主力６人の不在に加えて金崎とダニルソンまでも欠く劣勢の中、ボールは保持するも肝心のゴールは遠く前半終了間際に失点を許し・・・というここ最近お馴染みとなったパターンの敗戦に、ミスターは２試合を残して終戦宣言・・・。
もともと今シーズンのチーム体制からしてこういう展開も十分予想できるナビスコカップだったわけですが、それでも主力と控え選手の実力差がこれほど明確になるとは思っておりませんでした。特に若手選手の実戦経験不足は深刻だと思います。リーグ戦出場の余地は皆無なうえにサテライトリーグもなくなり、アピールの機会といえば日々のトレーニングか格下相手との練習試合のみという今の環境はいかがなものでしょうか。
そういう意味でも残り２戦は可能な限り若手にチャンスを与えてしまっていいし、出場した選手達は少しでも起用に応えて光明を見せてほしいもの。こんなチーム状況のままで中断期間を迎えるのはあまりに情けないし寂しすぎます・・・。
日本 １－２(1-0) イングランド
看板のハイプレスが出来ていた前半とそのツケで足が止まり受けに回った後半。「やべっちＦＣ」でセルジオ越後氏が指摘していたように昨年のオランダ戦と全く同じ展開の試合で、悲しいかな特にチームに大きな進展があったとは思えませんでした。
この日行った両チームの交代選手の人数が示すとおり、イングランドにとってこの試合があくまでもテストマッチだったのに対して日本が実戦を想定していたことを考えれば、たとえ相手の方がフレッシュな選手が３人多く、たとえ相手の得点がオウンゴール２発でも立派な日本の敗戦でございます。
我々はくれぐれもこの試合を“善戦”で済ますべからず。そして選手達はほんのちょっぴりの自信に変えるにとどめて前に進むべし。
予選突破のためだけでなく、ホーム３連敗を避けるためにも勝ちたかった・・・否、勝たなければいけなかったＣ大阪戦。グループ最下位相手に現時点でのベストメンバーで臨み期待通り巻のゴールで先制するも、悲しいかな９０分後に待っていたのは今大会初勝利ではなく無念のドロー劇。結果、内容共に得るものは無くあとには虚しさだけが残った名古屋です。
そんな不甲斐ないチームに情け容赦なくやってくるのが明日のナビスコ杯予選第５節対京都戦。開幕前の怪我で離脱していたドゥトラの復帰もあり、リーグ戦の低迷が嘘のようにカップ戦は現在２連勝中でＡグループ首位と上昇ムードの京都に対し、依然６位の名古屋はマギヌン、三都主に続き金崎と福島が離脱。加えて明日はダニルソンが出場停止と、正に順位が示すとおり対照的なチーム状況でございます。
残念ながら誰がどう贔屓目に見ても名古屋の劣勢は明らかで苦戦は必至だけど、予選突破の可能性の有無にかかわらず、目の前の試合を全力で戦ってくれるであろう選手達を信じて吉報を待ちたいと思います。
当日の入場者数4,831人・・・
勝てません・・・。前半終了間際、お約束の時間帯に訪れたピンチをしのいだ直後、逆に巻の待望のゴールで先制する展開に、今日こそはこれまでと違うところを見せてくれるのかと期待したのですが、まるで１勝も出来ないまま敗退した３年前のナビスコ杯を再現するかのごとく勝てません・・・。
大宮戦のような冒険に近い選手起用ではなく現時点でのほぼベストメンバーが先発し、明らかに勝ち点３を獲りにいったにもかかわらず、不甲斐ない結果と同様に試合内容もとりたてて述べるような収穫もなく、終わってみればグループ下位同士の対決にふさわしい凡戦でした。
これで今月は４試合あったホームゲームも結局勝ったのはリーグ戦の１試合のみ。不安と同時に楽しみでもあったナビスコ杯ですが、ここまでは代表選手の存在の大きさがただただ露呈するばかりで、中断期間前からチームへの期待が尻すぼみになっていく状況は寂しい限りです。残り３試合、何らかの可能性を今のチームに見出したいのですが・・・。
