オシム前監督も予定どおり観戦に訪れて順調な回復ぶりを見せてくれた対ボスニア・ヘルツェゴビナ戦は、楢崎が久々の先発出場を果たし、めでたく岡田監督就任後初勝利。この際、2月6日のタイ戦や東アジア選手権も先発でいかがでしょうか。
大会前から前売券の売れ行きが思わしくないと言われていたとおり、この日の入場者数は26,971人。岡田監督もコメントしていたらしいが、日本のサッカーファンもヨーロッパ並みに成熟してきたということらしい。かく言う私も代表への関心はいまいちの状態、この試合も仕事をしながらのTV観戦だった。“日本代表”という名前だけでチケットが売れる時代は終わったといっていいのかもしれない。
チリと同様、ボスニアもベストメンバーとは程遠い状況。さらにメホ・コドロ監督も就任したばかりでこの試合がA代表初采配だったそうだ。そんなボスニアを相手にチャンスを作るも、ゴール前の守備の集中力は高く得点ならず、逆にカウンターをしかけられる場面も見られたが前半は0-0で終わった。結局後半、相手に疲れが見えたところで3ゴール(しかもMFとDFの得点)を決めての勝利だった。
出来れば(まがりなりにも試合になっていた)前半に、FWによる得点が見たかった・・・と、欲をいえばきりがないが、就任後1勝1分でとりあえず負けなし、まずは幸先のいいスタートを切ったと言っておこう。繰り返しになるけれど、間もなく始まるW杯3次予選や東アジア選手権等、実戦を重ねることでチーム作りが進んでいけばいい。監督や選手の力が本当の意味で試されるのはW杯アジア最終予選に入ってからだろうか。