Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

Interstellar (インターステラー) はやや難解でした

2014-11-10 23:41:26 | エイガ、DVD
フィリップが、主演のマシュー・マコノヒー (Matthew McConaughey) という俳優さんのファンなので、つきあいで観に行きました。つい最近も家でマシュー・マコノヒーの映画 Mud を観たばかりだったので、「あぁ、この人か」という程度の認識。でも Wolf of Wall Street にも出てたんだねー、この人。そしてアカデミー主演男優賞を受賞したばかりだとか。確かに、役によって全然印象が違う演技派の男優さん。


映画はね、久しぶりに言葉の壁を感じました。大筋は分かったけど細かいところを理解するのは困難でした。前半は展開が早くて「え?もう?」と思うこともあるし、かといって2時間半超えの長編なので途中「長いなー」と思っちゃうこともあるし、なんだかね。難解な宇宙物理学の理論をああだこうだと言ってる場面は私の英語力では細かいことまで理解できませんでした(でもそれがストーリーにもからんでくるのでやっかい)。で、終わってから腑に落ちなかったことをフィリップにいろいろ聞いたんだけど、彼も、

nmmm... I'm not sure. I also didn't get it.

って。おーい。ふたり揃って撃沈。
マシューがかっこよかったからストーリーはどうでもいいんだって。

そういう私も『プラダを着た悪魔』でファンになったアン・ハサウェイに見とれっばなしだし、出るとは知らなかったマット・デイモンが途中から出てきてテンション上がりました。描かれている親子の絆に感動し、映像はとても美しいけれど、この映画は名優さん達の演技を見てるだけで私は満足でした。

The Equalizer (邦題:イコライザー)を観ました

2014-09-28 10:48:02 | エイガ、DVD
週末にフィリップとふたりで予定がない夜は、近所の映画館でてきとうに映画を観るのが常。気になっていた Denzel Washington(デンゼルワシントン)の最新作、The Equalizer(邦題:イコライザー)を観てきた。アクションスリラー。


ホームセンターの従業員として働き、平穏な余生を送ることを選んだ元CIA工作員だった男が主人公。しかしひょんなことから知り合いの10代の娼婦がロシア人マフィアグループにより理不尽な虐待を受けていることを知り、CIA時代に培った彼の不正を見逃せない正義感に火がつきます。どんなときも冷静沈着、正確、確かな戦闘力、そして正義感。誰もが観たい「かっこいいデンゼルワシントン」そのままの役です。

映画は暴力シーンが多くて、見方によっては単なるアクション映画やん、、、なのですが、冒頭に映し出されるマークトゥウェインのこの引用を覚えておくと映画の意味がより深まるかも。

"The two most important days in your life are the day you are born and
the day you find out why. --- Mark Twain"
(人生でもっとも大切なふたつの日は、自分が生まれた日と、そして生まれてきたその意味を知る日。 by マーク・トゥウェイン)

デンゼルワシントン扮する主人公も、
"You gotta be who you are in this world, no matter what."
(誰にでもこの世の中においての役割ってもんがあるだろ)
みたいなことを言うのだけど、これが冒頭のマークトゥウェインの言葉ととてもリンクしていて印象に残りました。

映画の中でも主人公が自分にしかできない役割をまっとうし正義を追求してゆくのだけど、もっと引いて見ると、そもそもこういう冷静沈着な正義のヒーロー的かっこいい役は俳優デンゼルワシントンにしかできないわけで。二重の意味で「自分の生まれてきた意味」や「役割」を考えさせられる映画となりました。

日本でもすぐ公開されるみたいなのでお楽しみに。
(家に帰ってからもデンゼルフィーバーおさまらず昔の名作 "Training Day 邦題:トレーニングデイ (2001)" も観てしまい、昨夜はデンゼルナイトとなりました。)

「her/世界でひとつの彼女」は新しいタイプのラブストーリー

2014-02-03 14:47:55 | エイガ、DVD
her(邦題「her/世界でひとつの彼女」)という映画をみました。スパイク・ジョーンズ監督・脚本による恋愛映画、と聞いていたものの、ふたを空けてみれば、なんと人間とコンピュータとのラブストーリーでした。ホアキンフェニックス演じる主人公が、しゃべるコンピュータのOSに恋をするのです。ところどころおもしろおかしいシーンもあるけれど、全体としてビジュアル的にとても美しい恋愛映画。ロサンゼルスの街、近未来、スクリーンに映しだされる風景はどれも洗練されていて、最初から最後まで本当にきれいな映画でした。

