サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

最低賃金の比較

2021-01-11 10:13:51 | 日記

オーストラリアの賃金は他の国よりも高いという話を同僚と話していて、アメリカ、イギリスは安いということで早速調べてみた。分かりやすくするために日本円に換算してみた。

 

オーストラリアは2020年の最低賃金は19.84豪ドルである。1豪ドル=80円として1587円。これでもかなり安いと感じる。賃金は高い分、税金も物価も高い。特に外食するとランチを食べると最低でも15豪ドル、1200円はかかる。電車もバスも高い。それに通勤するための交通費は支給されない。従って時給が20ドル程度としても最低限の暮ししかできない。

 

週に40時間働き、手取りで毎月22万5千円くらいになる。都心で働けば交通費が毎月2万円はかかる。シドニーは異常に家賃が高いので、若者が友人と二人でシェアしたとしても一人分として光熱費込みで毎月8-9万円はかかる。交通費と合わせてこれだけで10万円は飛ぶ。食費に5ー6万円はかかるだろうし、こずかいに3万円くらい使えば、もうほとんど残らない。それにオーストラリアではボーナスはない。

 

国民皆保険で月換算で6千円くらい取られる。若者が自立して最低賃金くらいの給料では親元に住まない限り、楽に暮らしていけない。というか、親元にいても貯金などほとんどできないだろう。

 

イギリスは2020年の最低賃金が8.72ポンド。1ポンド=140円として1220円である。昔ロンドンに旅行したことがあるが、レストランもしょぼいホテルも異様に高かった。それでこの賃金では暮しは苦しいだろう。

 

アメリカの場合は州により大きく違う。安い州、たとえばアイオワ州で7.25ドル。高いカリフォルニア州で13ドル。NY州で11.80ドル。随分と極端な差である。一番安い7.25ドルというのは連邦政府が決めた最低賃金で2009年から変わっていない。

 

カリフォルニア州の13ドルを日本円(104円)で換算すれば1352円である。高いような安いような。マクドナルドの従業員が最低賃金を15ドルに上げろとデモしていたことがあるので、現実はもっと安いのだろう。アメリカは物価も高いし、医療費も高いのでこれで暮らしていくのは大変だろう。

 

日本も東京で1013円という信じられないような安さ。せめて1500円くらいにしなければ暮しはよくならないだろう。