「前半を無失点で・・・」という前日の願いはあっさり裏切られ開始僅か2分でCKから先制を許しただけでなく、後半開始早々には闘莉王が負傷でピッチを退くという事態に、後ろ向きな私は目の前での胴上げを覚悟してしまいましたが、やはりサッカーは最後まで何が起こるか分かりません。
セットプレーのチャンスから牟田のプロ初ゴールで同点に追いついただけでなく、終了間際に永井が逆転ゴールを決めるというドラマチックな結末も、意地悪な見方をすれば優勝のプレッシャーから終始腰が引けたような印象だった相手チームに助けられての逆転勝利ともいえますが、それでも特に若手選手達にとってはいい経験、そして自信になったのではないでしょうか。
今シーズンの名古屋は13勝9分12敗、勝ち点48の10位でフィニッシュ。覚悟していた以上に苦しい1年となりましたが、なにより辛いのはチームがこの成績で終わったことではなく、この成績で納得せざるを得ないことでしょうか。監督、そして選手達はシーズンを締めくくる最後の試合で見せた“兆し”をなんとしても来シーズンにつなげてほしいものです。最後に闘莉王の怪我が深刻なものでないことを願いつつ、この冬の名古屋の動向をしっかり見守り来年のチームの始動を待ちたいと思います。