Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

サーフィンをしに行った

2012-07-29 20:19:16 | サンフランシスコ

ベイエリアの豊かな自然。
今日も青い空でいてくれてありがとう、と空に感謝。


同僚達とサンフランシスコの北へ1時間ほどのドライブ。
Bolinas に住む友人を訪れる。目的はサーフィン。
私がサーフボードをつかむ日がくるなんて、ちと信じられない。


サーフショップの人達も、街ですれ違う人達も、
この小さな Bolinas という場所ではみなが知り合い。
サーフボードと、ウェットスーツ、足袋のようなブーツをレンタル。


ビギナーの私は2時間ほどのレッスンを受けた。
(ビーチにはサーフボード以外持って行かない、と言われたので)
サーフィンしている間の写真や、ビーチでの写真はまったくないけれど、
何もかもが初めての体験で、海のなかでは無我夢中だった。

ここのビーチは遠浅で波がおだやか。初心者にぴったりの環境(溺れる心配なし!)。
全身をウェットスーツにつつみ、波がくるのを待って、
ボードの上でパドリングをしながらうまく波をキャッチ。

それでも2時間の間にボードの上にバランスよく立てるようにはならなかった。。
でも Bolinas の青い空、青い海、仲間と、オットセイ(!)と一緒に泳いだ今日のこの日。
次回またチャレンジしたい、と思えるほどいい1日だった。

I love San Francisco!

2012-07-28 21:37:13 | サウジアラビア
サウジアラビアに行ってからよけいにサンフランシスコのことが好きになった。向こうにいる2週間のあいだ、どれだけバークレーの自分の家を恋しいと思ったか計り知れない。ベイエリアの青い空と、からりとした太陽、そしてさらりとした空気を思い出しては、帰る日を心待ちにしていた。恋しいと思ったのは、天気だけでなく、この場所が持つポジティブでインターナショナルな雰囲気。異質なものを受け入れる多様性と、政治的にも社会的にも進歩的なこの街から感じる活力。カリフォルニアの自由な精神に満ちあふれた人々、オープンで、フレンドリーで、少々エキセントリック。そして地元のおいしい野菜、フルーツ。

この場所を離れてみて初めて、ベイエリアの空がどれだけ青いか気づいた。
その空の下、「ふつうの日常」を送っていた自分の幸運さにも。

サウジアラビアから帰ってきてからは目にうつる何もかもが、それまでとは違って見えた。まるでひとつ追加されたフィルターを通して見ているように、とにかくすべての、それまで当たり前だと思っていたことが実はそうじゃないんだと思えた。そして、それまでの自分のふつうの日常(欧米の文化や日本で生まれ育ってふつうにあった環境)に感謝したい気持ちになった。

帰りの飛行機がまずサウジを出てパリ空港に到着したとたん、頭の中で異次元から舞い戻ってきたような強烈な「巻き戻し」が起こった。欧米文化にふたたび帰ってきたときの逆カルチャーショックというか。パリ空港では、女性は肌を露出し、カラフルな服を着て、男女はふつうに寄り添い抱き合い、手をつなぎ、人前で別れのキスをする。サウジに2週間いただけで、まるっきり保守的に洗脳されてしまった私のアタマは、そのパリの光景を処理するのに手間取った。慣れ親しんだ欧米文化の日常がすごく新鮮かつ進歩的に映った。

帰りの道中がそんなだったから、サンフランシスコに帰ってきたときの安堵感といったら計り知れない。7月のまだひんやりとした空気を感じたとたんに、「帰ってきたー!」と自由になった気がした。毎日が過ごしやすい気候であること。ふつうに服を着て外出できること。着飾ったり、おしゃれしたり、ファッションを誰に気兼ねすることもなく楽しめること。車を運転できる自由。公共交通機関が選べること。新鮮な野菜と果物がいつでも手に入ること。バリバリと働けること。そして自分の職場をとりまくクリエイティブな環境。仕事に情熱をそそぐ人々、ファミリーのような同僚達。それらのすべてを奇跡と思って、あらためて感謝した。


(サンフランシスコ湾のサンセット)

今回のサウジアラビア行きは、自分の暮らす街や文化、仕事についてあらためてふりかえる視点をくれた。自分の視野が広がったとか、価値観を変えた、なんていうとすごく陳腐に聞こえるけれど、言葉にするとそうなってしまう。これはきっと経験した人にしかわからない感覚だと思う。言葉にしても人に話しても、たぶん、自分の身をもって飛び込んで行ってみた人にしか分からないような。あえて言うならカセットテープの A面だけだと思っていたのに B面を発見したような感覚というか。いや、レコード盤の裏面も再生できることに気がついたときのような、、、。いやそんな小さな時代遅れなたとえじゃなくて、人生が B面もあった、世界に B面が存在した!みたいな、、。うーん、わからない(笑)。。

