一部メディアで伝えられていたこの情報が嘘であってほしいという願いはかなわず、年も押し迫ったこの時期に現実のものとなってしまいました。マッシモ・名古屋の申し子のごとく左SBのポジションを不動のものとしてチームの大躍進に貢献した吉田豊の名前は間違いなく名古屋の歴史及びファミリーの記憶に残るでしょう。この4年間でピッチ内外において名古屋のために尽くしてくれた豊にはただただ感謝あるのみです。
新体制となった今シーズンも長谷川監督の目指すサッカーに戸惑いながらも前向きに取り組む意欲を見せていた豊でしたが、タイミングが悪く怪我が重なってしまいピッチで十分なアピールが出来なかったことが残念でなりません。9年ぶりの古巣復帰となる清水でもその変わらない姿勢でJ1昇格に導いていただき、コメントのとおり豊スタでの古巣対決を実現させてほしいものです。
昨年に引き続いてJリーグ開幕戦の対戦カードが年明けを待たずに発表。J1リーグは2月18日(土)~12月3日(日)の期間で開催予定となっており、第3節以降の対戦カード及び日程は来年1月20日に発表されるとのことです。
長谷川体制2シーズン目となる名古屋は昇格を果たした横浜FCとの顔合わせで、J1での直近2シーズンで2戦2敗と分が悪い敵地での試合に臨みます。その一週間後に行われるホーム開幕戦もルヴァンカップで2勝するもリーグ戦では2戦未勝利に終わった京都が相手となっております。
尚、2024シーズンからは各カテゴリー全てが20チームに統一されるため来シーズンのJ1リーグは最下位1チームのみがJ2降格、同様にルヴァンカップも2023年からはJ1~J3全クラブが参加予定となることから、来年はJリーグが現状の体制で行われる最後のシーズンとなりそうです。
J3を舞台で5勝7分19敗で15位という結果に終わった沼津では天皇杯で2試合に出場するもリーグ戦ではベンチ入りのみにとどまり正GKの座は奪えなかったようです。武者修行先でのアピールを認められてというより、渋谷の退団に伴っての復帰と受け取ることもできますが、それでも違った環境に身を置いた今シーズンで学んだ部分は必ずあるはずです。貴重な経験を無駄にしないよう名古屋でのさらなる成長を期待したいと思います。
契約満了による退団が発表され今後の動向が気になっていた宮原の移籍先がようやく発表に至っております。来シーズンの戦いの舞台がJ2となったことには多くのファミリーから予想外とする声があがっているようですが、まずは必要としてくれるクラブが見つかったことを素直に喜びたいです。
昨シーズンはパワハラ疑惑で監督が交代、今シーズンも好スタートを切りながら6月には成績不振に陥り指揮官が解任されるなど難しい状況が続いている東京Vですが、新たに就任した城福監督はリーグ戦を8位でフィニッシュ、天皇杯ではチームをベスト8に進出させてチーム立て直しに成功しております。
緑色のユニフォームを着用した宮原を想像するのは今はまだ難しいのかもしれませんが、是非ともそれが当たり前に思えるような活躍をしていただき、J1の舞台での古巣対決実現を期待したいものです。来シーズンは元名古屋の選手をフォローすべく新たにネット観戦するチームがまた一つ増えることとなりました。
シーズン途中の加入ながらチームに即フィットしてリーグ戦では19試合に出場、長谷川監督及び我々ファミリーの期待通り重要な戦力となってくれた内田宅哉の残留がめでたく決定。名古屋でのアピールを手土産に所属チーム復帰を果たす可能性も考えられただけにこの発表は嬉しい限りでございます。
中盤の全ポジションだけでなく右SBでのプレーも可能というユーティリティプレーヤーは来シーズンも間違いなく貴重な存在となって名古屋の勝利に貢献してくれることでしょう。「今シーズンよりもっとチームの勝利に貢献できるように覚悟を持って闘う」というコメントも頼もしいです。
予想外の退団から4年ぶりの復帰を果たすことになった和泉の加入は、仙頭を手放した名古屋にとって米本と同じく「大型補強と同等」といっていいでしょう。名古屋はもちろん鹿島でも即戦力となっていたように、戦術理解度の高い選手ゆえ名古屋が目指しているサッカーにもいち早くフィットし活躍してくれるのではないでしょうか。
名古屋で辛い4シーズンを過ごした末に移籍した鹿島でも監督交代が相次ぐなどでチームは無冠、和泉自身も怪我による離脱もあって満足のいく3シーズンではなかったはずです。引き続き鹿島に残って結果を残す選択肢もあるなかで、葛藤を抱えながらも下してくれた今回の決断は嬉しい限りでございます。豊スタで再び彼のチャントを聞くことができる来シーズンを楽しみに待ちたいと思います。