HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

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追悼 ラヴィ・シャンカール

2012-12-12 20:52:04 | ROCK

12月11日、シタール奏者のラヴィ・シャンカールが亡くなった。享年92歳。
年齢を考えれば、天寿を全うしたといえるかもしれない。

ラヴィの名前は多くの人がそうであるように、ビートルズ経由で知った。
とりわけ、ジョージ・ハリスンがシタールの師と仰いだことは有名で、
そのおかげで、ロック好きの中にもラヴィの音楽に耳を傾けた者はいるだろう。

私も、バングラデッシュ難民救済コンサートで、初めて動くラヴィを見てインドの伝統的な
音楽の一端に触れた。エリック・バードン&ジ・アニマルズの曲『MONTEREY』で名前が
歌いこまれたように、モンタレー・ポップ・フェスティバルでもロック・ミュージシャンの
中にあって、不思議な魅力を放った。

実のところ、アップルやダークホースといったビートルズ絡みのレーベルから出た
アルバムしか聴いたことがないのだが、「レーベル・コレクター」でない私にアルバムを
買わせるということは、やはりそれだけラヴィの演奏に魅力を感じたということなのだろう。
他のシタール奏者のアルバムやインド音楽のレコードを聴きこんだわけではないので、
ビートルズの後光の威力を否定するものではないが、間違ってもノラ・ジョーンズのお父さん
だからという理由でレコードを聴いたのではない。

シタールという楽器、或いはシタールとタブラの組み合わせの黄金律をロックに浸透させた
ラヴィ・シャンカールの功績は大きい。

今夜はアップルから72年に出たラヴィ・シャンカール&アリ・アクバル・カーンの「IN CONSERT
1972」を聴きながら、ラヴィを追悼しようと思う。


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