Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

ペルーメモ(3) 12/31 (金)

2004-12-31 03:36:53 | リュウガクジダイ
今年も一年が終わろうとしています。
年末年始は友人に会いにニューヨークへ。

今年一年はどんな年だったかな。1年中アメリカにいて、言葉の壁に苦しみつつもなんだかもう慣れた(克服した、ではなく。笑)。いつも変化を求めてしまう自分の性格。これからも、この先も、新しいことに挑戦していこうと思う。

以下、ペルーメモ↓

■家族のかたち

12/24(金)クスコ、街の広場はおそらく何千という人で溢れている。市外から行商人がやって来て露店を出す。売られているのはクリスマスのキャンドル、薬草、花、デコレーション、衣類。クリスマスを迎えるための準備だ。

露店を出しているのは個人ではなくて「一家」というかたち。路上、一店舗に限られた狭いスペースで、子どもからおばあちゃんまで寄り添い座ってたのが印象的だった。

■マチュピチュへ

昔はクスコから馬や徒歩で2~3日かかったとのこと。今は列車+バスで4時間。早朝、クスコの駅を出て、列車はジャングルや切り立った山々の間を走りぬけて行きます。距離にしてクスコから110キロ。たった110キロを3時間半もかけて、列車はかーなーりー、ゆーーっくり進む。

欧米人の観光客が「さっきこの鉄道会社からのアンケートに答えたんだけど、“この列車もっとスピード上げてくれ”って書いておいたよ」と笑うのもわかるけれど、ここはペルー。郷に入っては郷に従え。欧米のスタンダードはしばらく忘れましょ。

■マチュピチュ遺跡

スペイン人の征服から逃れるために、インカの人々が作った秘密の都市。雲がこんなに近い(標高はクスコより低い)。さながら天空の城ラピュタみたいだ。発見したのはYale Universityの考古学者Hiram Binghamという人で、1911年7月のこと。
"Suddenly I found myself confronted with the walls of ruined houses built of the finest quality of Inca stone work."
と発見した時の様子はこの本"Lost city of Incas"に詳しい。

インカの崩壊後、数世紀の間、誰の目にも触れずに手付かずに残っていた貴重な遺跡。Binghamが発見した時には木々や草、コケに覆われた廃墟だったとのこと。

■想像力

雨季にもかかわらず、私の行ったマチュピチュは観光客で溢れていた。視界が開けて、インカの石組みで整えられた美しい、かくも不思議な要塞都市が目に飛び込んできても、周りは

ガヤガヤ ガヤガヤ
みなさん、ここが写真スポットですよー(゜Д゜)
パシャ! カシャ!

旅に出るたび、いつも想像力を駆使する。周りの観光客の存在をしばし忘れることにする。

数世紀前、ここでインカの人々がどんなふうに暮らしていたのか、この都市を形成する完璧な石組みはどんなふうに下から持ち込まれたのか、あるいはBinghamがここを発見した時の感動、400年も忘れられていたマチュピチュはどんなふうに映ったのか―。なんて1人思いを馳せる。わぁ、良かった―。(←自己満足)

たとえ案内人マリオに、
「あ~あそこにいるリャマ(ラクダ科)はね、観光客用にクスコから連れて来たんす。( ´∀`)写真に映えるでしょ。」
と興ざめな種明かしをされても、それに負けない(?)想像力があれば旅を楽しめる。

ペルーメモ、次回はいつかな。(2)はこの下↓

ペルーメモ(2) 12/30 (木)