ともあれ、その形容しがたい感覚が自分のなかに経験として蓄積していくことは、とても幸運なことだと思う。経験は誰にも持って行かれない財産。お金やモノは誰かに持って行かれたり、なくなったりするけど、「経験」は自分のなかにずっと残るもの。あしたからの自分をつくるリソースに、きっとなってくれることでしょう。

感謝。

サウジアラビアあれこれ(4)

2012-07-25 05:19:45 | サウジアラビア
あっという間に7月が終わっていく。昨夜つかれて夜10時に寝たら朝4時に目が覚めてしまった。お腹がぐぅぐぅ。むくむくと起き出して熱い日本茶をいれて、どら焼きを食べたらブログのことが気になった。あぁ、、、サウジアラビア日記ひきずりすぎ!でもまだ書いておこう!

■ガソリン
本っ当に安かった。水より安い。
アメリカのガソリンに比べると10分の1の値段!アメリカではいま1ガロン(=3.8リットル)4ドルぐらいだから、1リットルが 85~90円ぐらい(1ドル=80円~90円で計算)。サウジアラビアはそれの10分の1だから、ガソリン1リットルあたり10円以下ということになる。


街を見渡せば、走っている車はいい車ばかり。道路も日本なみに整備されていて、アメリカの道みたいにデコボコとかつぎはぎみたいな箇所がまったくない。

■運転マナー
非常にわるい。考えてみれば、女性の運転は禁止されているので、運転しているのはみな男性ということになる。一言でいえば、「荒い」運転。信号が青になるとみな一斉にクラクションを鳴らす(つまっているわけでもないのに)。あれは何なんだろうね。ウィンカーなんて出さないし、急な車線変更は毎度のこと。スピード出し過ぎ、接触すれすれ、なんていう場面がほぼ毎日で、滞在中何度も心臓に悪い思いをしたし、実際に交通事故(車同士の衝突)を2回目撃した。

■お祈り:
イスラム教ですから、礼拝が1日に5回。
時間になるとメッカの方角に向かって、地べた(カーペット)に膝をついてお祈り。お祈りの間はいろいろなものが一時中断された。夕方のスーパーマーケットで買い物中にお祈りの時間とぶつかると、店員さんらがみなお祈りに行ってしまうので30分ほどレジがストップしてしまう(さっさと出たいのに足止めを食らったこと数回)。個人店だったら店のシャッターが閉まるので外に追い出される。サイエンスフェスティバルでもお祈りの時間中はぐっと来訪者の数が減るし、雇っているファシリテーターもさーっとモスクのほうへ消えてしまうので手薄になる。それもこれも、イスラム教圏内ならではの出来事なので新鮮だったけれど。


(お祈り時間中、人がぐっと少なくなりガランとしているスーパーマーケット)

私が滞在していた Al Khobar はタイムゾーンの一番東の端にあるため、1回目のお祈り(日の出の1時間半前)のときはまだ3時半!正直、時差ぼけのためなかなか寝つけないなか、この3時半に鳴り響くアザーンを何度聞いたか分からない(アザーンとは、礼拝への呼びかけのこと。時間になると街中に設置してあるスピーカーから「アッラーは偉大なり~、礼拝に来たれ~」という意味の呼び声が一斉にかかるの・・)。

一度ひとりの信仰深いサウジ人がハーフパンツを履いていた他の男性に「おい、お前、そんな格好じゃお祈りできないだろ!」と注意をしていた場面に出くわした。ハーフパンツの何が悪いのか最初は分からなかったがよく聞いてみたら、お祈りは膝をつくのでハーフパンツではお祈りに差し支える、と言う。それにそんな格好でみっともない!というニュアンスも感じた。よくまわりを見わたすと男性でハーフパンツ履いてる人いない(ビーチでは別)。しかしこの注意されたほうの男性は開き直って「オレは祈らねえから膝をつく必要はないんだ!」と言い返していたのだが、この後よけいにお説教されていた。。サウジ人と言えども、信仰の深さ/度合いはホント人それぞれ。

■英語:
サイエンスフェスティバル会場でワークショップをするとき、私たちが使う言語は英語。ただ来場しているお客さん達は(とくに小さな子どもや年輩の方々)アラビア語オンリーという場合がありました。そういうときは、現地で雇ったファシリテーター達にあいだに入ってもらいます。

