当日の入場者数8,285人・・・
寒気の南下による冷え込みは豊スタも例外ではなく、午後を過ぎても気温は全く上がらず極寒のなかでの観戦となったルヴァンカップ開幕戦。前日に明言していたとおり指揮官は前体制では皆無だったターンオーバーを敢行、ベンチ外となったミッチやマテウス、仙頭らに代わって武田や夢生、陽也が先発するなど8選手を入れ替えて臨んだ名古屋でしたが、この日は目下最大の懸案事項である実戦経験の不足が露呈する結果となりました。
対戦相手の活動休止に伴うリーグ戦第2節の中止により連戦が回避されたことで内容と結果が伴った神戸戦のメンバーで引き続き臨む選択肢もあるなかで、指揮官はあえてシーズンの先を見据えて課題の解消を優先する策をとったとのこと。それに応えるかのように怪我から復帰した夢生や阿部はもちろんピッチに立った選手達全員が神戸戦と同様に目指すサッカーだけは体現してくれたと思います。
結果的にグループリーグの目標である「ホームで勝利、アウェーで引分け」のもくろみは初っ端から外れるも、甲田君のプロデビューを含む明と暗の両面で収穫を得る一戦となった名古屋。ラフプレーによる脳震盪の疑いで退場し検査を受けたという相馬が大事に至らないことを願いつつ、チーム向上のために一週間のインターバルを有効に過ごしていただければと思います・・・。
当日の入場者数18,681人・・・
名古屋が第1節の開幕戦をホームで戦うのはJ2が舞台となった2017年の岡山戦以来のこと。来場した玉田圭司氏のセレモニーは曇り空で終えたものの試合開始時には予報通り雨模様の天候となるなかで行われた試合は、イニエスタら一部主力が欠場するも絢爛豪華な戦力に変わりはないチーム相手に完封勝利。コロナ感染の影響で開幕前から不安要素が多々抱えていた名古屋だけに、この結果には我々ファミリーとしても喜びもひとしおでございます。
前日の指揮官のコメントのとおり若手選手等のサプライズ起用は無かった一方で新加入選手4人が先発。これに前監督の下で守備の精神を引き継ぐ選手を合わせた11人がぶっつけ本番と思えないような内容と結果で応えてくれました。個人的には酒井の存在感が頼もしく、その佇まいから”守備をするクバ”といった印象で活躍が楽しみです。長谷川新監督にしても限られた時間でこれだけの試合が出来るチームに仕上げてきた手腕はたいしたもの。クリアすべき課題は少なくないとは思いますが、少なくとも今後に期待が持てる一戦となりました。
新体制での開幕戦勝利に喜び浮かれるのもつかの間で、ディフェンディングチャンピオンとして臨むことになるルヴァンカップが中3日で控える名古屋。難敵とのリーグ戦2試合を含む5連戦に対して指揮官がどのようなメンバー構成で臨むのかが興味深いところです。
I Talk to the Wind-Flute transcription of the Ian Mcdonald Solos (King Crimson)
チーム始動前に感染者が確認されていた名古屋ですが、その後は関連するアナウンスも無くこのまま順調にトレーニングが進むと思われた矢先の月末に選手1名が感染。それに伴って実施された検査によりスタッフ2名を含む計9名が陽性診断を受けたことが明らかになりキャンプも一時休止になっております。
5日の時点で再開日時は不明で現在は選手が個別に与えられたトレーニングメニューをこなしているとのこと。新加入選手との連携はもちろんのこと、新体制になったことでただでさえ戦術の落し込みのために十分な時間が必要な名古屋にとって、開幕まで3週間を切ったタイミングでのこの状況にはファミリーとしても不安を覚えずにはいられません。逆に感染対策の影響で合流が遅れていたミッチが来日しトヨスポで元気にトレーニングに励んでいるというのはなんとも皮肉なものでございます。
一部で疑問の声も聞かれる沖縄キャンプについては当然のことながら昨年以上に細心の注意を払って対策をしていたはずで、それでも感染者が出てしまうところに第6波の猛威と恐ろしさを感じます。とにかく今はまず9名の選手、スタッフの回復と復帰を願い、選手全員が19日のリーグ開幕戦に間に合うよう祈るばかりです・・・。
