「神の手ゴール」や「5人抜きドリブル」で万人に知られるアルゼンチン代表や永遠の心のクラブであるボカ・ジュニアーズでの活躍はもちろんですが、個人的にはクラブにセリエA初優勝をもたらしたSSCナポリ時代のマラドーナが最も印象深いです。3人の名前の頭文字を取ってマジカ(魔法)と呼ばれたジョルダーノやカレッカと共に見せたプレーは正に魔法のようでした。名古屋のファミリーとしてはユーゴスラビアがアルゼンチン相手にPK戦の末敗退した1990年イタリアW杯準々決勝で、試合後にPK失敗で悲嘆にくれるピクシーをマラドーナが肩を抱いて慰めるシーンも忘れられません。
薬物やアルコール依存、空気銃の乱射、謎の整形手術などピッチ外での破天荒かつ意味不明な言動はご存じのとおりで、選手としてだけでなく社会不適合者という点も含めて本当の意味での”天才”でした。私が敬愛する悪童・ロマーリオも彼の前では立派な優等生でございます。今後、マラドーナのような選手は二度と現れないと思うし、たとえ現れたとしてもおそらく時代が許さないでしょう。心からご冥福をお祈りいたします・・・。