おもしろかった~、近い将来そんな話も生まれるかも、と想像させる未来型のラブストーリー。コンピュータに恋をするといっても、そこは未来のコンピュータ。実体はなくて、OS の中から声だけで対話していきます。ずいぶん人間っぽくできていて感情も、考え方も、話し方もまるでひとりの女性(しかも声はスカーレットヨハンソン)。



哲学的にとても深い映画でした。映画の中で、結婚生活、離婚、恋愛、別れなどのさまざまなシーンが出てきますが、たぶん私ぐらいの年代の人には「わかるわ~」と共感すること満載なのではないかしら。最終的には、愛ってなんだろう、と考えさせられる深い映画です。

印象に残っているセリフ:
''We are here only briefly, and in this moment I want to allow myself joy.''

「誰の人生でもなく、自分は自分の人生を生きるの」「短い人生だから、私の喜びのために使うの」と言っているように聞こえてとても印象に残りました(もっと深き問いは喜びとは何ぞや?ということになるけれど)。主役ではないけれど、ちょくちょく出てくるかわいらしい同僚 エイミーアダムスがさらりといったセリフでした。

この映画はおすすめです。日本でも春に公開されるようです。
おたのしみに!

旅に出たくなる映画をみました

2014-01-14 22:43:08 | エイガ、DVD
週末に Ben Stiller の映画を見てきました。邦題は『Life!』、原題は "The Secret Life of Walter Mitty."


いや~、素敵でした。人生のこと、旅に出ること、そして、ダウンサイジングする職場のこと、主人公たちの年代などなど、映画のさまざまな場面で今の自分とリンクすることが多かったです。舞台はニューヨーク、アイスランド、グリーンランド、ヒマラヤ山脈と、信じられないくらいダイナミックに転換してゆくのだけれど、それぞれのシーンの切り取り方が本当に素敵。絶景の連続で、次々と現れるドラマティックなランドスケープに私の瞳孔は開きっぱなしでした。なんというか、ストーリーはそれほどでもないのだけれど、ビジュアルが魅力的でまるで写真集を見ているかのようでした。

この映画って、「ここと、ここと、ここにロケに行きたい、よし、そういう映画をつくろう!」
という動機でつくられたんじゃないかしら、っていうぐらい、すべてのロケ地がうつくしい。

"Life is about courage and going into the unknown."
「人生とは勇気、そして未知のものごとに進んでいくこと。」

劇中で使われる音楽もいいし (Of Monsters and Men, David Bowie など)、映画が終わった時の後味がとてもよかった。あたたかく、爽快な気持ちになりました。そして、旅に出たくなりますよ。なんだか思い切ったことをしたくなります。
勇気! Courage!

Gravity(『ゼロ・グラビティ』)を観てきた!

2013-10-15 18:36:31 | エイガ、DVD
土曜日はフィリップがマッサージ(1時間)に連れて行ってくれて、サンフランシスコで私の好きなベトナム料理を食べて、その後映画まで連れて行ってくれた。なんでも、株の投資で嬉しいことがあったらしい。ぷぷぷ、ありがとね。

いつもは何を観るかで意見が分かれるのだけど、この日は私の意見優先。同僚の間で話題だった映画 Gravity(邦題『ゼロ・グラビティ』)を観ることにしました。



封切ってまだ1週間なので、映画館は激混み。土曜の夜だったので超満員でした。

感想をひとことでいうと、spectacular! (壮大!)です。

映像の美しさとカメラワークの素晴らしさ。そして上映時間は1時間半という切れ味の良さ。だらだら見せるより、シンプルなストーリーと壮観な宇宙をいかに魅せるか、にフォーカスしていて分かりやすいし気持ちよい。しかも登場人物はサンドラブロックとジョージクルーニーのたった2人。

いやはや、まるで自分も宇宙遊泳しているかのような1時間半でした。そして息をのむほど美しい宇宙。主人公達は命がけで地球に帰還しようとするのだけど、私だったらあの美しさ、あの静寂の中なら死んでもいいかなぁ~って思ってしまうほどの映像美でした。

3Dで観ることをお勧めします。日本での 12月の公開をお楽しみに!

