Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

キンダーガーデンの初日

2020-08-25 13:14:30 | 育児: 5歳〜
【5歳7ヶ月】
今日は息子の現地アメリカでの Kindergartenの初日だった。
前日、学校までクラスで使うプリントやアート素材の入ったパケットを取りに行ったり、"Meet the Teachers"と称してオンラインで幼稚園の担任の先生との顔合わせがあり、その際に Zoomの使い方などをざっとおさらいした。

私たち親のアカウントでログインするのではなく、学区から指定された本人のメールアドレスで新たにアカウントを取得するよう指示があったので、5歳の息子に新しいZoomアカウントを。

初日の今日は、午前9:15〜10:45までの1時間半。
クラスのこどもの人数は22人。
先生は2人(担任+補佐役の先生)。
息子の担任の先生はたぶん40代ぐらいの女の先生。聞いたら教育学博士号まで持っていて、ずっと教育畑いっぽんでやってきたような人だ。

挨拶から始まって、お歌、体を動かす体操、絵本の読み聞かせ、クラス全体での意見交換のトピックは 、
What did you do to get ready for Kindergarten? 
(幼稚園が始まる準備としてなにをしましたか?)
こども達は、
I got my desk! 
My mom got me a new table and a chair!
I got new pencils!
I got my computer!
などなど、新学期にそなえて準備したことを口々に発言していた。
うちの息子は今日はとてもシャイで、自分から手をあげての発言はしなかった(たぶん英語の壁もあるんだろうけど)。

感心なのは、先生方がこども達に "Mute" と "Unmute" の機能を教えて、こどもが自分で発言の際に Unmuteボタンをクリックできるよう指導していたこと。これが自分でできるようになると、親のサポート内容もぐっと減るので助かる。

その他、今日は
"Hip Hip Hooray! I'm a kindergartener today!"
(やった!今日から幼稚園生!)
の冠を紙でつくったり、色をつけたりのクラフト活動。


前日に受け取ったパケットの中には Magig Play-doh というなぞの粘土のかたまりが入っていた。粘土は白のお団子みたいなかたまり。先生はそれをこども達に取り出すよう指示し、こども達がそのお団子を手でこね始めると、あら不思議。白い粘土は色々な色に早変わり!ここはこども達がいっせいにキャーキャーはしゃいでいた。オンラインであっても、なにかフィジカルなものでクラスが盛り上がるというのはうれしい。

うちの息子は、粘土を与えられてからは粘土に集中し、雪だるまのようなフィギュアをつくったところで先生に、
 What did you make, XXX? 
と名指しで聞かれ、
やっと一言目、
Snowman! と発言できた。(ホッ)

最後の30分は Snack & Talk time と称して、好きなスナックを持ってきてコンピュータの前で食べたり、他のお友達とお話ししたりという時間だった。この時はクラスを2つに分けて Breakout room で半分の人数で行われた。先生が一人ファシリテータ役で、こども達に話しかけたり、話題をつくったりしていた。息子は食べ物に興味がないので、他の子達がむしゃむしゃ食べている間もずっと粘土をこねて遊んでいた。

クラスが1時間半で終わったが、宿題として色ぬりと、自分のネームプレートの作成があった。宿題は写真に撮って先生に提出しなければいけないので、クラスの後も気が抜けず、すぐに宿題にとりかからせ、午前中のうちには全部が終わった。午後は自由時間にした。

初日の今日は、私も夫も息子のコンピュータのすぐとなりに陣取って(先生からは見えないところで)クラスの行方を見守っていたのだが、1時間半、ちゃんと座って入られたし、まずまずだったのではないかと思う。こんなかたちでキンダーガーデンが始まるなんて1年前は想像だにしなかったけれど、これが新しい現実だ。この先、ずっとオンラインだと緊張感もなくなってきっとダレてくるだろうな、、、それも心配だけどとりあえず無事にキンダー初日は終了した。

余談:
学区から与えられた息子のメールアドレスは、学区なりのフォーミュラで生成されたアドレスなのだが息子の名前の後ろには 33 という数字が入っていた。聞いてみたら 33 は今年度キンダーに入学した子達が高校を卒業するときの年数なのだと。つまり、2033年に息子はこの学区の高校を卒業する、ということ。無事にこの学区で、小〜中〜高校まで終わらせれば、息子は Class of 2033! として祝福されるということ。それを聞いたとき、これから始まる長い学校生活を思って気が遠くなるような思いがした。と同時に、K12*がついに始まったんだ、と実感した。

*K12 はアメリカの教育制度、幼稚園のKから始まって高校が終わる12年生までの13年間の教育期間を指す。

2020年、夏

2020-08-23 23:36:24 | 育児: 5歳〜
【5歳7ヶ月】
2020年の夏は日本やセルビア(夫の実家)への帰省もなく、ずっとベイエリアで過ごした。特に息子の夏の予定は、日本語幼稚園を卒園してからはまったくの白紙状態だったので、6月は息子の受け入れ先探しに奔走した。