主力６人を欠く厳しい状況に対し安易に守りに入るのではなく、あえてチャレンジを選択して臨んだ大宮戦。そんなミスターの熱い期待に応え決して悪くはないサッカーを体現しておきながら、お約束の時間帯に続けざまにゴールを献上。後半に主力を投入し反撃を試みるも３点のビハインドはあまりに重く、ホームで２試合続けての惨敗に今後も相当の苦戦を予感させる名古屋です。
そんな結果を嘆く間もなく迎えるのが明日のナビスコ杯第４節対Ｃ大阪戦。現在２戦２敗でグループ最下位のＣ大阪に対し、名古屋も負けじと１分１敗の６位という下位同士の一戦は、両チーム共に中３日で当然のことながらリカバリーが精一杯。Ｃ大阪は香川の不在に加えて清武が前節の怪我で離脱も、引き続き主力６人を欠き若手選手の起用が予想される名古屋の苦戦は必至。目下２連敗中とはいえホームの地の利が唯一のアドバンテージでしょうか。
前節から僅か４日で劇的なレベルアップなど到底望めないけれど、明日はせめて将来に可能性を感じるようなプレーの一端だけでもいいから見せてほしいもの。そしてそれができれば最良の結果がついてくることを信じて戦ってくれるであろう選手をファミリーとして全力でサポートするのみです。
キリンカップチャレンジカップ2010 日本 ０－２(0-1) 韓国
「何がやりたいのかよくわからん」・・・ＴＶ観戦中に何度もつぶやいた息子の言葉がこの試合での日本代表を的確に表現しております。
宿敵・韓国に２戦続けてホームで負けたことよりも、この時期に平気で進退伺をやりそれを平然と公言してしまうような監督に本大会を任せなければいけない不幸よりも、本大会出場という肩書きを得ただけで満足しているとしか思えない選手達をあえて嘆いておきたいと思います。
楽観的だったとはいえ少なくともオーストラリア戦の前半まではそれなりに期待が持てた前大会が今になって思うと本当に幸福でした。
当日の入場者数5,804人・・・
主力６人が抜けた穴を単に埋めるだけでなく、ミスターはあえて小川や増川や隼麿をも温存する強気の選手起用。選手達もその期待に応えようと互角もしくはそれ以上の戦いを見せるなど内容は決して悪くはなかったのに欲しかったはずのゴールは遠く、逆にお約束の時間帯にあっさり先制を許すと立て続けに更に２失点。前半で試合がほぼ決まってしまったのが本当に残念でした。
かような惨めな敗戦にもかかわらず、試合後にサポーターがブーイングではなく拍手で迎えていたのは、少ないながらも可能性を感じた結果と前向きに解釈したいし、今後のカップ戦も若手にチャンスを与え続けると明言したミスターの決断を尊重し支持したいと思います。アウェイで再び顔を合わせることになる（苦手な）中断明けのリーグ戦ではくれぐれもこんなことになりませんように・・・。
奇しくも１７年前のＪ開幕戦と同じ日時で同じ相手となった鹿島戦。リーグ優勝７回を誇る前年王者を相手に、張子の虎同然の名古屋が暫定２位の意地ぐらいは見せてくれるかと思いきや、ホーム通算来場５００万人を軽くクリアする満員の豊田スタジアムで繰り広げられたのは、悲しいかなこれまた１７年前と同じ惨敗劇。未だに埋められない実力の差をただただ思い知らされるだけの一戦となったのでした。
そんなショッキングな敗戦から中５日、サポーターの心の傷が癒える間もなく迎えるのがナビスコ杯予選第３節対大宮戦。開幕を前に中心選手が病でチームを離れる不運にも見舞われた大宮は、開幕戦こそ白星で飾るもその後は勝利に見放され、監督交代後も僅か１勝にとどまりリーグ戦は現在１６位と低迷。そんな不調に引きずられるかのようにナビスコ杯も２試合を消化するも勝利が無く１分１敗と苦戦しております。
