サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

オスカル

2021-01-28 09:10:57 | 日記

上海上港にいるオスカルが中国での待遇に満足していて、契約が終わるまで中国を離れるつもりはないとインタビューで答えている。年俸が約27億円と言われているので、オスカル程度のレベルの選手にしてみれば大満足だろう。いくら高額年俸をもらっていても中国を離れる選手がいる中でブラジル人はやはり現実的である。

 

代表では2012年ロンドン五輪の銀メダル、2014年ブラジルWCのベストイレブンと活躍していた印象がある。チェルシーでは2012/2013シーズンから4年半プレーして、131試合に出場して21ゴール。MFだからこんなものかも知れないが、1シーズンで二けた得点してことはない。このくらいの選手に2016年12月に移籍金6千万ユーロを払い、年俸27億円。契約は2024年までという長期契約。そもそもこのオファーが信じられない。

 

2016年ごろは中国のクラブのバブルが全盛期だったころだからこうなったのだろう。現在はかなり抑制された年俸しか払われていないので、オスカルのようなケースは出てこないのだろうが、イニエスタにも近い年俸である。

 

ブラジル人選手にとってリーグのレベル、ヨーロッパでプレーしたいという気持ちは関係ないのだろう。そもそもブラジル人ならば誰でもヨーロッパのビッグクラブに行けるわけでもないし、いい選手はブラジルにゴロゴロしている。以前、浦和レッズにラファエル・シルバという選手がいて、新潟から浦和に2017年に移籍して、2017年はACL優勝に大きく貢献。

 

その活躍が目立ってヨーロッパのクラブからもオファーがあったようだが、2018年のシーズン開幕直前に中国の武漢卓爾に移籍。この時武漢は中国リーグの2部だった。唐突な移籍だったので浦和サポは騒いだが、ラファエル・シルバは家族、親族一同を養わなければいけないので、ぜひ中国に行きたいとコメントしていた。その後2020年12月には契約を2年延長しているので、満足しているのだろう。

 

オスカルもインタビューで貧しい子供時代を送ってきたので、家族を養いたいと言っている。親族全体が彼に寄りかかっているのだろう。大体年俸27億円ももらっていて親族を養うのにどのくらい金がかかるのか想像もできない。家族、親族がブラジル人にとって重要なことなのだろう。