2004-12-31 03:20:14 | リュウガクジダイ
日記:ニューヨーク行き午後5時の飛行機。日本からナミ到着。

以下、ペルーメモ(2)↓

■フォルクローレ

『コンドルは飛んで行く』が生まれたのはペルー。竹筒に穴が開いてるだけの簡単な楽器、ケーナの哀調漂う音色が、この曲によく合う。飲み屋さんでバンドの生演奏を聴いた。

演奏者が両肩を山のように盛り上げて吹くケーナ。目は閉じたまま、大切に大切に息を吹き込んでいた。

キター!
感動。
名曲だ。


CDがよく売れてた。でもライブが一番イイに決まってる!この熱気も、音も、なんていうか、この「場」のふくらみも、今、この土地にいるからこそ。

その土地で生まれたオンガクを、その街の空気吸って、その土地の人の演奏で味わう。踊りもアリ。いいね。たとえば、沖縄でネーネーズ聴いたら泣くと思う。そういえば、リスボンで聴こえたファドはポルトガルならではの哀愁漂ってた。あ、に~った~よいま~ち~♪と。新田町音頭踊るなら、新田町じゃなきゃ(←誰も知らんて)。

その土地と、そこで生まれた音楽が一体になって迫ってくる感覚。そういうの大好きだ。

■旗

なんでゲイの旗が立ってるんだろうと不思議に思ってました。アメリカではゲイの人々のシンボルとしてこの6色の旗が有名。それと同じような旗がここクスコに高々と掲げられていた。

―あら、でもよく数えたら7色だったわ。まぎらわしーな、もう。
この旗、クスコ市の旗なんだそうな。

ペルーメモ(1) 12/29 (水)

2004-12-30 14:13:27 | リュウガクジダイ
日記:明日はニューヨークへ行きますよ。

昨日のページを見た方から、データバックアップの情報を教えていただいたのですが、メモリースティックに付属の説明書って、取って置いてないんですよ(汗)。でもありがとうございました!そのお気持ちがとても嬉しかったです。

さて。
起こったことはみな、良いことだ。(by鷺沢萌)

そう思うことにして。
旅の思い出は、画像でなく、写真でもなく、言葉で残しましょう。(なんて、ネットで似たような写真を拾ってリンクしてますけど。) 以下、ペルーメモ↓。

■家族の絆

12/21(火)マイアミから飛行機を乗り継いでペルーの首都リマに到着。夜の12時だというのに、到着ゲートをくぐると出迎えの人々の何百という顔、顔、顔。み~んなが一斉にこっちを見ていた。名前を呼び合う人、タクシーの斡旋をする人、ホテルに客を呼び込む人々・・・熱気あふれる人ごみの中、私達(友達と2人旅)を迎えに来ていたイザベル(私と同じ大学に留学中でペルー人、リマに帰省中だった)に会えた。
「すごい人の数!」と言うと、
「飛行機から降りてくる人1人につき、5~6人の家族が迎えに来てるのよ。」とイザベル。

南米の人々の家族の絆の強さは、ペルーに降り立ったその時から感じられた。

■クスコ

12/22(水)リマからクスコへ飛ぶ。
クスコという街の名を初めて聞いたのは確か大学時代。標高3300mに位置する美しい南米の街―そしてインカ帝国時代の都。「クスコ」って響き―すっきりした軽いタッチの音じゃない?実際は、インカ時代の精緻な石組み(遺跡)を土台に残しながら、今も現在形で人々が暮らす街。原色の民族衣装をまとった行商人の行きかう街。
大学時代の私には、ディープに響いた名前。ずっと来たかった「クスコ」に到着!高山病もなし!

■オレンジの街

クスコの夜は良かった。日が落ちると、街灯が燈る。街じゅうの屋根瓦と街灯、同じオレンジ色なんだわ。街の灯りが照らすのは石畳。アンデスの高地に広がるこのオレンジ色の街。毎晩こんな雰囲気の中、クスコのビール“クスケーニャ”を飲んでたりして。街の向こうにはさらに高い山々の稜線が見えます。

→ペルーメモ明日へ続く。

マジ? 12/28 (火)

