やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

梅雨もあけて…

2016-07-30 | やまがた抄
カッと暑くなった、と思ったら、山形でも梅雨があけた(と思はれるー)といふ。

仕事の日には、水やり程度しか出来ず、休みの日は朝早くから整理整頓や草取りに追はれる。

トマトの無駄な枝を落としてゐたら、カエルがちょこんと乗ってゐた。
カメラを向けたら、後ろを向いてしまった。



雑草たちの、執念とも思へる繁殖力に敬服しながら、2時間たっぷりと汗をかく。
朝からの強い日差しに、熱中症の心配をして作業を止め、実った野菜を採る。



キュウリ、ナス、トマト、オクラ、ピーマン、トウモロコシー。

畑からの、ささやかな収穫に感謝する。





梅を採る

2016-07-17 | やまがた抄


隣家の方が、”梅、採らねぇか?”といふ。

とても大きな梅の樹には、見事な実が鈴生りです。
いつもおすそ分けを頂いたり、落ちた実を拾はさせて頂いてました。

”まう、上がれないからー”といふ。

数年前に倒れ、身体の一部にマヒが残り、とても高所作業は無理で、”全部採ってけろー”といふ。

我が家の畑の隅にも、若木の梅の樹があるのですが、昨秋剪定をし、この初夏にはそれなりに採れたのですが、如何せん知れた数で、妙な期待をした家人をガッカリさせてゐました。

休みの日にー、と許可を頂き、やっと梅を採りました。
梅の樹にかじりついて実を採る、なんて子供の頃以来、でした。

まるで葡萄の房のやうになってゐる枝先から、面白いやうに実を落としました。

粒のそろったよい実です。
美味しい梅干になるのを期待してゐます。





ミカン箱で

2016-07-10 | やまがた抄
先日、親戚や友人へ”紅秀峰”の桜桃を送って、今年の桜桃の季節も終ったな、と思ってゐたら、親戚からドッと届いた。

ミカン箱いっぱいー!



小生も、その親戚の果樹園でもぎ方を手伝ったこともあるので、大量の桜桃を見たことはありますが、ミカン箱で頂いたことは初めて、です!

なんでも、今年は豊作で、値崩れを防ぐため、また生ってしまったものは摘み取らないと樹が傷むため、作業小屋には廃棄寸前のものが大量にあるらしいー!

なんだか、山形ならではの、一寸悲しい話です。



紫陽花

2016-06-30 | やまがた抄


桜桃シーズンで忙しかった6月もつごもりとなり、気がつけば庭で紫陽花が咲き始めてゐた。

昨年までは強い日差しに晒されてゐましたが、すっかり成長したタラの樹の葉陰で、なんだかとても気持ちよささうに色をつけ始めてゐた。

先週は山へゆくつもりでしたが、義母の具合が悪く、様子見で終ってしまひ、娘や孫たちはどこかへ一日キャンプに行きたいから予定を取ってー、等々あるのですが、思ふにまかせず、仕事と畑の世話で6月が終ってしまひました。


至福

2016-06-03 | やまがた抄
休みの日は用事がたまってゐてとても忙しく、まあ、歳のせゐもありますが、早く起きてしまひ、早々に畑にでる。

曇天だったせゐか、さほど水やりは必要なく、ゆっくりと苗の世話をする。
まもなく隣りの方が来られたのか、いつものやうにハウスの中からラヂオの番組が聞こへ出す。

アナウンサーの”ではー”といふ声に次いで、チャック・マンジョーネのFeel so good が流れてきた。
まさしく、とても気持ちのよい朝になってゐた。


以前はよく、それが日曜日の朝ですと、吉田秀和さんのすこしシハガレタ声が流れてゐた。
彼が亡くなって何年になるだらう。

音楽評論家として特段に好きといふ訳ではないのですが、オシャレを地でゆくやうな風貌とその語り口、壮大な知識にはいつも感心させられ、特に美術へのアプローチはとても鋭かった。

いつだったか、畑と作業する小生の上に、彼の紹介でブルノ・ヴァルターのモーツァルトが流れてきた時がありました。
おそらく今頃だったやうな、季節も澄み、地から生命があふれはじめた頃でした。

モーツァルト 交響曲 第40番 ト短調 K 550 ワルター/コロンビア響 Symphony No. 40 (Mozart)


名演といはれた録音ですが、今はあるひは、骨董品のやうな演奏かもしれず、ヴァルターのために用意されたといふ寄せ集めのオーケストラの音は荒く、でも独特の節回しのヴァルターのモーツァルトは、やはりとても美しく、まさしく至福の時間が出現した時でした。