サンフランシスコが舞台 Blue Jasmine を観てきた

2013-08-12 21:55:33 | エイガ、DVD
週末、落ち込んでいる私をフィリップがごはんと映画に連れて行ってくれました。ありがとね~。

観てきたのはウッディ・アレンの最新作 Blue Jasmine. これまで、バルセロナ、パリ、ローマを舞台として映画を撮ってきたウッディ・アレンが今回選んだロケ地はサンフランシスコ。

ニューヨークの上流階級で優雅に暮らしていたジャスミンが、ある日突然夫とすべての財産を失い、唯一の頼りとして血のつながっていない妹(決して裕福ではない)をあてにサンフランシスコの彼女のアパートへ転がり込むところから話が始まります。コメディっぽく笑わせてくれるところもあるんだけど、映画が終わってみるとなんとも痛々しい悲しいストーリーだったなぁ。


私はいつも映画を観た後、レビューを英語で読むのが好きなんだけど、ほとんどのサイトがこの映画はテネシーウィリアムズの「欲望という名の電車」の現代版みたいだ、って書いていました。なるほどねぇ。日本にいた頃は意識しなかった社会階級、とまではいかないけれど生活レベルの差、みたいなものが映画の中に如実に描かれていて、なんというかアメリカの光と陰、と同時にそれぞれの階級の中で生きる人間模様をとても興味深く観察してしまいました。

会話のはしばしに登場する通りの名前、地名、そしてサンフランシスコの風景、どれもとてもなじみ深く、おそらく私がこの映画に親近感をわかせている理由のひとつかも。主人公ジャスミンの、人生が急変したがための壊れっぷりには感情移入できないけれど考えさせられるものはある(あ~!どうしてそこでまた嘘に嘘を重ねるのだ?と突っ込みたくなる)。この女優さん (Cate Blanchett) の演技力に脱帽。

でもね、少しビジュアル的な不満を言わせてもらうと、ぜんっぜん私が心に描くサンフランシスコの美しい街並を撮ってくれてないなぁということ。ウッディアレン!パリやローマはあんなに美しく切り取って描いてたのに~。なぜか映画の中のサンフランシスコはくすんで見えたよ。

Les Miserables(レミゼラブル)をついに観劇

2012-08-13 22:00:06 | エイガ、DVD
日曜日、同僚と『レ・ミゼラブル』のミュージカルをサンフランシスコ Orpheum Theater で観た。20代の頃ニューヨークでブロードウェイミュージカルにハマって以来、いつか観たいと思っていた Les Miserables(レ・ミゼラブル)、長年の思いかなってようやく!


この作品はフランスの作家ヴィクトル・ユーゴーが1862年に書いたもの。19世紀の激動のフランスが舞台。一片のパンを盗んだ罪で投獄される哀れな男ジャン・バルジャンが司教に会い改心するくだりはよく知られているものの、それはほんの序章にすぎない。実際は、当時の未熟で不安定な社会制度のために苦痛を強いられ生きる民衆達と、ジャン・バルジャンのその後の生涯を描いたとてつもなく壮大な物語。

全編本当にどうしようもなく悲しいのだけど、でも、なんだろう、ミュージカルで観ると、希望に満ちた人間讃歌のようにもみえる。それはきっとミュージカルならではの音楽のおかげ。テーマ曲はどれもすばらしくて、有名な "I dreamed a dream" や "On my own"を生で聴けて本当に心が震えました。

すり鉢状の劇場いっぱいに、役者さんから発せられる歌声があふれると、あぁやっぱりミュージカルが好きだと思う。人の声はどうしてこんなにも力強く、胸に、耳に、心にガンガン響くのだろうか。それを彩る生オーケストラの演奏。役者の演技とステージ下に何十人といるオーケストラ奏者の伴奏が寸分のくるいもなく重なっていくさまを見て、これは究極のエンターテイメントだと改めて思う。

そして、最後の "The People's Song" で民衆が力強くマーチングする場面にはもう拍手喝采。泣けました。



もう一度観たい。
ニューヨークではもうやっていないから、サンフランシスコのツアーが終わってしまったら次にこのお芝居を見られるのはいつだろうか。またいつか観られますように!