一方、現在Ａグループ５位の名古屋はまだ１試合を戦った段階ながら、残りの予選５試合はここまでチームを牽引してきた代表選手４人が不在となり、更に２、３試合はマギヌンと三都主をも欠く状況。いうまでもなく明日は名古屋が主力６人の抜けた穴を埋められるか否かが最大の見所でしょう。
当然、休養も調整も万全な上ベストメンバーで臨んでくるであろう相手に苦戦を強いられることになるのだろうけれど、これまでベンチを暖めてきた選手はもちろん出番の無かった若手選手が、ここまで個の能力を生かして結果を出してきたチームにどんな変化をもたらしてくれるかにも注目したいと思います。
当日の入場者数34,098人・・・
試合会場は豊スタで、
雨も降らなかったのに、
またもホームで繰りひろげられた惨敗劇・・・。
三都主とブルゾがアクシデントでピッチを去る不運や主審の判定にも問題があったかもしれませんが、仮にそれらを抜きに考えても結果はさほど変わらなかったような気がするし、それぐらい両チームの実力の差は明白だったと思います。
１２試合を終えて７勝１分４敗で勝ち点２２は、５勝４分３敗だった昨シーズンを勝ち点で３ポイント上回るだけでさして変わらない成績。現在の暫定２位という順位にしても鹿島と川崎に未消化分の試合の勝ち点３を加えれば４位に後退となり、試合内容だけでなく数字でも今の名古屋の真の実力を示すこととなっております。
かように現状のままでは明らかに優勝が厳しい名古屋。リーグ中断期間中にここまでの戦い方や試合に臨む意識を危機感を持って改めていただくしかないと思います。そういう意味では代表選手抜きで戦うことになるナビスコ杯予選が一つのきっかけになってくれればいいのですが・・・。
真の実力を思い知らされた失意の敗戦から中３日で迎えた仙台戦。先制しながら追加点が奪えず終盤に同点に追いつかれ・・・という毎度お馴染みの試合展開も、ケネディの勝ち越しゴールでなんとか逃げきり、なによりも欲しかった勝ち点３を獲得。相変わらずの内容に不満と不安を覚えるとはいえ、正念場といわれたＧＷの連戦を２勝１敗で乗り切り暫定２位で首位の清水を追走と、結果だけはかろうじて出している名古屋です。
そして迎えるのが上位対決第３弾（注：あえて低調なＧ大阪を除く）となるリーグ戦第１２節対鹿島戦。田代やダニーロらを放出するもイ・ジョンス、ジウトン、フェリペ・ガブリエルを獲得し、リーグ４連覇とＡＣＬ初制覇を目論んで今シーズンに臨んだ鹿島ですが、リーグ戦は未消化試合を残して５勝３分２敗の暫定５位と優勝を目指すに十分の成績ながら、ＡＣＬは昨年に続きまたも８強入りを逃しており、名古屋としては敗退による精神的ダメージと中３日の疲労を少しでもアドバンテージにしたいところです。
対する名古屋は離脱していた金崎が復帰の朗報も、Ｗ杯に向けてリハビリ中の玉田と再離脱したマギヌンの欠場が決定的。加えて気がかりなのはここ２シーズン、鬼門だったアウェイでの勝利と引き換えに、ホームで勝てなくなっているという事実でしょう。一昨年は中断明けで昨年は未消化分の試合と、なぜか重要な節目でめぐってくる鹿島戦で思い出されるのは雨の瑞穂での大敗・・・。
幸いなことに明日の試合会場は豊スタで予報では雨の心配もなさそう。Ｗ杯前に観ることができる最後のリーグ戦で、めでたく来場５００万人も達成見込みとのことだし、暫定２位にふさわしい“実力”とはいかないまでもせめて“意地”ぐらいは見せてくれるであろう選手達を信じ、ファミリーとして全力でサポートするのみです。
