サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

ハイチ人はアフリカ人か

2021-02-19 08:42:20 | 日記

昨日のこちらのTVニュースを見ていて、大坂なおみが出ていたので同僚のジンバブエ君に彼女は母親が日本人で、父親がハイチ人だと説明した。するとその表現はおかしいと言ってきた。そもそもハイチ人はおかしいというのだ。このジンバブエ君はアフリカ人のアイデンティティに強いこだわりを持つ。

 

彼曰く、国籍と人種を混同してはいけない。ハイチでもトリニダードトバゴだろうが、カリブ海の国にいる人々はほとんどがアフリカ大陸から強制的に連れてこられた奴隷が先祖であり、人種としはアフリカ人である。アメリカの黒人もアフリカン・アメリカンであり、人種はアメリカ人ではなくアフリカ人だというのだ。

 

うーん、分かったような分からないような理屈である。またオーストラリア人という人種はネイティブのアボリジニを除けば存在しない。オーストラリアに住んでいる白人はヨーロピアンだというのだ。人種は大雑把にいえば、ヨーロピアン、アフリカ人、モンゴル人、南北アメリカのネイティブに分類されるので、これらの人種の子孫が世界中に散らばっているだけ。これがジンバブエ君の主張である。

 

それならばネイマールはどうするんだと反論した。黒人でも白人でもない何かのハーフ、ミックスである。しかしブラジル人は人種の混合が進んでいるので、別問題だという。DNA検査をすればポルトガル人とアフリカ人の遺伝が出て来るはずだそうだ。

 

どうしてここまでアフリカ人であることにこだわるかと言えば、人類の起源はアフリカ人だし世界の人種の中で最大多数はアフリカ人だからだそうだ。だから彼にしてみれば、ハイチ人という人種は存在しないし、厳密にいえばハイチ人の国籍を持つアフリカ人なのである。