2004-12-29 11:18:14 | リュウガクジダイ
クスコから帰ってきました。

今日はここでクスコのおみやげ話などするつもりでした。たった30分ほど前までは。




それがね、







シャシンヲ 

ホボ 

ゼンブ 

マチガッテ 

削除 -サクジョ- 

シテシマッタノダケド。








立ち直れません。200枚。

誰かSONYのメモリースティックから一度削除された画像をバックアップする、そんな素敵な方法があったら教えてください。PC上での操作だったんだけど、なんでごみ箱にも残らないのよ・・。

えぇ、なんで消すに至ったのか、その過程を説明する気力が今日はありません。あんな奇蹟的なワザ、どんな機械オンチでもしないって>自分。マジでへこみます。こんな日記ネタいらん。

行ってきます 12/20 (月)

2004-12-21 15:19:15 | リュウガクジダイ
雪だー!

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さて。実習について書きたいことがイロイロあるんだけど(今日はホントに朝からガーン!・・・私の人生はネタそのもの)、時間もないのでまたの機会にまわそう。

今夜これから、旅行に出ます。日記の更新がしばらく止まってしまいますが・・・。
行き先は、ペルー。
空中都市クスコ、そしてマチュピチュ。帰りは27日。大学時代から行きたいと思っていた場所なので、せっかくだからアメリカ滞在中に行ってこようと思って。前から計画していたことなのだけれど、チケットは買ったもののなかなか旅行について考える時間もなく、あっという間に出発数時間前。

旅行中に感じたこと、考えたこと、見たもの、またここで共有できるといいなと思ってます。

それじゃあ行ってきます。それと、
メリークリスマス2004!

明日で 12/19 (日)

2004-12-20 13:42:40 | リュウガクジダイ
昨日は大学近くのバーで、薄い(?)ビールと濃い(?)ピザでセメスターの終了をお祝い。そこのお店のフェタチーズ&トマト&ほうれん草のモフモフ(?)なピザはホントにおいしい!あの時間から食べたんかい。
え?ナンカイッタ?
 
Maroon5の"This love"がかかってた。ここ1年ほど、ラジオなんかでよくかかる曲だったので、セメスター終了時にあらためて聞いたら、テンポの良さも手伝ってさらに気分が高揚。あ~今セメ、事情があってみんなより2週間の遅れをとってスタートしたのだけど、終わって本当に良かった。
なぜか、涙腺弱い日だった。色々あるね、生きてると。

さて。

「寮→実習先→大学→図書館」のお決まり4点コースの軌道から、


ついに外れる時が来た。

あ、
でも明日最後の実習入ってるので今日もう寝ますね。
最後まで、しーっかり。

Done 12/18 (土)

2004-12-19 11:30:47 | リュウガクジダイ
クリスマスツリーショップ。
ていうかね、ここは観光地なので、夏もこのお店開いてるんだよね。
1年中「クリスマスショップ」という看板掲げてオープンしてる。

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I'm done!!

やっと!やっと!目の上のたんこぶだったTake-home examを終わらせたー!
(早く取り掛からないから・・・何日放置しとんねん)

今9時半。
だけど友達と乾杯~♪しに行ってきます。
前々からこの日には終わらせて、飲む約束をしてたので「ようやく」って感じ。
やっと美味しいビールが飲めそう!

あとは月曜に実習に行けば今セメスターはすべて終了。

早く来い来い、冬休み:) やりたいことが山ほどある!

