HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

A GREAT GIG IN THE KYOTO

2013-10-21 00:49:29 | ROCK

ブルース・スプリングスティーンの初来日は85年。東京で5回の公演をやった後の
4月19日京都府立体育館で行われたコンサートを見に行かなかったことは、終生悔やまれる。
会場は、当時住んでいた場所から徒歩で行ける場所であったし、85年の日本公演の中では
京都公演の会場のキャパシティーは他の会場に比べて小さいものであったから、
より身近にボスを感じることができたはずなのに、と後から残念がることになった。
相方がこのコンサートを見ていて、その自慢を思い出したようにするので、尚更である。(笑)

コンサートの翌日、会場の近くに住んでいるクラスメートの女性に「昨日、近くでコンサートが
あったの知ってる?。」と聞いてみたら、「なんか、大きな音がしていたね。」とかえってきた。
大学のクラスは、2年間同じ面子だったのだが、この女性に話しかけたのは後にも先にも
この時のみである。それ程までに気にしていたのに、本当になんで行かなかったのだろう。

いや、理由は明白なのだ。ネットなんてなかった時代だが、ライブの1曲目が『BORN IN THE
U.S.A.』であることは84年のツアーも大体そんな感じだったので、それを承知していたのと
その曲を客席で拳をあげて或いは手拍子をしながら自分は歌いたくない、という意識が強く
働いていたからだ。同曲の歌詞をうまく把握できかねていたからなのだが、今思えば本当に
バカげた理由で貴重な体験をすることができなかった。

掲載写真は、その京都公演を良好なオーディエンス録音で完全収録したブートレグ。
スプリングスティーンのライブは大体においてCD3枚くらいの長さになるのだが、日本公演においては
京都と次の大阪2公演は比較的短いセット・リストだった。熱心なファンでない私なんかは
これくらいの尺が丁度いいのだけど。(笑)

セット・リストは、この時点で最良というかベストといってもいいのではいだろうか。
ボスの日本語MCは意外にしっかりしているのが面白い。私がその場にいれば凍てついた(笑)
であろう曲はもちろん『HUNGRY HEART』。なぜならボスは、この曲を演奏するときは1番歌詞を
オーディエンスに歌わせるからだ。(笑)客席には熱心なファンがいたようで、マイクはそれなりに
客席の歌声を拾っていて、よかったよかった。あっ、『HUNGRY HEART』は歌えませんが
『BORN TO RUN』はちょっとくらいなら歌えるかも。(笑)『PROVE IT ALL NIGHT』くらいは
覚えておきたいかも、って何のことやら。
当時は本編が終わると客席は「アンコール、アンコール」って叫んでいたのが懐かしい。

ブートレグを聴きながら19歳の冴えない自分を振り返っているのだが、ひとしきり回想モードに
入った後、もう一度「このコンサートに行くべきだった。」と、また後悔。
行っていれば、これが私の外タレ初体験(笑)だったのに。

因みに私の外タレ初体験は翌86年6月大阪フェスティバル・ホールでのジェフ・ベック。
更に唯一の京都府立体育館体験は同年の全日本プロレス興行であった。(笑)


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