サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

青森山田

2021-01-12 09:26:46 | 日記

昨日の高校選手権決勝を見たが、青森山田は強いのだろうが絶対的な強さはないと感じた。公式戦の連勝は昨日の負けで39でストップしたということだが、本当に絶対的に強いのあれば選手権を3連覇でも4連覇でもできるだろう。過去5年間で決勝に5回進出して2回優勝なんだから強いが、去年と今年で連続で準優勝ということはどこかに足りないものがある。

 

監督さんのコメントはサッカーの怖さを知ったというありきたりのものだった。しかし昨日の試合を見て、根本的に強すぎることからくる課題を感じた。それは攻撃的すぎることだ。昨日の山梨学院は引いて守ってカウンターだった。青森山田はサイドからの崩し、ロングボール、裏を取るフィードなど、多彩な攻めを見せた。アンチの多いロングスローからのゴールも決めた。

 

しかしバックパスが極端に少ない。攻め続けているから当然そうなるのだが、ボール保持も高まる。そのために強襲ばかりして、一旦ボールを戻してまたビルドアップをし直すという動きが少ない。だから不用意にボールを失ってカウンターを食らう。昨日の失点もそういうパターンだった。

 

要するに攻撃があまりにも一本調子すぎて試合がオープンな殴り合いになってしまう。だからカウンターを食らう。逆転してリードしたのに試合を落ち着かせる、試合を塩漬けするということができない。

 

まあ高校生にそこまでのレベルを求めることは無理かも知れないが、それができれば青森山田はさらに強くなるだろうし、無敵艦隊になれるだろう。ロングスローはセットプレーのひとつと考えれば得点源だろうが、あまりにも芸がない。そもそもフットボールなんだから手で投げたボールをシュートするなんてやはり邪道だろう。