To Rome with Love

2012-08-05 09:17:11 | エイガ、DVD
家の目の前に古めの映画館があるのだけど、少し離れたところにもショッピングモールと併設されたシネコンもあるので(そっちのほうが新しいし快適なので)、今までこの古いほうの映画館には行ったことがなかった。

土曜日、昼間はフィリップと Bolinas へ出かけて、帰ってきたらまだ夕方の6時。久しぶりに映画館で映画みようということになって、見てきたのがウッディアレン監督の最新作。

To Rome with Love (2012)


ひとつ前の作品 Midnight in Paris に引続き、素敵なコメディ。複数の物語が同時進行でくり広げられていく。夕日に照らされるローマの街がなんと美しいこと。

週末の夕方、ふらりと気軽に見に行くのにぴったりでした。ローマを舞台にした色とりどりの多彩な物語、ちょっぴり滑稽で人間味あふれる登場人物達のいろんな部分が自分と重なるのがおもしろい。ふつうではありえない展開もローマならありえるのかも、と思えてしまう。

ローマは大学時代にバックパックで旅しただけ。ローマ・テルミニ駅近くのゲストハウスみたいなホステルに泊まって、街を歩き回ったのがいい思い出。コロシウム、スペイン階段、トレビの泉、カラカラ浴場、アッピア旧街道、、、あの頃毎日つけていた旅の日記帳を開いて読み返したくなりました。あぁ、でも日記帳は実家に置きっぱなしだ。。

見終わって、家まで歩いて帰るだけ。
あぁ映画館が家の目の前にあるっていいなぁーと初めて思った夜。

No Strings Attached と spoon の意外な意味

2012-01-30 10:51:20 | エイガ、DVD
またまたお気楽な映画(DVD)を観ました。No Strings Attached、邦題では『抱きたいカンケイ』(2011)
前回書いた Friends with Benefits とテーマが似てます。同様にラブコメディで、同様にセックスフレンドな関係の2人を描いた作品。



No strings attached とは、そのまま訳せば「条件なし」つまり、男女の関係においては「身体だけで後腐れない関係」という意味。出会い系のサイトでは、これを略して NSA といっても通じるんだって。つまり Looking for NSA relationship. といったら「セックスフレンド求む」みたいな感じなのかな?

さて、映画はおきらくに観られるし、登場人物のそれぞれの人間味あふれる設定がなかなかおもしろい。それに主演の Natalie Portman 演ずるエマは医者の卵で、週80時間働く仕事中心の人生。人として自立しているところや、女なのに男性なみにサバサバしているところが随所にみられて素敵。女子のほうから「セックスフレンドでいてね」と求めるのも現代っぽい設定。ストーリーもお決まりのハリウッドですからハラハラどきどき先を心配せずに観られます。

ひとつ、英語表現でおもしろいなぁと思ったのが spoon という英語。スプーン(おさじ)という意味の他にもうひとつおもしろい使い方があるんです。

We spooned last night.
(私たちは昨晩スプーンをした)
といったら、写真のように寝ることなんですね。


spoon: 男女が同じ方向を向いて抱き枕みたいにして寝ること。

いや、つい最近 Anger Managiment(2003)という映画がテレビで流れてて、そこでも出てきた表現なんで覚えてるのですが。

Are you mad because I refused to spoon with you last night? 
(昨夜スプーン寝を拒んだから怒ってるの?)
と Adam Sandler が言ってたのよね。スプーン寝って、いま自分がつくった言葉なので適当ですが(笑)、同じ方向いて抱っこして寝る姿勢がスプーンに似てるから spoon っていうのでしょうかね。

英語はおもしろいなぁ。

Friends with Benefits

2012-01-25 18:32:12 | エイガ、DVD
今年は「エイガ、DVD」カテゴリーもこまめにアップデイトしていきたいと思ってます。ということで、こないだ観たDVDの感想。


Friends with Benefits (2011)

どうでもいい映画です。主演の Mila Kunisのエキゾチックな顔が好き。しゃがれた声や話し方が好き。かる~い感じのラブコメディで、私の場合は彼女観てるだけで楽しめるのですが、ストーリー的にはつまらない。簡単にいうと、いい友達なふたりが、すごーくポップに身体の関係も築いてそれでも友達でいられるかしら??ってな話。

ストーリーいまいちだけど、舞台がニューヨーク(と少しだけLA)ですごくきれいに撮っているのは花マル!