Run 12/17 (金)

2004-12-18 16:56:34 | リュウガクジダイ
夜の12時ごろ、寮の友達とジョギングに。

気持ちよかったー!
ちょうどいいぐらいの寒さ。星はきれいだし、クリスマスのイルミネーションも見えるし。久々いい汗かいた。

「運動すると体力を消耗し、疲れて眠くて勉強できなくなるー」
という逃げ腰な理由でテニスやジョギングをさぼってたんだけど、やっぱり運動はするべき。自分の呼吸音と、ウィンドブレーカーのシャカシャカ音だけが聞こえて、後はな~~んにも考えずに走る。
気持ちの洗濯ができた感じ。

寮が近づいてきて、先に友達がスタスタスターッとラストスパート。「私もー!」と思ってラストスパートをかけようとしたんだけど、

アレ?  足が、


     つ

   れ
  


        る。



うー。
距離にして5キロくらいだったんだけど。呼吸は乱れないけど足にくる・・・。

とりあえず完走。
別れ際、「明日も走る?」と聞かれ、ん~?と「わかんない、明日また連絡するわー、じゃあねー」と言いながらも心の中で、


―いや、明日はたぶん筋肉痛で動けないから。

実習がつづく 12/16 (木)

2004-12-17 14:32:37 | リュウガクジダイ
今日は実習先に、私の教授がやってきた。総合的な評価を実習先の指導教官と話し合うため。私の指導教官と教授、2人して40分位話し込んでた。何話してたんだろうなぁー。

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この実習も、来週の月曜に全て終わる予定。やっとだー、やっとゴールが見えてきたー!

今の実習先には同じクラスからもう1人派遣されていて、ダイレクトカウンセリングアワー(生徒と実際にコンタクトをとる時間)を稼ぐのに苦労してた彼女も、ゴール近し。なんと、一足先に明日終わってしまう予定。

一緒に終わりたかったけれど、常に私のほうがビハインドだったので、これは仕方ない。そんなことより、色々助けてもらったり、智恵をかしてもらったことに感謝しなくちゃ。

あんなにポジティブなことしか言わない人を、他にあまり知らないなぁ。

非を責めないし、人に対してあきらめないし見限らないし、あえて批判するときは建設的だし。こういう人がカウンセラーになるのねぇ、と妙に納得。とにかく一緒に仕事しやすい人。去年は別のブログラムにいて、今学期から編入してきたので、私にとっては新しい出会いでした。

でも明日でおしまいか。
私がここまでやってこれたのは、もちろん指導教官と、他のスクールカウンセラーさん達あってのこと。でも同じ実習生として彼女の姿が校内にあったのは、それだけでなんだか心強いことでした。

ええ、
たとえ他のスタッフに"hey, Ringo, how're you doing today?"と朝から声をかけられようと、気にしませんとも。

"Rinko"と間違われるのは、たまにあります。でも今日はそれ通り越してリンゴになっちゃってたよ。 Ryokoなんだけど。もはや原型をとどめず。

笑顔でI'm gooood, thank you:) と返す。もう日にちもないから、いっか。

日々 12/15 (水)

2004-12-16 15:26:53 | リュウガクジダイ
今日たまたま、去年の今日発表したプレゼンの原稿が出てきて目を通していたらとても懐かしかった。ワードの文書作成日時を見たら、「2003年12月15日(月)の午前3時10分」になっていた。

あれから1年か―。

いろいろ思うところはある。でも今は書かない。
ただ、思いがけず1年前のちょうど今日の原稿を目にして、妙な感慨にひたってしまった。

1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月・・・と思い起こしてみる。どの月にも「あ~あれやってたな」「これで忙しかったな」「あそこに行ったな」という記憶が残っていて、10月あたりになると、もう昨日のことのように思い出せる。

これからもずっとそうありたい。忙しくしていたい、ということじゃなく。どんなふうに過ごしてきたのか、後からすらりと思い起こせるように、そんなふうに日々を重ねていきたいもの。

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今夜は日本人留学生(私以外は全員ビジネススクール)の人達と忘年会。ちょこっと顔だけ出すつもりが、楽しかったので11時ごろまで居てしまった。普段話さない&聞く機会のない話題をたくさん聞けて、同じ「大学院留学」でもずいぶん違うなぁと実感。

教育専攻以外の人達の話を聞いてると、ふだん自分の目が向いてない方向から刺激をもらう。違った角度からの視点。ん~楽しい。