自転車のサドルの上で・・・

サドルの上での気ままなひとりごと

井上成美2

2010-07-09 | Weblog
 阿川弘之の「井上成美」を読もうと思って、探した。まず、図書館のネット検索で調べたが、市の図書館は貸し出し中だった。
 本屋は新潮文庫だったが、「山本五十六」はあったがこれはない。しかも著作もならんでいるのはこれぐらいでロクにない。確か、阿川弘之は昭和50年代頃は本屋に単行本が色々並んでいたことを覚えているが、どうしたんだろうと、文庫の棚を見ると、阿川佐和子の本がいくつか並んでいる。娘の名前だ。本屋では親をしのいでたくさん並んでいる。かっての「流行作家」「大家」も没して以降はこういうものか、と。
 古本屋のチェーン店も覗いて見たが、こういうところへ本を売る世代のことを思えば、没した老作家の本が並んでいるはずもない。
 時の流れをしみじみ思う。
 結局、ネット検索では貸し出し中だが、諦めきれず土曜に図書館へ行った。やはり貸し出し中だったので、「最後の海軍大将 井上成美」(宮野澄)を借りて、再度、全集はないだろうかと館内の全集本をさがしたら、あった。阿川弘之全集の第13巻がこの著作で500ページを超える長編。
 宮野の本を先に読んで、現在は阿川の本を読んでいる。
 信念と矜持を失わずに貫いた生き方には感服させられる。
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