中国の山東泰山が債務超過のために、給与遅配のためにACL規定違反となりACL２０２１の出場資格を失った。これはかなり稀有なケースである。そもそもACLに出て来るようなチームは戦力が充実していて、財務もそれなりにしっかりしているはず。たとえばガンバ大阪やセレッソ大阪が債務超過で出場権を得ていたACLから追い出されるなんて事態は考えられない。
ではなぜ山東泰山は債務超過になっているのか。それはひとえに外国人選手、監督に巨額の資金を使ったからだろう。２０１６年から１シーズン半だったがマガトを監督に招いた。たしか鳥栖がマガトを呼ぼうとしたが、条件面で折り合わずその結果山東泰山にいったはず。
今シーズンの選手ではフェライニがいる。２０１８年に移籍してきたがその時の移籍金は１５億円。やはり２０１８年にブラジル人のジルをコリンチャスから獲得して１０億円の移籍金。もう逃げたがイタリア人のペッレもいて、ペッレの移籍金は１９億円で、年俸１６億円。つまりこの３年間で移籍金だけで４４億円も使っている。
ついでにいえば今年になってから浦和からレオナルドを８億円だか９億円で獲得。しかしこの給与遅配騒動でレオナルドは浦和に残留する可能性も出てきた。山東泰山の問題は様々な問題を巻き起こしているのだ。