名古屋の今シーズン最初の戦力補強は中盤だけでなく右SBでの仕事も可能な若手ユーティリティープレーヤーとなりました。FC東京の下部組織から2020年に昇格すると長谷川監督の目に留まりレギュラーに定着。昨年負った怪我は完治するも新体制となった今シーズンは一転して出場機会が激減していたようで、恩師である長谷川監督も獲得を熱望したこともあり本人も悩んだ末に決断に至ったようです。
選手層に難を抱える名古屋は特に選手交代でいま一つ物足りなさを感じているだけに、23歳ながら既にJ1の舞台で実力を証明している選手の加入は心強い限りです。選手名鑑によると独特のリズムが特徴なすり足ドリブラーとのことで、一昨年見せた力をそのまま発揮してくれれば先発を含めて間違いなく面白い存在になってくれそうです。期限付きとはいえ名古屋への移籍を決断してくれた”うっちー”を心から歓迎したいと思います。
当日の入場者数6,932人・・・
クラブが目指している(であろう)ルヴァンカップ連覇のために、前日の会見で指揮官も口にしていたとおりなんとしても勝ち点3が必要だった一戦でしたが、立ち上がりから主導権を握ったのは今シーズンからJ2を舞台に戦う徳島でした。球際の厳しさと巧みなパス回しに翻弄されるばかりで名古屋は全く攻撃のリズムがつかめないまま前半を終了。どちらがJ1チームか分からないような試合展開に最悪の結果も頭をよぎった私ですが、相手の疲労と酒井と柿谷の投入が実を結ぶ形でなんとか勝ち点3を手にした名古屋でした。
この日の豊スタは昼前から雨が降り出すとその後は予報通り春の嵐の様相となり、屋根がかかる席にも容赦なく雨が降り込んでくるなど観戦する側にとっても最悪なコンディションとなりました。ゆえに誰もが待ち焦がれた公式戦2勝目はもちろん、吉田温紀のプロデビューや杉森と児玉との再会もかなったことで、参戦した名古屋のファミリーは大いに報われたのではないでしょうか。
そんな名古屋を待ち受けるのは来週末のリーグ戦で始まる怒涛の8連戦でございます。チーム作り道半ばで苦戦を強いられるなかでJ2チーム相手にあげた勝利が前半戦最初の山場ともいえる厳しい戦いにつながるのか・・・はたして4月を終えた時点での名古屋の成績はいかに・・・。
当日の入場者数11,859人・・・
結果は0-1の惜敗も依然として両者の間に存在する大きな差を痛感させられた川崎戦から一週間・・・なぜか名古屋のホームゲームになるとやって来る寒の戻りのなかで行われた一戦は、スコアだけを見れば盾vs盾の顔合わせにふさわしい結果なのかもしれませんが、その内容を考えると名古屋がかろうじて敗戦を免れたという試合となりました。
柿谷と豊がベンチ外となる一方で夢生が実に1年4ヶ月ぶりにリーグ戦先発。良い試合の入り方をしながら絵にかいたようなカウンターから失点を許す展開のなかで、その夢生が期待に応えてマテウスの同点ゴールをアシストし、その後も彼を中心に攻勢をかけるも例によってこの日もゴールが遠い名古屋でした。特に多くの時間帯で相手のペースで進んだ後半はミッチの神セーブで失点を回避するのが精一杯。選手交代を行っても事態の打開はかなわず、逆に試合内容が尻すぼみになっているのは寂しい限りでございます。
リーグ戦4試合を終えた名古屋の総得点は4点で勝利は今節終了後に指揮官の解任が発表された絶不調のチーム相手にあげた1勝のみという状況に、一部では早くもチームの先行きを危ぶむ声もあがっているようです。たしかに現状を見るつけ完成までにはまだまだ時間はかかりそうな印象でその気持ちも分からないでもありません。今後ももどかしい内容と結果の試合が続くことになるのかもしれませんが、これも”未来”へ向けての試練と受けとめて我慢強くサポートを続けたいと思います・・・。
当日の入場者数11,055人・・・
中6日のアドバンテージを活かせずチームが抱える課題だけが浮き彫りとなって完敗を喫したルヴァンカップ広島戦から中3日。前日まで続いていた春の陽気から一転して寒の戻りとなり時折雪も舞う豊スタで行われた一戦はなんとももどかしい試合内容の末引分けに。これが前体制のチームならウノゼロで勝っていたのでしょうか・・・。
難敵相手に試合開始早々オウンゴールで幸先良く先制しその後も好機は演出するも追加点を決められず、徐々に相手のペースにはまるなかであっさりと失点。後半中盤から行った選手交代でも攻めあぐむ状況を変えることはできず、結局最後まで歯がゆい展開が続いた一戦となりました。残念ですがこれが今の名古屋の実力と潔く認めつつ、鳥栖相手に2年連続のシーズンダブルを回避できたこと、負傷退場したチアゴが8針を縫う裂傷とはいえ長期離脱は免れたことを素直に喜んでおきたいと思います。
次節の相手は前年王者であり鳥栖と同じくシーズンダブルを食らっている川崎・・・チーム作り道半ばの名古屋にとって難しい試合になるのは必至で、もしかしたら今節以上に厳しい現実をつきつけられるのかもしれません。今、我々ファミリーできるのは明るい未来が訪れることを信じてサポートを続けること。そして、選手達には連戦の疲労をまずは癒していただき、引き続き収穫が得られる試合を続けていただくのみです・・・。