結果、6月中旬から7月いっぱいまで、息子は日本人がやっている日本語によるサマーキャンプ(習い事のようなもの)に送り込むことができた。このあたりのサマーキャンプは軒並みキャンセルかオンラインへの移行が決まっていたので、生身でいけるこのこじんまりとしたキャンプの存在はありがたかった。言語も日本語だったので日本語幼稚園の延長で息子は臆せず参加できた。このキャンプは日本人の方が個人的にオーガナイズしているようで、こどもの人数もトータルで9人。3歳から5歳までのミックスクラス。内容はサイエンス、実験、アート、工作、などなど。
  • 場所が遠い、片道高速で30分。
  • 午前10時〜午後1時までの3時間プログラム
  • 毎日ではなくて週に2回(火曜と木曜)だけ
という、在宅勤務をつづける私たちにとって、この条件は少々きつかったけれど(週に2回送迎で時間をとられる)、これがなかったら月曜から金曜までまったく「予定がない」息子である。それよりは、一応週に2回「行くところがある」というのはメリハリにもなってよかった。キャンプの内容も毎回興味深くて、もともと好奇心旺盛な息子は実験やらアートを楽しんでいた。

それ以外の日々の活動としては、うちのコンドのお隣に住んでいる2つ上の女の子とよく遊んでいた。コロナのことは気にはなるけれど、けっこう毎日のように遊んでいたので家族ぐるみで交流がある。すぐ隣に遊び相手がいるというこの環境に息子は救われていたと思う。

その他、この夏の出かけ先は、どこも1泊2日などの短距離でいけるところ。考えてみるとカリフォルニアのベイエリアは行き先に恵まれていて、この夏は週末のたびにいろんなところへ車で出かけた。

■サンタクルズ (Santa Cruz)
1泊2日。ウェットスーツを着てボディボードとペダルボードに初挑戦。


■ロータス (Lotus)
1泊2日。キャンピングではなくて、グランピング(写真にあるようにキャンバステントがあらかじめセッティングされていて楽チン)。家族3人で American Riverにてラフティングに挑戦。ラフティングは最高に楽しかったけれど携帯は持っていけなかったので写真が一枚もない。


■レイクタホ (Lake Tahoe, Kirkwood)
2泊3日。夫の友人が所有するタホの山の中の一軒家を貸してもらった。これはお隣家族と一緒に出かけたので息子は終始遊び相手がいて本当に楽しそうだった。ネットがつながらないような山の中だったけれど、こころのデトックスになった。



■ナパ (Napa)
1泊2日。行ってみれば家から本当に近い。車で40分で着いてしまう。日帰りで十分なのだけど、息子のためにプール利用したくてホテルに宿泊。もちろんワイナリー巡りなどに興味はない息子、日中はずっとホテルのプールで過ごし、外出といえばナパのダウンタウンを散策した程度。


■モントレー (Monterey)
1泊2日。自転車を持って行ってモントレーの海岸沿いをサイクリングした。ところどころビーチに寄るのだが、砂浜のビーチもあれば、岩山のビーチもあり西海岸のいろんな表情がみられて楽しかった。


-----

月曜から金曜までずっと家で仕事していると、週末になる頃には遠出したくなる。パンデミックとはいうものの、この時期ホテルはほぼ満杯。国外に出かけられなかった人たちが近場でのショートバケーションをちょこちょこと楽しんでいるんだろう。もちろんレストランなどは開いていないので、外のダイニングテラスがあれば外で、なければ持ち帰りにして公園のベンチで食べたりホテルで食べたりという感じだった。

息子はこの夏で水に対する恐怖心がなくなり、プールや水の中にじゃんじゃん飛び込むようになった。まだ息つぎがうまくできないから長い間は泳げないけれど、クロールらしきものができるようになったのは大きな進歩。

さて、そんな息子の Kindergarten が来週から始まる。もちろんすべてオンラインで。息子は日本語の幼稚園に3年行ったけれど、年齢的には現地アメリカでの Kindergarten に入る年齢なのだ。これから始まる英語環境での新しい挑戦。親子ともども胸の中は不安と期待で入り混じっている。特に息子は日本語が母語で、英語をほとんど話さないので、最初の数ヶ月は言語の壁で苦労するだろう。それでもすぐに英語に洗脳されて、その後は日本語を話さなくなるだろう、、、(私としてはそっちの方が心配)。

新しい公立の Kindergarten からは毎日続々と新年度に関するお知らせが届く。息子には数日前に学区からノートパソコン(Chromebook)が支給された。それを受け取って以来、「これは僕のコンピュータ!」と誇らしげにしていて息子ながらに新学期が始まるのを楽しみにしている。

学校がはじまる。息子はどう変化していくのだろうか。