強化・補強担当として就任した2016シーズンにJ2降格、1年で昇格を果たすもJ1残留争いが続いた低迷期には批判にさらされながらもブレることなく名古屋のために職務を全うしてくれていた大森SD。チームがこの2年で見せた大躍進も彼の働きが無ければ語れないはずで、実際に昨シーズンの稲垣や阿部、今シーズンの柿谷、木本、長澤、この夏のミンテやクバを含めた補強も成功していただけにこの発表は残念でなりません。
クラブ側の判断なのか、本人の意思もしくは都合によるものか分かりませんが、更なる飛躍を目指す来シーズン以降の名古屋を考えると一抹の不安を覚えてしまう私です。また、仮に今後もスポーツダイレクターという職が存続されるのであればクラブ内外の誰を据えるのかも気になるところです。自身の仕事がチーム成績に即直結する難しいポストを6年間務めてくれた大森氏に心から感謝したいと思います。
本人の強い希望もあって柏から2006年に鳴り物入りで加入、活躍を期待されながら不本意な2シーズンを過ごすもピクシー監督のもとで覚醒し、リーグ初優勝の立役者の1人となったのはご存知のとおり。J2降格時には迷うことなく再加入を決断し風間スタイルのサッカーにもいち早く順応、中盤の仕事もこなすオールマイティーな選手として1年でのJ1昇格に多大な貢献もしてくれました。
名古屋のファミリーにとっては日本代表での活躍も含めて間違いなく記憶と記録に残る選手であり、11番を背負った玉田の全盛期を名古屋で見ることができたのは本当に幸福だったと思います。残念ながら在籍3シーズンで長崎のJ1昇格はならず古巣対決もかなわなかったのが彼にとっても我々ファミリーにとっても唯一の心残りとなりました。今後どのような道を選ぶにしろ第二の人生での彼の成功と健康を心から願いつつ、名古屋のレジェンドとして豊スタで再会できる日を楽しみに待ちたいと思います。
当日の入場者数14,435人・・・
ルヴァンカップ初制覇の感動と興奮も冷めやらないなかで迎えたリーグ戦は今シーズン20度目となる無失点試合で名古屋が勝利。過酷な連戦4試合目に臨んだ選手達の疲労は隠しようもなく、中11日のアドバンテージを持つチーム相手に多くの時間を守備に費やす苦しい一戦となりましたが、この日はセットプレーでの守備でも高い集中力を見せて失点を回避し、前節と同じ轍を踏むことなく勝ち点3を手にしてくれました。
試合後にはゴール前でルヴァンカップ優勝トロフィーのお披露目と記念撮影が行われファミリーと至福の時間を共有。チームはこの日をもってめでたく隔離生活が終了するとのことで、さらに4日後に敵地で臨む仙台戦が終われば過密日程からも解放されます。負傷はもちろんのこと、多くの選手が疲労の蓄積等で何らかの問題を抱えている名古屋にとっては特に貴重でありがたいインターバルとなりそうです。
泣いても笑っても来シーズンのACL出場権がかかるリーグ戦は残り4試合となり、その内3試合をアウェーで戦うことになっている名古屋。この日、川崎の4度目の優勝が粛々と決まってしまったとはいえ、こうしてシーズン終盤まで上位での真剣勝負に臨めるというのは幸福なことと受け止めて、引き続き我々ファミリーと共に”All for NAGOYA"で戦うのみです・・・。