昨日は日本全国でのコロナ新規感染者が６千人を超えた。ほぼ２日で1万人程度増えている。オーストラリアと比較すると尋常でない増え方である。もちろん、アメリカ、イギリスなどど比べれば大した数字ではないが、自国よりも多い国と比較しても意味がない。
昨日現在でオーストラリアの累計の感染者は２８５３６人である。州ごとのばらつきがあるが、最近は多い日でも全国での新規感染者は１０－２０人程度である。これは海外からの帰国者の感染者を含むためで、帰国者の感染者はどうしてもゼロにならない。
昨年の3，4月ごろは累計の感染者は日本よりもオーストラリアのほうが多かった。それがあれよという間に日本での感染が爆発した。人口比ではオーストラリアの人口は日本の5分の１程度だから、日本がもっと抑え込んでいたとしても１０－１５万人の累計感染者がでてもおかしくない。
しかし、日本は直に３０万人に届くだろうし、もっと加速度的に増えていくかも知れない。日本はオーストラリアよりも少なかったのにどうしてこんなことになったのか。理由として考えられるのは水際対策の違いと強制的な行動制限の有無だろう。
酪農国のオーストラリアは昔から動植物検疫にうるさい。ウイルス検疫などは実に神経質な国柄である。牛、羊への病気についての対策は世界のトップレベルだろう。そういう下地があるのだと思う。
コロナ対策も同様で、１０人程度のクラスターが発生し始めると、該当地域をロックダウンしてしまう。飲食業はテークアウエのみの営業、該当地域からの不要不急の他の地域への外出は禁止され、警察につかまれば罰金８万円くらう。実際に先月結婚式に参列した１２名が、該当地域からの外出として警察から罰金をくらった。１２名で９６万円の罰金である。ここまでやるのか。
日本はもっと厳しい行動制限を課さなければ、感染爆発は止まらないだろうし、悪化する可能性もある。大変な世の中になった。