サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

ACL日程発表

2021-01-26 09:47:42 | 日記

AFCが今季のACLの変更日程を発表した。それによると1次リーグは東地区は4月21日から5月7日で開催される。開催地は未定。ラウンド16は9月14,15日。QFは9月28,29日。ここまではH&Aではなく1試合のみ。SFから2試合になる。決勝はやはり2試合で11月21日と27日。

 

さて問題はJリーグの日程と重なることである。第11節、第12節がもろにかぶる。しかしJ1の日程を見ると、セレッソ大阪も含めたACL出場4チームは第11節、12節、13節はすでに日程をずらして、この4チームだけで構成する2試合を他の月に設定してある。ACLの日程発表は昨日だったが、かなり早い段階から各国に打診してあったということだろう。

 

しかしAリーグから参戦する3チームは日程調整ができていない。プレーオフから2チーム、本大会から1チームが出場するので、リーグ戦がぐちゃぐちゃになる。毎年Aリーグは1レギュラーシーズンは10月に開幕して、4月まで。その後にプレーオフであるが、今季はコロナの影響で開幕が12月末にずれこんだ。今季もまたACLに振り回されることになる。

 

4月21日から5月7日ということは17日間で6試合になるので、ほぼ中2日かひどい場合は中1日でこなすことになる。これって本当の罰ゲームである。元々選手層の厚い川崎Fと大補強をした名古屋はいいかも知れいないが、ガンバ大阪とセレッソ大阪なんてボロボロになるだろう。この死の1次リーグを突破することは至難の業といえる。


エジルがアーセナルを退団

2021-01-25 09:46:53 | 日記

メスト・エジルがアーセナルとの契約を解除して、フェネルバフチェへの移籍が発表された。アーセナルではエメリから干されて、アルテタに監督が代わってからも一瞬起用されるようになったが、昨季の途中からは選手登録リストから外されるなど、背中から石を投げられるようにアーセナルを追われた。エジルほどの選手がこのように退団させられるのは非常に残念である。

 

なぜアーセナルとここまでこじれてしまったのか。アーセナルには2013年9月に5年契約でレアルマドリードから加入。2018年2月には2021年夏まで契約を延長。この時の週給が推定で5400万円程度。イングランドの選手の給料は年俸ではなく週給で表示されるので分かりにくい。52週で計算しても年俸で28億円になる。随分と高給取りである。

 

この高額な年俸がネックになったわけだ。レアルマドリードからアーセナルに移籍した時の移籍金は5千万ユーロだったから、アーセナルはこれを回収できなかったし、試合に出さなかった選手に対して高額な給料を払い続けたわけだから、クラブは厄介払いしたかったのだろう。

 

32才になりトップフォームを維持できなくなったとしても、給料の額は別にしてもまだまだ活躍できる選手である。全盛期の頃と現在を比較しても仕方がないが、かつてモリーニョは、エジルのことを「フィーゴやジダンのような特徴を持つ、世界最高の10番」と形容していた。これは2010年前後の話だと思うが、同時期にモリーニョはドルトムントにいた香川をレアルマドリードに誘っていた。しかし香川はエジルのバックアップと説明されていたのでその誘いを断った。

 

モリーニョが才能を認めたエジルと香川が今や都落ちしていくわけだから、10年もたつと世界最高の10番と言われても何の意味もなかった。よく思うのだが、昔活躍していた選手が劣化してポジションを失い、移籍を繰り返して都落ちしていく。しかし本人もサポも昔の全盛期のイメージが残っているので、劣化を認めたくない。プレーする場所さえあればまた輝けると信じている。

 

ルーニーのように指導者としての道を早くから考えている場合はまだいい。しかしエジルや香川が3年後の35才くらいになった時には、他のさらにレベルの低いリーグに行くのかも知れない。エジルがトルコのクラブに移籍するなんて10年前には予想もできなかっただろう。


ACL 2021

2021-01-24 08:14:08 | 日記

コロナの影響でスケジュールがどうなるかは未知数ではあるが、来週に組み合わせの抽選会があり、セレッソ大阪のプレーオフは2月2日である。もうすぐなのである。そして本大会は第1節が2月23,24日からである。しかし日本もオーストラリアも現在のところ、外国人の入国を禁止している。オーストラリアで特例として入国できたとしても2週間の隔離がある。とてもそんなことはしてられないだろう。

 

テニスのオーストラリア・オープンの参加選手、コーチなどは、チャーターフライトで入国して2週間の隔離中である。一日に5時間の外でのトレーニングが認められている。ただし、錦織圭のように同じチャーター機の中に陽性者が出たケースでは、ホテルに完全に缶詰にされている。オーストラリア・オープンのような大規模な大会ならまだしも、ACLの1試合のためにこんな悠長なことはできない。

 

