サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

南野のオフザボールの守備

2021-02-23 12:17:42 | 日記

前節のサザンプトン対チェルシーの試合後にハーゼンヒュッテル監督は南野のオフザボールの守備に課題があるとコメントしている。クロップも同じようなコメントをしていた。ではどこに課題があるのだろうか。

 

前節の試合を見る限り、南野は4-2-2-2の左IHとしてハイプレスに参加。これは南野だけの問題ではないが、前半はチェルシーにいいようにボールを運ばれていた。プレスに行ってもボールに触れない。相手のパスコースをブロックすることもできない。ほとんどプレスに行く意味がないように見えた。

 

後半になると多少はサザンプトンがボールを奪取できる場面が増えてきたが、南野が単独にプレスに行き、ボールに触れることはなかった。これはポジショニングの問題もあるし、一人でボールを奪取できるにはスペースが広すぎたこともある。

 

ただし、他のサザンプトンの選手がプレスに行くと、南野よりはボールを奪取できるように見えた。やはり南野には守備の場面でのボールを奪取能力が低いように思える。ボールを奪取できなくとも相手のパスコースを消し、後方に下がらせることができればそれでもいい。そうした守備での貢献が南野には求められている。

 

リバプールでのゲーゲンプレスのスタッツを見ると、南野は攻撃での動きも、守備での動きも攻撃の選手の中では最低である。まっすぐに走るのか、斜めに走るのか、戦術を理解していないと指摘されている。戦術理解が足りれば動きがよくなり、起用も多くなるのかは分からない。

 

サザンプトンでもやはり4-2-2-2への戦術理解が足りないように見える。今季終了までのレンタルだから戦術を理解することには移籍ということもありえる。サザンプトンでは3試合で2ゴールとまあまあの成績かも知れないが、試合全体での南野の動きを見る限りではまだまだである。


響きがいい名前

2021-02-22 08:54:43 | 日記

フットボール選手の名前でごろがいいというか、響きがいい名前がある。ラテン系、ユーゴスラビア系、アフリカ系の名前が多い。覚えにくい名前もあるので、しっかりと復習してみよう。

 

①セサル・アスピリクエタ
スペイン人のチェルシーのDF。モウリーニョにアスピリクエタが11人いればCLを制覇できると言わしめた優秀なDFである。アスピリクエタという名前はイングランド人には発音しにくいために、チェルシーのサポからはDAVEと呼ばれている。DAVEではなく、本名のセサルでいいと思うけどね。

 

②セアド・コラシナツ
シャルケのDF。ドイツ出身でドイツとボスニアの国籍を持ち、A代表ではボスニアを選択。アーセナルにいたが、今季途中に古巣のシャルケにレンタル移籍。2月20日のドルトムントとのルールダービーにもコラシナツは先発したが、4-0であっさりと大敗。シャルケはここまで勝ち点9の最下位。まあ降格間違いない。

 

③ナチョ・フェルナンデス
レアル・マドリードのDF。スペイン人で本名はホセ・イグナシオ・フェルナンデス・イグレシアスという長い名前。長すぎるので愛称のナチョで呼ばれている。ナチョとかムチョとか、スペイン語らしい響きが何とも言えない。

 

④アダマ・トラオレ
スペイン人ではあるがマリ国籍も持つウルブスのFW。アフリカ人であればこの名前ははずせない。ラグビー選手のようなまるで戦車のような体格は一度見れば忘れない。強烈なルックスの割には、今季の得点はまだゼロ。チーム自体が弱いのでもっと上位のチームにいけば活躍できるだろう。

 

 

 


南野ゴール、サザンプトン対チェルシー

2021-02-21 09:21:35 | 日記

夕べのサザンプトン対チェルシー戦で、南野が前半33分に先制ゴールをあげた。試合は1-1でドローだったが、サザンプトンは常に守っているだけのお寒い内容だった。南野のゴールはクールなフィニッシュでイングランドのメデイアでは絶賛されている。

 

チェルシーが70%くらいボールを保持して、サザンプトンのボールになってもすぐに奪われてしまう。チェルシーの中盤にはカンテがいて、すぐにカンテにボールを刈られてしまう。一旦ボールを持つと、前への推進力もあり、チェルシーのパス回しの中心。いい選手と知っていたが、ここまでスーパーな動きをされると相手チームは何もできない。