ていうか、一緒に働いた現地ファシリテーター達みんな英語上手。今回おもに雇われたのは地元の理工系大学の学生達。聞けば大学での授業はすべて英語で行われるのだそう。アメリカ人同僚に混ざってひとりノンネイティブだった私は、興味津々と「ねぇ、みんな英語上手だね、どこで覚えたの?どこかに留学したの?」と聞きまくりました。もちろんアメリカ留学している人もいたけれど、半数以上はみな一様に「学校で習うよ」程度の答え。えー、学校でどんな英語教育してるんだろ!英語は中学校から始まるらしいが、普通の「話し言葉」をすごくマスターしている印象。あとはアメリカのテレビ番組がたくさんやっているので小さい頃からそういうの見て育ってきたのも大きいとか。



こうして地球の反対側まで来て、まったく異なる文化のなかで生きる人達とコミュニケーションする手段がやはり英語。英語は基本。サウジから一歩も出たことのない学生達でも、第2言語である英語をなんなく操ってふつうに仕事を遂行する姿はなんというか、たのもしい。あの「肩に力の入ってなさ」がいいんだよなぁ。「たかが英語」くらいにしか思ってないよあの人達。たぶん話し言葉から入っているから、コミュニケーションが円滑。たくさん間違えるし、アクセントだってばりばり入っているけど、それでいいのだ。それが世界の英語なのだ、まずはね。それでいいのに、どうして日本では、完璧主義の風潮というか「英語しっかりしゃべれるようにならないと!」などという要らぬテンションがつきまとうのだろうか、と思ったり。

サウジアラビアあれこれ(3)

2012-07-14 12:18:08 | サウジアラビア
さー、忘れないうちに書き留めておかないと!
サウジアラビアでのあれこれ(3)です。

■アバヤ
なんといっても、外国人女性がサウジアラビアを訪れる際に最初に思うのはこのアバヤのこと。到着したら空港で着用、ということを聞いていたので、私も出発前にバークレーのイスラム系ショップで1着購入(私が買ったのは安物 $60)。


行く前はアバヤ事情がよくわからなかったのでとにかくシンプルなものにしようと思って、
ビーズの装飾が少しだけついているだけのものにしたのです。


実際サウジについてみたら、女性はみなアバヤを着ていると言っても、よく見ると彼女達なりにおしゃれを楽しんでいる様子がわかりました。袖や袖口、襟ぐりに大きな刺繍が施してある素敵なアバヤ。これはサイエンスフェスティバル会場にての写真。


ティーンの女子達の着ているアバヤもこんなふうに袖に装飾がしてある。これは私たちのブースで遊んでいるこども達の写真。

サウジアラビアの女の子達がいつからアバヤを着るのかというと、具体的には初潮をむかえたら着始めることになっているそう。つまり、こどもを産める年齢(初潮)=女性になる、ということ。ひとたび「女性」の年齢になったら男性の目から身体を守らなければいけません。アバヤ着用の主な目的は身体のラインを隠す(=強調しない)ため。これも誘惑に弱い男性を不要に刺激しないためだとか。だから親族以外の男性に対して、髪の毛や肌を見せることは禁じられているのだって。


信仰の度合いや家族のしきたりによって、顔を覆うか覆わないかは人それぞれのようです。でも、身体全体と髪の毛はみな一様に覆われています(外国人女性の場合アタマは覆わなくてよい)。


毎日着ていたアバヤ。

帰りにリヤド空港でパスポートコントロールと税関を通り抜けた後、すぐにお手洗いに駆け込んでアバヤを脱ぎ捨てました(本当にゴミ箱に捨ててきた)。1着しか持っていなかったので、毎日、毎日、同じものを2週間以上も着続けて(毎晩手洗い!外が暑いから1時間ですぐ乾く)もう見たくないほどだった・・・。

普通にジーンズに Tシャツになって自由になった気がした。
自分の服で飛行機に乗り込んだときの解放感は忘れられないなぁー。

サウジアラビアあれこれ(2)

2012-07-08 20:58:52 | サウジアラビア
また今回もサウジアラビアの旅のかけらを綴っていきますね。

■アラビアコーヒー
サウジアラビアにはスターバックスをはじめ欧米スタイルのカフェもたくさんあったけれど、伝統的なコーヒーといえば、やはりアラビアコーヒー。


最初とてもコーヒーには見えなかった。
色といい香りといい。コーヒーカップは日本のおちょこ程の小さなカップです。色は少しミルクがかった琥珀色。初めてカップを口に近づけた時、強烈な香りが鼻から脳までつきぬけていったのは忘れられない思い出。それまで飲んでいた欧米スタイルのコーヒーとはまったく異なる飲み物であることを即座に理解。