今年のACLの特徴は参加チームがこれまでの32から40に増えたことだ。東西で20チームずつ。5チームで4グループにするのかと予想していたが、4チームで5グループである。ACLの公式サイトをみると決勝Tはラウンド16からとあるので、東地区ならば20チームを8チームにしぼるわけだ。

 

各グループの1位、2位が決勝Tに進むのあれば10チームになってしまうから、1位抜けの5チーム、2位から3チームという理屈になる。このあたりの詳細の規定が公式サイトには出ていない。2位の5チームの中から勝ち点の多い3チーム、同数ならば得失点差になるのだろう。1次リーグの組み分けにより、楽なグループとそうでないグループが出て来る。

 

昨年は日程がころころ変わり、11月から詰め込みの過密日程で罰ゲームになってしまったが、どの国もコロナの状況には大きな変化はないのでH&Aではなくセントラル方式でこなしていくのだろう。そうなればまたJリーグの日程にも影響を与えるので、お荷物化しているACLである。


タンザニア

2021-01-23 08:50:12 | 日記

ジンバブエ人の同僚に失礼を承知で「どうして黒人の手のひらは白いのか」という積年の疑問を聞いてみた。彼の答えは、神様がそうしたからという曖昧な答えだった。犬や猫も手のひら(足のひらというべきか)は毛がなくて白い。これと同じことなのだろうか。この話題から人類の起源はどこかということを話した。

 

同僚の答えは明快で、人類、ホモサピエンスはタンザニアが起源であるそうだ。後で調べてみるとボツワナ北部という記事をみつけたが、とにかくここではタンザニアとしておこう。筆者の皆さんはタンザニアがどこにあるかご存知だろうか。アフリカ東海岸に位置して、ケニアの南にある。

 

アフリカ本土の部分がタンガニ―カと呼ばれ、インド洋のザンジバル島と連合共和国のタンザニアを構成している。ちなみにザンジバル島はフレディ・マーキュリーの生誕地で、フレディは当時イギリス保護領だった時代に生まれている。こういうふうに調べていくと読者の皆さんも物知りになれる。同僚君が人類の起源をタンザニアとしているのは、ウイキペディアによると「250万 - 200万年前にホモ・ハビリスが現在のタンザニアに相当する地域(北部のオルドヴァイ峡谷)に存在していたことが、ルイス・リーキー博士によって確認されている」とあるので、これを根拠としているのだろう。

 

タンガニーカは荒野の帆という意味で、長い歴史がある。同僚君は自分の国ではないが、アフリカの歴史、地理、特に南部アフリカに強烈なプライドを持っている。タンザニア、ボツワナ、ジンバブエなど、日本人にしてみればどこにあるのか分からないような国などの歴史、文化が同僚君のソウルなのだろう。

 

今週、ジンバブエの外相がコロナで死亡したが、このニュースを俺も知っているようと同僚君に告げると、ジンバブエの国内ニュースをどうして知っているんだと聞き返されたので、日本のニュースで流れていたと説明すると感動していた。

 

タンザニアはタンガニーカとザンジバル島で構成されているということを皆さんも覚えて欲しい。

 

 


ジェファルソン・ソテルド

2021-01-22 08:36:30 | 日記

ベネズエラ代表で現在サントスでプレーしているジェファルソン・ソテルドという選手を分析してみよう。どうしてこの選手を思い起こしたかというと、鹿島がサントスからピトゥカという選手を獲得することになった。サントスで一緒にプレーしているのがソテルドである。

 

ソテルドは現在23才で158cmの小兵である。2017年の韓国で開催されたU-20WCでベネズエラが準優勝したときのメンバーで、日本は決勝T初戦でこのベネズエラに負けている。2017年6月にこのU-20WCの戦評のコラム(安藤隆人さんの記事)がNumber Webに掲載されている。そのコラムのタイトルは「ソテルドは変態的に強かった」でこれは日本のメンバーだった原輝綺のインタビューからの原のコメントから来ている。

 

身長がここまで低いのに、フィジカルが強いとは驚きである。例えば164cmの中島翔哉は身長の低さをドリブルとスキルでカバーしていて、フィジカルは強くない。同じようなタイプでいえば、身長168cmのシャキリだろうか。ただムキムキのシャキリとは違うかも知れない。

 

ちなみに日本が2019年11月19日に吹田スタジアムでベネズエラに4点取られた負けた時に、ソテルドは4点目を取っている。これが彼の代表初ゴールである。U-20WCでもフル代表の親善試合でも日本に勝っている。

 

2020年のサントスでのシーズンでは26試合に出て5ゴールである。ポジションはMFだからゴール数としてはこんなものかも知れないが、もっと活躍できる選手のはずだ。ちなみにトランスファーマルクトでの移籍金は現在8百万ユーロと出ている。そこそこ高いがぜひJリーグにきて欲しい選手である。