サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

ハキーム・アリ・アライビ

2019-03-23 17:08:07 | 日記
バーレーンでの政治迫害を理由にオーストラリアに難民申請していたが、タイで拘束されていたハキーム・アリ・アライビの後日談がSBSサイトに紹介されている。ハキームはヴィクトリア州のアマチュアサッカークラブでプレーしていたので、そのクラブはもちろんのこと、オーストラリアのサッカー界がAFCに対してハキームを解放するようにロビーしていた。


このニュースが世界中に広まり、バーレーン政府からの手配が取り下げられて、ハキームはタイ当局の拘束から解放されてオーストラリアに戻れた。その後彼はオーストラリア国籍を申請してそれが認められた。彼を含めた200人余りの新規に国籍を得た人々への国籍授与式がメルボルンであり、ハキームもその中にいた。


ハキーム救援活動の中心にあったのがSBSのサッカー解説者のクレイグ・フォスター氏である。元オーストラリア代表で最近はサッカー解説だけでなくSBSの夜のニュースのスポーツコーナーを担当しているスポーツキャスターでもある。


もし日本で同じような事例が起こったらどうなるだろうか。政治亡命を求めて日本に在留中のアマチュアサッカー選手が他の国で拘束されたとする。それに対して日本のサッカー解説者が中心になり救援運動を起こすだろうか。仮にそうなった場合は政治活動に参加したからとかなんとか文句を付けられて番組を降板させられるかも知れない。


あるいはサッカー関係者は政治活動をするべきではないとかなんとか叩かれるだろう。オーストラリアでは当たり前のようにある良心が日本で果たして存在するのかどうかと興味がわいた。