いわゆるコーヒーの香りなんか一切せず、代わりに芳香なカルダモンというスパイスの香り。聞けば、様々なスパイスを使っているのだそう。カルダモンは絶対的な存在で、他にサフランにシナモンなど。サウジアラビアでは客人をもてなすのには必ずこのコーヒー。家庭によってレシピは様々なようだけど、カルダモンなくしてはサウジコーヒーは語れません。小さなカップなので2杯、3杯といけますが、「もう結構です」という合図はカップを横に振ることだそう。


同僚達はこれにハマってホテルのロビーで毎朝ふるまわれるアラビアコーヒーを2杯、3杯と飲んでいました。私は最後までこの香りを身体がうけつけなかった・・・(心のなかで「スターバックスー!」と叫ぶ日々)。ただ、お茶うけとしてデーツが一緒に出されるのだけど、これは抜群の相性でした。

■たばこ、喫煙
これまたカリフォルニアに慣れすぎて忘れていたこと:世の中には、たばこというものがある、ということ。カリフォルニアでは吸える場所はかなり制限されるので(外ぐらいか?)、ふだんの生活のなかでたばこの煙の被害にあうことはありません。ホテル、レストラン、カフェ、駅、ショッピングモール、etc. カリフォルニアでは絶対に公共の場でタバコは吸えないし、禁煙はものすごーく徹底されている。

それがサウジアラビアときたら、、、。到着初日、初めて足を踏み入れたホテルのロビーで感じたのは「うわ、日本みたい!」ということ。屋内でたばこの匂いがすること自体が久しぶりで、私の嗅覚が日本を思い出したのでした。しかもひと昔前の日本というか。どこでも喫煙天国!どこにでも灰皿が当たり前のように置いてあるよ、みたいな。分煙もまったくされていない。基本、ホテルのロビー、レストラン、ショッピングモール、とにかく人が集まるところはどこでも喫煙がOKのよう(カリフォルニアの真逆!)。吸っているのは男性がほとんど。白いトーブ(サウジ男性の伝統衣装)を身にまとった人からカジュアルな服装の人まで、誰でも。お酒ない代わりにタバコが流行るのかな、と思ったり。毎日着ていたアバヤに匂いがつくので、サウジアラビアの喫煙文化には本当に辟易。ホテルの自分の部屋は禁煙ルームでよかったー。

サウジアラビアあれこれ(1)

2012-07-08 09:58:44 | サウジアラビア
せっかく仕事でサウジアラビアという珍しい国に行ったので、滞在のあいだに見聞きしたことを忘れないうちにメモっておこうと思う。そんなわけで、サウジアラビアあれこれその1。

■くだものや野菜:
見渡すかぎりの砂漠ですから、ここで育つ作物はそうそうないわけで。
スーパーマーケットに行くとアメリカ同様に生鮮食品があるにはあるのだけど、産地をみるとどれも、遠いところから運ばれてきたものばかり。例えばカリフォルニアは今さくらんぼが旬ですが、それと同じさくらんぼをサウジアラビアのスーパーで見つけた。パックには「Product of USA」と書いてある。それを見てこのさくらんぼが摘まれてからここにたどりつくまでの長~い行程を思った。よくみると茎の部分は新鮮味を失い、乾き上がって茶色くなっている。と同時に、サンフランシスコやバークレーのファーマーズマーケットで地元の人がつくった地元の野菜やフルーツを買い物していた自分をふりかえり、なんと幸せな日常だったかと実感した。


それでもサウジアラビア特産のフルーツがあります。
砂漠でも育つなつめやし(デーツ)。これは毎日たくさん食べた。ドライフルーツになっていて、糖質は満点。味は日本の干し柿をさらに甘くした感じ。ワークショップでつかれた時に、スタッフエリアに置いてあるデーツをつまむのが常でした。


中学生の頃「なつめやし」って地理の授業で出てきたよなぁ。今やっと実体験と身体的感覚を持って覚えたよ。なつめやし:中東の乾燥地域で生産、サウジアラビアはエジプトに次ぐ第二の生産量をほこるって。現地で出会ったファシリテーターは庭にデーツを栽培している人もたくさん。ほんと、庭にデーツの木があって、黄色い実をたわわにつけていました。過酷な砂漠環境でも生きていけるデーツ。栄養分としては、鉄分、カルシウム、カリウム、リンなどのミネラルが豊富。

