Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

なんでもない日曜日

2011-09-12 21:16:38 | バークレー
バークレー市内、サイクリングに出かけた日曜日。
夕食はだいぶ前に見つけたEmeryvilleの住宅街の中のレストラン。見た目は古い一軒家。でも中は素敵な木造。友達づてにすごく人気のあるレストランだと聞いた。


なんとも味のある赤いドアよ。一見するとひなびた海の家みたいなの。


窓際の光がよく入るテーブルに通してもらった。
ここからだとお庭も見えて気持ちいいな。私たちはサイクリングの格好だったのでかなりスポーティないでたち。2人とも短パンです。いや、私はそんな「短」じゃないけど。ハーフパンツぐらいか。


アボカド大好き。バルサミコ酢とアボカドのブルスケッタ。


Branzino(ブランジーノ)という魚の名前。アメリカに来てから覚えた名前。こないだニューヨークでもフィリップのお母さんがグリルしてくれたお魚。Branzino とは、シーバスのこと。日本名でスズキ。淡白でおいしい。


お店を出る頃にはよい感じに日が暮れて。
満腹になったふたりは自転車をすごーくゆっくりこぎながら家路につきました。

そんな日曜日。
写真がきれいだったのと、なんでもない日曜日のひと時を残しておきたくて投稿。
新学期となり日本人学校での教員の仕事も再開し、またまた週休1日の生活となった今。日曜日の過ごし方がすごく大切。今のところは遠出せず、近所でのんびりまーったり過ごすというのがお気に入り。

Townhouse
5862 Doyle Street,
Emeryville, CA 94608
Tel) 510-652-6151

イラストの仕事がきた

2011-09-09 09:17:55 | エクスプロラトリアム
今日仕事に行ったら仲間うちからさっそくイラストの依頼があってうれしいやら、びっくりするやら、緊張するやら。展開の速さはあいかわらずだけど、We would like to take advantages of your newly found skill. とか言いながらちゃんとそれを生かしてくれる場をこんなふうにつくってくれたことは嬉しい。みんな、やさしいなぁ。けど期待にそえるかなぁ。

頼まれたイラストは3件。
展示内容をビジュアルに説明するもの。

うー、、、できるのかなぁ。

自分に発見

2011-09-08 07:05:16 | エクスプロラトリアム
今日はうれしかった。

仕事でイラストをほめられた!
しかも手描きで描いたものをほめられた。

あるプロジェクトのために描いてみたものなのだけど、まったく自信がなかった。絵なんて仕事として描いたことないのだ。(ちなみにこれは全員に課されたオープンエンドな課題で、アウトプットは絵でなくて言葉で説明したものでもよかった。でも、ノンネイティブの私には言葉上の微妙な差異やニュアンスを使い分けてアウトプットするのはむずかしいと思い、イラスト8割、言葉2割にしたのだ。)

でも昨日の夜遅くになっても考えがまとまらず終わらなくて、もう今朝は「とにかく、時間をかけて一生懸命やったんだなー」ってことがみんなに伝わればそれでいいや(→投げやり)、という望みの低い状態で仕事に向かった。

でもふたを開けてみれば、その私のあぶなっかしいイラストが、みんなに気に入られて「この線でいこう」となったのだ。

ひぇー!
ほんとですか!

自分のアウトプットがチームのみんなを動かすときの快感と言ったら!

しかも、「スタイルがある」「これまさに僕がイメージしてた(ほしかった)絵!」「このチームらしい」「今のところこれがベスト!」etc. ポジティブなコメントばかり。なかには「トーンがどこか日本的だよね」というコメントも(どの部分が?というのはわからない。かもしだす雰囲気が日本なんだって)。とにかく、この予想だにしていなかった好反応に私はケタケタ笑ってしまった。

これまで、絵やイラストを習ったことはない。
習ったことないけど、自己流でやってみんなに(それも職場のプロフェッショナルな人達に!)ほめられる、なんてことが今ごろになってもありうるんだなぁということが大発見だった。内心、「え、これで喜んでもらえるなら私もっと描けるよ?」とも思ってしまった。今のチームにきて1年以上たって、新たに見つけた貢献できる分野、といったら大げさでおこがましいけれど、ふだんの仕事プラスαで新しい趣味を見つけた気分!