5月末、蔵王

2016-05-29 | やまがた抄
蔵王に登ってきました。

昨年はお釜の湖面に濁りが見られ、火山性微動があって立入り禁止になってしまひ、今年になってその禁も解かれたので、好きな馬の背を歩いてきました。

駐車場付近では、ミネザクラが丁度満開ー。



彼方に朝日連峰もくっきりー。



お釜の姿も、くっきりー。





朝早い馬の背を歩く。



頂上付近では、空が近くー、



残雪豊かな月山もくっきりー。



戻り道は、東京から来たといふ方と雑談しながらゆっくり歩いてもまだ10時すぎで、すこし下って坊平高原に寄ってみたらツツジが見頃で、なんと、出始めのワラビも結構採れ、美しく、楽しい、蔵王の5月末、です。





惨姿

2016-05-24 | やまがた抄


長井へワラビ採りに行くときに、『釜ノ越櫻』の近くを通る。
いつも遠目に痛々しい枝先が見へてゐたけれど、とても怖くて近寄れなかった。

けれど、やはり気になって、先日向かってみた。
その姿に、言葉を失った。
彼は、もはやこれまでー! と、天を仰いでゐた。

5,6年前だらうか、知人たちとの櫻見のとき、夕方だったがなんとなく寄ってしまった。
すでに樹勢のなくなってゐた姿に、皆顔を青ざめて眺めた。

数十年前にNHKの紀行番組で紹介され、そのころからか名前が知られるやうになり、その後のTVステーションの夜桜中継でも見事な姿を知らしめてゐた(小生も当日、夕方のリハーサルの時からその場で見てをりました)。

樹齢800年ほどのエドヒガン。
小生が初めて見たとき、その勇姿は天に広がってゐました。
確か、その後、台風か落雷で主幹を失ひ、きっとそのせゐもあるのでせう、一気に樹勢を失ったやうな気がします。

けれど、県南の櫻回廊の旗艦のやうな櫻です。
なんとかならなかったものだらうかー。
おしなべて、櫻回廊の銘木たちは押し寄せる観光客の数に比例して年々酷い姿になってをり、以前の中山町の『御達磨の櫻』のやうに、私たちは、500年、800年生きつないできた櫻を、たかだか数十年で殺してしまふのでせうかー。

まう二度と来ることはない、と別れの気持ちでその場を去りました。






5月は長井でー。

2016-05-18 | やまがた抄
天気も回復して、予定通り、長井へワラビ採りー。

5月の長井、6月の尾花沢、で冷凍分も含め、確保しなければならず、期待に胸を膨らませて現地へー。
朝6時半過ぎに到着。



実は、一週間ほど前、娘夫婦の切なる要望で、同じ場所を案内し、それなりに頂いたのですが、そのときショッキングな場面に遭遇してしまひました。

日曜日の8時に現地集合なんて、山菜採りの風上にもおけないスケジュールで、車をおけるスペースの周辺はすでに数組が漁った後で、”ホラ、遅すぎるー!”などと話してゐると、その数組がスーッと移動を始めた。

そして、車が向かふ方向は、小生らも予定してゐるビッグ・ポイントー。
”ヤバイ!”と皆に声をかけ、悪路を走って彼らより先んじて車を置き、走りながら山道をあがると、すぐ彼らも追ひかけて来て、結局そのポイントで、数組が争奪戦の修羅場となってしまひました。
(皆、よいポイントは知ってゐるのです)

昨年に比べ、明らかに踏み荒らされた跡も多く、量も少なめでした。
仕方がないので、あちらこちらへ立ち寄り、なんとかほどほどに収穫ー。












仕方ない…

2016-05-05 | やまがた抄
半日時間が空いたので、朝6時に家を出て、3時間ほどワラビ採りへー。

幾つかのポイントを走り周り、場所によっては遅かったり早かったりでしたが、まあまあの収穫ー。




そして、おまけのつもりで寄った場所ですこしショックな景色に遭遇。



春にはワラビ、秋には山栗が頂けるポイントでしたが、景色が一変してゐました。

5年前の震災時、仙台経由の送電がストップし、山形でも停電が続き、それを受けて日本海側からの送電網を作る、とは聞いてゐましたが、まさに、立ち寄ったポイントがその線上でした。

やむを得ない事情ではありますが、”よいワラビが採れたのだけれど…”とブツブツとこぼしながら、まだわずかに繁殖を続けてゐたワラビを感謝の気持ちですこし頂いて来ました。










四月末ー。

2016-04-30 | やまがた抄
丁度、GWの前に親戚の法事のために休みをもらひ、風抜ける古刹で供養に列席し、余った半日は夕方まで畑仕事ー。

天候の具合で溜まってゐたことをほとんど済ませ、トウモロコシとエダマメの種も蒔き、水場へ行くと春爛漫だった。



昨年200株ほど新しくしたイチゴも、すこし花付きが悪いけれど、まあその分、数で収穫をするしかありません。