■水:
私が滞在していた Al Khobar は、サウジアラビアの東側、ペルシャ湾岸にありました。ある日、車で巨大な工場の前を通りかかった。すると同行していた現地ファシリテーターが、これは海水を真水に換えるための工場なのだと説明してくれた。

その時、彼女が「海水淡水化」という英単語をおぼろげながら、
"desalt...no, Oh! DESALINATION!"と思い出して私たちに語ってくれたのが印象的。恥ずかしながら、私はこの時はじめて自分がそれまでホテルで使っていた水やお湯が、もとは海水で、この設備で真水に変換されて送り出されてきたものだということを知った。

へぇ~、、、さすがお金あるなぁ、サウジアラビア。
海水を真水に換えるなんて、そのプロセス、技術やコストは相当なもののはず。しかし雨もほとんど降らないこの砂漠環境で人々の生活を支えるには、費用はかかるがやはり海水淡水化の設備に頼らざるを得ないのだろうね(石油で稼いだお金があるしね)。

でもこの水は農業にはめったに使われないそう。農業をするのに十分な土地はあれど、作物で得られる利益よりも育成に使う水のほうが高くつく。そんなわけで上の話にもつながるけどサウジアラビアは農作物のほとんどを輸入依存しているのだそう。


それ以降、街中でスプリンクラーがくるくるまわって人工的に植えられた緑の芝生や街路樹に水をまいてるのを見るたび、ものすごーく違和感を感じる自分。水をまいてもこの暑さではすぐに蒸発していく。砂漠という無理な環境で都市生活を成立させるため、景観を良くするためだけに人工的に植えられた植物達を、人工的に手間ひまかけてつくられた水で育てる。なんというかねぇ、、、お金があるがゆえに、虚構のうえに虚構をかさねているようなね、そんな不自然さを感じたよ。


今日はこのへんで。
また思いつくままにサウジアラビアあれこれをアップします。

旅の終わりの朝ごはん

2012-07-02 21:47:38 | サウジアラビア
サウジアラビア、16日間の長い滞在の終わり。
最終日は現地ファシリテーターの男子学生達がビーチで朝ごはんを食べる会を企画してくれた。サウジアラビアではビーチに行くのは朝か夜がふつう。陽があがっている昼間はとても暑すぎるため。帰りのフライトが夕方だったので、朝6時にホテルに迎えにきた彼らとともに早朝の海へ。

※ふつうなら男女がこのように出かけたりするのは禁じられているよう。ただ私達が外国人であること、同僚達といっしょなこと、仕事で訪れていることから、サウジ人の彼らもこのように外出を企画してくれました(サウジ人女子は誰も来なかった)。


ここはふつうのビーチなのでもちろん黒いアバヤを脱げるわけもなく。
この写真は誰が撮ったのか覚えていないけど、私がこのとき見ていたもの:現地のサウジ人の女性がこどもと海に入るところ。もちろん水着なんて着てはいけない。彼女はアバヤのまま海に入っていた・・・。写真では黒い点にしか見えないか。男子学生達に聞いたら海水浴用のアバヤというものがあるのだそう。


学生達が調達してくれたサウジアラビアの朝ごはん。
ピタパンに、卵でできたソースやらレバーやら、いろいろとディップして食べる。おいしいけど、旅の終わりには私の胃はそうとう弱っていた。お腹の具合がいつもゆるゆる~~(何が悪かったのかわからないけど)。これから飛行機に乗るので、これ以上悪化するのは避けたいと思ってあまり食べられず。


箱いっぱいの朝ごはんを用意してくれた男子達に感謝。


同僚達、サウジ人学生達。ちょっとピンぼけ。
こうしてみると誰がインストラクターで誰が学生なのやらわからん。みんな一緒に見える。

16日間。
あっという間だった!サイエンスフェスティバルはまだ2週間続く。私たちの同僚グループはこのタイミングで、新たにエクスプロラトリアムから送られてきた後半チームの同僚達とバトンタッチ。学生達といっしょにワークショップをし始めて10日あまり、ようやくチームのダイナミクスが見られるようになり、ひとりひとりが個として際立ってきたところ。また、ファシリテーションや私たちが理想とする学びの場づくりについても、みなが真剣に考えはじめてようやく彼らの中にイチシアティブをとるような姿が見え始めたころ。

そのタイミングで去るのは本当に名残惜しい。

でも、後半の同僚チームもすばらしいエデュケーター達。後からやってきた同僚が最初の2日を過ごして「明らかにここに学びのカルチャーを植え付けたね。見てすぐ分かるよ。」と言ってくれたことがうれしかった。

後半チームにも期待している。