 

サザンプトンはとにかくボールを繋げない。すぐにロストしてしまうし、選手の個々のレベルが低いと言えばそれまでだが、ハイプレスに行っても簡単にかわされてボールを自陣のPA前まで運ばれてしまう。しかしチェルシーの攻撃が雑でサザンプトンもDFがよく耐えた。

 

南野は体がきゃしゃでフィジカルが弱い。チームメイトと比べてもその差が分かる。それをセンスとテクニックの良さでカバーしている感がある。しかしカンテと比べると、体つきはほぼ同じ。どこが違うといえば、いわゆるインテンシティが違う。小柄なカンテは当たり負けしない。このくらいのインテンシティが南野にも欲しい。

 

目に付いた選手はチェルシーのマルコス・アロンソだ。こういうセンスのある選手がサザンプトンに欲しい。もっと南野にボールが集まるようになれば南野もアロンソのようなタイプになれることでしょう。


本田圭祐は何をしたいのか

2021-02-20 09:01:28 | 日記

セルジオが本田圭祐にJリーグに戻ることを勧めている。ポルテイモネンセとお粗末な契約で入団できず、その後は宙ぶらりんというか浪人状態が続いている。1ビットコインでもいいとかコメントを出して、話題にはなるが誰でもそんなことは信用しない。ほとんどピエロである。

 

ヨーロッパのトップリーグで本田を本気で獲得しようとするクラブが出てくるとは思えないし、あるとすれば単なるマーケテイング要員の客寄せパンダである。それでもそこそこの年俸を要求してくるだろう。

 

本田が本気でオリンピックに出たいのであれば、日本に戻るべきだろう。Jクラブの中で本田を獲得しようというクラブが出てくるかどうかは分からないが、神戸なんてあるかも知れない。しかし本田をOA枠で使うメリットとは何だろうか。単に世間の注目を集めるためだけだろう。

 

やるかどうか分からないオリンピックを盛り上げるためには、本田を招集するのも面白いかも知れない。しかしU-24チームに入るにはやはり日本にいたほうがいい。だいたい7月末からのオリンピックに招集されるためには、事前合宿を含めてかなりの期間を拘束される。

 

この時期はプレシーズンマッチ、早いところではリーグ戦が開幕している。拘束力のない、コロナの状況が未定なところに、ヨーロッパのクラブが招集に応じるとはとても思えない。

 

柏木の代わりに本田が浦和に行くというのも面白いかも知れない。


ハイチ人はアフリカ人か

2021-02-19 08:42:20 | 日記

昨日のこちらのTVニュースを見ていて、大坂なおみが出ていたので同僚のジンバブエ君に彼女は母親が日本人で、父親がハイチ人だと説明した。するとその表現はおかしいと言ってきた。そもそもハイチ人はおかしいというのだ。このジンバブエ君はアフリカ人のアイデンティティに強いこだわりを持つ。

 

彼曰く、国籍と人種を混同してはいけない。ハイチでもトリニダードトバゴだろうが、カリブ海の国にいる人々はほとんどがアフリカ大陸から強制的に連れてこられた奴隷が先祖であり、人種としはアフリカ人である。アメリカの黒人もアフリカン・アメリカンであり、人種はアメリカ人ではなくアフリカ人だというのだ。

 

うーん、分かったような分からないような理屈である。またオーストラリア人という人種はネイティブのアボリジニを除けば存在しない。オーストラリアに住んでいる白人はヨーロピアンだというのだ。人種は大雑把にいえば、ヨーロピアン、アフリカ人、モンゴル人、南北アメリカのネイティブに分類されるので、これらの人種の子孫が世界中に散らばっているだけ。これがジンバブエ君の主張である。

 

それならばネイマールはどうするんだと反論した。黒人でも白人でもない何かのハーフ、ミックスである。しかしブラジル人は人種の混合が進んでいるので、別問題だという。DNA検査をすればポルトガル人とアフリカ人の遺伝が出て来るはずだそうだ。

 

どうしてここまでアフリカ人であることにこだわるかと言えば、人類の起源はアフリカ人だし世界の人種の中で最大多数はアフリカ人だからだそうだ。だから彼にしてみれば、ハイチ人という人種は存在しないし、厳密にいえばハイチ人の国籍を持つアフリカ人なのである。