あぁ、うれしかった。
イラストの写真をのせたいところですが、A3の手描きの企画書のようなもので一枚きりしかなく、デザイナーさんが「この路線でいく」という参考のためその1枚を持って帰ってしまったので手元にない。。でもうれしかった記念に記事を投稿。

手で考える

2011-09-05 10:47:19 | エクスプロラトリアム
手はただ動くのではなく、いつも奥に心が控えていて、これがものを創らせたり、働きに悦びを与えたり、また道徳を守らせたりするのであります。そうしてこれこそは品物に美しい性質を与える原因であると思われます。それ故手仕事は一面に心の仕事だと申してよいでありましょう。

柳宗悦「手仕事の日本」より


-----

Labor Dayで休日なので家にいる(アサインメントたくさん)。
上のは、いい文章だなぁと思ったのでメモ。

今、私たちのグループでは、チームのアイデンティティをかため、文章やデザイン、プロダクトとしてアウトプットしていく作業が行われており、それゆえ「自分たちがやっていることってなんだろう」と考えざるをえない日々が続いています。

自分のチームのアイデンティティを思うとき、まっさきに思うのは「手で考える」ということ。私たちの誰もが、誰かの教えやレクチャーでは学ばず、常に自分で何かをつくろうとし、行き詰まり、壁にあたり、でもそれをどうにかこうにか乗り越え、カタチにすることで学んでいる、そんな集団なのです。

そのとき一番頼りになるのが、自分たちの手。
昔、河井寛次郎さんが言った「手考足思」という言葉が好きだったけれど、あの頃よりも今はもっとビビッドにこの言葉をとらえることができている気がするなぁ。「手を動かして考え、自分の足で歩きながら思いをめぐらせる」そのとき頭でっかちに考えたことなんて、二の次、三の次なのだ。たぶん。

実際に動くこと、身体のなかでも実際に動かせるところから、ものづくりって始まるのだと今はつよく思う。手から生まれたもの、ひとの手仕事をリスペクトしたい気持ちはふだんから持っているけれど、冒頭のような文章を読み直すと気持ちも新しくなるもの。

-----

あぁ、こんな現実逃避のブログ書いてないで、さっさとやることやらねばー!

無印良品

2011-09-04 17:05:32 | ニューヨーク
ニューヨークへ行って嬉しかったことは、無印良品のお店に行けたこと(日本からこれを読んでいる人にはなんのおもしろみもないかもね)。地味やね。

無印良品は京都に住んでいた頃に近所のジャスコに入ってたので、とても身近なお店でしたが、アメリカに来てから2年。私の生活から無印はさっぱりなくなりました。なければないで、必要ないかというとそうでもない。

この2年間、心のなかで「むじるし~!」と叫ぶことしばしば。
それは、旅行に行くのに小分け用のボトルを買いたいとき、なんでもない木のお箸をたくさん買いたいとき、生成り色の印刷用ペーパーを探しているとき、ワークショップ等で使う色とりどりの素材を入れるアクリル透明容器を探しているとき、靴下、Tシャツ、ふだん着がだんだん古びてきててシンプルなシャツを新調したいとき。

とにかく、シンプルで、清潔で、実用的なもの一般を探してるときは必ず、
「むじるしがあればいいのに!」と思ってきたのです。
とくに収納用品については、シンプルで、まっすぐなラインや直角しか使っていなく、ノーマーク、ノーロゴ、なものをアメリカで見つけるのは無理、と悟りました。



それが、今回のニューヨーク散歩でSOHOを歩いているときに無印良品のお店に2年ぶりに立ち寄れた!(ぜんぜん下調べせずに歩いてたので、出会った時はうれしかった!)お店のなかはBGMも雰囲気も商品も、日本の無印良品そのもの!店員さんも日本人。

このシンプルさ。
ふつうであることがこんなに心地よく、
ふつうであることがこんなにもあたたかいなんて。
おぉ、アメリカにきて2年、忘れかけていたよ。

サンフランシスコにかわいいものはたくさんあると言えど、無印のようにシンプルなのは見つけられないなぁ。日本のデザインはひき算で、アメリカのはたし算なんだもの。

サンフランシスコに進出してくれないかなぁ。無印。
買ったものは、私サイズのキャミソールとふわっとしたガーゼコットンのチュニック。心がひたひたと満たされました。生活のなかに、無印良品という選択肢がふつうに浸透してた日本。あの生活はめぐまれてたんだと思う。I miss that.

(今ネットで見てたら、SOHO店よりもTimes Square店のほうが新しく店舗も広々しているそう!次回は必ずタイムズスクエア店に行くぞー!)