学習理論をキャリアプランと結び付けて考えた人でした。自分はかなり納得。それとPlanned Happenstance Theory(計画された偶発性理論)も面白かった。中学生には合わないけれど大学生にはこの考え方役立つはず。
Krumboltzの理論と自分を照らし合わせてみても、偶然の出来事や思いがけないことが進路を決めていたりする。今では「起こったことはみな、良いことだ(by 鷺沢萌)」と思うことにしているのだけれど―(笑)。受身じゃいけないけど、能動的に動いた結果の偶然性ならどんなことも受け入れようと思う。
Supervised practicum in school counseling
始まったよ―。アメリカでの初の教育実習2004年の冬でした。最初は中学校。もう本当に右も左も分からぬ状態で、
「なんで生徒に朝ごはんが出るのよ!」とか
「なんで生徒は掃除しないのよ!(アメリカの学校では掃除員・用務員がいる)」とか
「生徒の登校時間が全員7:30なんて早っ!」とか
いちいち色々なことがカルチャーショック。
1学年だけ授業をまかされ、ドラッグ予防からみでDecision makingについて授業。自分を助けてくれるのは、教師だったという経験やスキル(たった3年間だったけれど)なんだな―と実感。日本を離れてから久々に教壇に立った嬉しさがありました。
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ありゃ、去年よく聴いてた映画「アメリ」のサントラCDをヘッドホンで聴いてたら、気分がのって長々と書いてしまった。
<2004 Spring春学期>
Theories and practice in multicultural counseling
異文化間カウンセリング。アメリカらしい授業。学校に存在する様々な異文化に対してどう対応するか、そしてそれぞれ異なったニーズに対してどんなカウンセリングが提供できるか。この授業で「文化」とは、人種(白人、黒人、ヒスパニック、ネイティブアメリカン、アジアンアメリカン)はもちろんのこと、社会・経済的格差、性別(ゲイ・レズビアン達も含めて)、宗教、障害のあるなし、等すべて含めて「文化」としていた。そしてアメリカの学校はそういった異文化に本当に柔軟!
ディスカッションもすごかった。教室で、Black Board(授業用オンラインコミュニティ)で議論が続く、オイオイ、私はついていけないよ…と思ってたらアジア人のカウンセリングに対する姿勢についても深く突っ込まれ、私自身自分のアイデンティティを考えるいい機会でした。
たぶん生まれてから初めて考えたことだけれど、父親、母親から受け継いだ血というかそんなもんじゃなくて、もっと、ずっと、遠い先祖―、ん―なんというか、日本という島国で、繰り返し繰り返し受け継がれてきた日本人としての要素!そんなものが、私の中に、脈々と隆々と、確かに流れている、と実感しました。海外に出た日本人なら、多かれ少なかれ、感じることだと思います。
Prevention strategies for school and communities
ドラッグ、アルコール、10代の妊娠、幼児虐待など様々な予防プログラムの立て方について学ぶ。プロジェクトとして10代の自殺予防プログラムを作る(本当は退学予防プログラムをやりたかったんだけど、グループの関係でこうなった)。ちょっと刺激的ですよね、でもアメリカではちらほら聞きます。自殺予防―、日本では秋田県がそういったプログラムを開発中(10代に限定していないけど)らしいです。
このクラスではファイナルの試験が時間制限ありのチームプレイだったんだけど、最後に1人1人に1問ずつ論述式の問題があって、かなり足をひっぱった。ごめん―…。辞書なんか引いてるヒマもなくて、それより問題の答えがあやふやで、ものすっごく不安な気持ちでキーボードに向かっていた記憶があります。成績良くなかったです。しかも英語聴き取りの間違いから、提出物が1つ未完のままで学期が終わってしまった…。
Career development
生徒が「自分のやりたいことがわからない…」と相談に来たらどうするか。効果的な進路指導プログラムの立て方を、Superから始まり(またこれがアホほど理論があった…20くらい?クライエントも様々だから当たり前だけど。)様々な理論を学ぶ。また性格検査、アセスメントについても。
バージニア州や他州で使われている進路指導プログラムをリサーチしつつ、これもチーム制で中学生(しかもstudents at risk:成績不良者)のための進路指導プログラムを作る。Career developmentには色んな理論があるけれど、Krumboltzは進路を決めるのは学生の「先天的な素質」「環境条件」「意思決定スキル」そして「学習経験」と言って、初めて社会学習理論をキャリアプランと結び付けて考えた人でした。自分はかなり納得。それとPlanned Happenstance Theory(計画された偶発性理論)も面白かった。中学生には合わないけれど大学生にはこの考え方役立つはず。
Krumboltzの理論と自分を照らし合わせてみても、偶然の出来事や思いがけないことが進路を決めていたりする。今では「起こったことはみな、良いことだ(by 鷺沢萌)」と思うことにしているのだけれど―(笑)。受身じゃいけないけど、能動的に動いた結果の偶然性ならどんなことも受け入れようと思う。
Supervised practicum in school counseling
始まったよ―。アメリカでの初の教育実習2004年の冬でした。最初は中学校。もう本当に右も左も分からぬ状態で、
「なんで生徒に朝ごはんが出るのよ!」とか
「なんで生徒は掃除しないのよ!(アメリカの学校では掃除員・用務員がいる)」とか
「生徒の登校時間が全員7:30なんて早っ!」とか
いちいち色々なことがカルチャーショック。
1学年だけ授業をまかされ、ドラッグ予防からみでDecision makingについて授業。自分を助けてくれるのは、教師だったという経験やスキル(たった3年間だったけれど)なんだな―と実感。日本を離れてから久々に教壇に立った嬉しさがありました。
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ありゃ、去年よく聴いてた映画「アメリ」のサントラCDをヘッドホンで聴いてたら、気分がのって長々と書いてしまった。